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中尾英司

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妻が古い人生脚本を捨てた日

2010/06/22(Tue) Category : 夫婦問題
もう2ヶ月近く前のこと―
GW前のその日、妻はとても情緒不安定だった。

独り言を言ったり、泣きそうになったり、ソワソワと落ち着かなかったり…とらえどころのない気持ちに自分でもどうしようもなくなっているのが伝わってくる。


■「プロジェクト・ペガサス」--------------------------------------

発端は、その数日前に「プロジェクト・ペガサス」という本を貸したことにあった。人がどのように使命に覚醒していくのか、その後どのように人生が流転していくのか、というところが面白かった。元々mixiの日記を本にしたものであり、軽く読み流せるので薦めてみたのだ。

さて、妻は読み始めたものの元が日記だから背景もよくわからず、そう面白くもないと思ったようだ。私もプラグマティックな人間だが、その私と一緒になった妻もまた極めて実際的な人間だ。実務家であり、スピリチュアルからも遠い。だから、読まないかもと思っていたのだが……読んだという。

途中、何度も自問したそうだ。
これは夫に薦められたから読むのか?
違う。
ではなぜ、そう面白くもないのに読んでしまうんだ?
…と思いつつ、あっという間に読んでしまったようだ。




■妻、実家への手紙を書く--------------------------------------

―その翌朝。
妻は源家族について、これまでの集大成のような手紙を書いた。
いろいろと書きためておいたのをまとめようとしたら、ダーッと集中してしまったようだ。もし理解されなくて縁が切れても仕方が無い、そういう思いで書いたという。

「読んでね」と言うので目を通してみたら、長かった(--;)。
しかし、連鎖が浮かび上がっていて見事だった。
何よりも、過去の自分との訣別の辞となっていた。

妻はかつて母親と正面からぶつかったことがあるらしい。
そのときに初めて妻は、母親のチャイルドに直面した。
そして、これまでおくびにも苦労を見せず、聞かせず、前を向いて生きてきたことを知った。

親の限界を知り、だからこそ感謝が芽生えた。
そして妻は、母親へのチャイルドの思いを手放した…。


私は、「よく書いたね」と、妻を褒めた。
これで、ここ数年の大きな一段落がつくだろう。




■自分で自分がわからない-------------------------------------

妻は、一段落して映画にでも行くことを考えていたようだ。
さて、何を見に行くか? 以下はそのときの妻の思いである。

『力を抜きたいと昨日映画に行った。なんとなく「タイタンの戦い」が気になったけど、そう見たいわけでもないので「ゼブラーマン」を見て楽しんで帰った。

なのに…、今日も気になる「タイタン」。
なんで?他に見たい映画は翌週あたりにあるのに…どしたの?私。
映画情報を見てもそんなに気持ちが動かない。だけど、気になる。

ふと、夫婦だったら一人千円で見れるなぁと思った。でも、夫は忙しそうだし見ないだろう。では、一人で見に行くか?そこまでして見たい映画でもない。あぁー、どーしたらいいの~!気持ちが悪い~。
すると、なぜか涙までがぽろぽろと流れてきた。』


私は、なんだか一人でうろうろそわそわしている妻の様子が気になって声をかけてみた。すると、「タイタンの戦い」を見たいんだか見たくないんだか…。DVDになってから一緒に見るんじゃダメで、何となく今日行きたいような感じなのだという。ま、一緒に行こう、と言った。

すると、不思議なことに、妻の中で気持ちがすーっと落ち着いたという。
涙も引っ込んで、さっきのあれはなんだったの?と不可解な面持ち。

そして、夕刻見に行った。





■「タイタンの戦い」-------------------------------------------

まぁ、それなりに面白かった。
神は愛を糧とし、魔は恐怖を糧とする、とか。
「己心の魔」というが、魔というのは人の弱い心に忍び寄って扇動することが、あのような形で表現されているんだなぁ、とか。

人気は「人の気(け)」と書く。その“気”の恐ろしさは加山雄三なども述べているが、人の持つ念のエネルギーは物理作用をもたらす。
人間が傲慢になると、その業想念のエネルギーが地球に作用して地震が起こったり、さらにはその文明が大陸ごと水没してしまうことが太古の歴史に伝えられている。それをクラーケンという怪物に模したのだなぁ、とか。

でも、なぜこの映画をそんなに一緒に見たかったのか? 

ゼウスとペルセウス―父と息子の物語だからか?
んー、一見敵対しているように見えて、父からのそれとない援助を元に息子は闘いの中で成長し、最後は互いに認め合っていたしなぁ…。

神対人間のテーマ?
最後は人間自身(自分自身)が選択することであるということ。
んー、そういうことはお互い既にどこかで共有しているしなぁ。

ペルセウスは半神半人。
前日に見た「ゼブラーマン」―白(善)と黒(悪)があって人間、それもメッセージだったのかもしれないと妻。

ペルセウスが、メデューサと闘うに当たって仲間にお願いする。その仲間は、メデューサとの闘いで全員命を失うことになるわけだが、ペルセウスがお願いした時点で去る者は去り、お供をした者たちは自分で自分の運命を選び取っているので悔いはないだろう、とか。

…映画の後の恒例のファミレスでいろいろと話しをしあっていた。


そのうち…、

「あ!!」

と思いもかけぬ場面が私の中にスッと入ってきた。


冒頭の方だ。冥王ハーデスがゼウスに言った言葉を思い出したのだ。兵士達がゼウスの神像を破壊し、ゼウスが怒ったときのこと。ハーデスが次のように言った。

「初めて怒ったな。これまではお前は愛で許し、怒ったことがなかった」


これだ!!


思い出した瞬間、私は口に出していた。




「真智子、おまえゼウスだよ」





■雷神ゼウス-----------------------------------------------

この映画の中で、ゼウスは人間の傲慢を懲らしめるために、人民は許して国王だけに罰を与えることにした。国王に化けて妃と通じ、ペルセウスが生まれることになる。怒った国王は后と産まれた子を荒れた海に捨てる。この罰の与え方がペルセウスの人生に試練を与えることになるわけだ。連鎖を生み、カルマを拡大してしまった。

ゼウスも人間を侮らず、怒るときは正々堂々と怒ればよいのだ。
感情に神も人間もない。
その正しいフィードバックがないから、人の世が間違っていったのであろう。


妻は雷神ゼウスのごとき、大きなエネルギーを持っている。
肝っ玉の持ち主であることは、結婚前に聴いた幾つかのエピソードが証明していた。冷静にそれを発揮していたが、怒れば激しいからこそ、妻はエネルギーを抑えてきた。それは源家族に対しても、友人や世間や子供たちに対しても。

しかし、力があるのに頑なに引いたりするその姿が謙遜には見えず、私から見たら返っていやらしかった。妻に他意がないのはわかるのだが、無意識の何かがじゃまをしていた。それが私にはとてももどかしかった。

その妻が、ここのところ
「自信って、自分を信じることなんだね」
と言っていた場面が幾つかあったことが脳裏によぎったのだ。

あぁ、これもサインだったんだな…。自分との向き合いを通じて、妻は自分を認める準備ができていたのだろう。私に「ゼウス」と言われた瞬間に、はたと膝を叩くように言った。


「ああ!そうかも!!
私、自分が怒ったらどうなるか怖かった。
自分の中の激しさが怖かったし、負の感情は出さないようにしてきた。」




■もう逃げることはできない--------------------------------------

「気づいたのだから、もう逃げることはできないぞ」
「もう、方法はわかってるのだから言い訳して逃げるなよ」

そういう言葉が、映画の終わりの映像を見てたら妻の中に出てきたそうだ。
なるほど。恐らく妻の“中”から聞こえてきた言葉はチャイルド。

「プロジェクト・ペガサス」の主人公も、気づいてしまった。そして今、自分の使命を果たすために突っ走っている。恐らく、読みたくなかったのは妻のIPだろう。しかし、IPに抵抗されつつも、妻のICが最後までその本を読ませたんだろうなぁ。

そして、ペガサスがツインソウルと旅に出るように、これから私と二人で旅を続けることに心のどこかで覚悟が定まったのだろう。だから、その翌日、早朝に起きて源家族への訣別の手紙を書いたのかもしれない。

それは、無意識であっても、妻がこれまでの人生脚本を手放すことに決めた“儀式”であったと思う。妻は、源家族における役割をどっこらせと下ろしたのである。


が、それらのことはすべて無意識でやっているので自覚がない。
自分にも私にも自覚させたいチャイルドと、そうはさせたくないIP。
その自分の中の闘いが、あのウロウロソワソワだったのだろう。

「タイタンの戦い」を見るのか見ないのか、私を誘うのか誘わないのか。
理詰め(IP)で考えていくと、見に行かないことになってしまう。そう結論しそうになったとき、我知らず涙がダーッと流れてきたわけだ。ICが泣いたのだろう。だから、私が行くと言ったとき、妻の落ち着かなかった気持ちがスーッと収まったのだろう。

そして映画を見、「真智子、おまえゼウスだよ」という私の一言から、妻の自覚と覚醒が始まった。


なるほど…妻のICは、私に妻にとどめを刺してほしかったのだ。

「覚悟を決めろ」

と。


…こういう一連の流れが一挙に見えた。




■妻のICの解放が私のICの解放--------------------------------

妻の言葉に時々IPの台詞が混じったが、それを指摘すると妻もすぐにわかった。妻はいたずらが見つかった子どものような顔をしていたが、やがて解放されたような穏やかな顔になっていった。

私は、終始ニコニコしていた。
口元が勝手にほころぶのである。
私の中のICが「うれしい、うれしい」と言っていた。

何が嬉しいかって? これまで正当に自己評価していなかった妻が、ようやく正当な自己評価をし始めるからだ。

なぜそれが嬉しいかって? 自己を正当に評価していない人は、なんだか曇ったようなものを漂わせているだけではなく、他人を縛るからだ。

これで、鬱屈していたものが晴れる。
煮え切らなかったものがスッキリする。
もう心配することはない。
私は、心からラクになった。

私が解放されたのだ。
だから笑みが止まらなかったのだ。

この日は妻の「覚醒記念日」かつ
私にとっての「解放記念日」となった。




■ペルセウスとイーオー----------------------------------------

ここに至ったのも、きちんとやるべきことをやってきたからだろう。
妻もまた、カウンセラーなきまま一人で自分と向き合ってきた。
あまりにも辛い精神世界にある時は、現実に立ち戻ることをしていたらしい。パートの仕事や家事が精神世界からの休憩場所だったと言う。
そこで心を休めたらまた自分の深みに入ってゆく。

どちらの世界も楽ではなかったが、カウンセラーがいないから自分でコントロールしなくてはならなかった。それが苦しかったが、だからこそ、自律への足腰が鍛えられた。

また、放送大学で心理学を学んだことや、家族相談士のフォロー研修の中で熟達した先生方に恵まれ、自分の気持ちをはき出すことができたことなどが大きな支えとなった。

そうやって私にぶつかり、親にぶつかり、自分の背骨を創っていき、二人がそれぞれ自分の足で立つ地点にきたのだ。機は熟していた。


この2日間で妻は、
古い世界(人生脚本)への訣別の手紙を書き(エンド)、
私と歩く新たな世界へ旅立つ決意をし(スタート)、
そして、それが成されたことを私にも自分自身にも(妻のICが)自覚させた。

妻が自分の内奥にある大きなエネルギーを怖れた(特に怒りを出したくなかった)のは、自分が源家族の親代わりをしなければならないという人生脚本で生きていたからである。

その脚本を捨て去ったからこそ、妻は自分の内にある怒りを認めることができたのだ。妻は源家族に宛てて手紙を書くことができたのも、古い人生脚本を捨て去る決意ができたからだ。そして「第二の誕生」をはたした。

いわば古い妻が死に、新しい妻が誕生したのだ。
あぁ…、だから「タイタンの戦い」だったんだ。

ペルセウスとイーオー。
そうか…。

妻のチャイルドから祝福をもらった気がした。
ありがとう。




■不思議--------------------------------------------------

にしても…なぜ??

「THIS IS IT」のときも妻に導かれてマイケルに出逢ったわけだが、「タイタンの戦い」もこういうことがなければ見ない映画だった。妻自身も不思議なはずだが、ま、いいか(笑)。ともあれ、


「おめでとう!」

二人とも解放された満面の笑みで、コーヒーで乾杯した。










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Comment

 

お前という言葉が引っ掛かる。

どうでもいい事なんだけど。
他の人なら気にもしないことなんだろうけど。


中尾さんがお前って言ったから意外だったのかなぁ?

男の人なら使う言葉だよね。

ドラマや漫画なんかではゴマンと聞く言葉だけど。



なんだか、グサッときた。

へんなの…


私がへんなのかな…


うちの方言では『オメー』って言うけど、言われると嫌だったなぁ。

オメームカつくんだって言われたこともあったなぁ…

 

大分離れて来たけど…

………捨てれ無い。

………捨てて無い。

………自然に任す。

………けど、ちょっぴりあがらっちゃったりして………

自分を信じて身を任す。

話す。

離す。

 

おめでとうございます!

奥様の新たな誕生を、心からお祝いいたします。

私も最近、人生脚本を捨てる作業に入りつつあるようです。
こちらのブログの内容と自分のことがシンクロしていることが多くて。。
つくづく不思議だなぁ。。と感じます。

昨日もお買い物に出かけて、なんだかざわざわしているのがわかって。。
帰宅した途端に、ICが出てきて、ぼろぼろに泣きました。


我慢していたんだよ。。!
我慢していたんだよ。。!!
我慢していたんだよ。。!!!

そう言っていました。

私は、どれだけ我慢して生きてきたんでしょう。。落涙。

私のICに、「もう我慢しなくていいんだよ。今まで辛かったね。ありがとうね」って、心から言ってあげたいです。

 
    
 
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