人はらせん状に成長していく
課題とは、わざわざ与えられるものではありません。
「ハイ、自律に向けてこれをこういう風にいつまでに…」というのは、あり得ません。それはIPにエサを与えるだけのこと。期限、やり方、スケジューリング、下準備、そのまた準備、抜けはないか、漏れはないか、はい中間チェック……やめておきましょう。IPにつきあうとキリがないんで(--;)。
まぁ、IPは時間つぶしをするのが仕事ですから、一生懸命、心と向き合わせないためにやってくれちゃってるんですけど……まぁ、ほっときましょう。
課題が与えられなければ、時間つぶしが出来ないIPは出番がなくて焦るでしょう。誰かにちょっかい出したくなったり、イライラしたり、頭が痛くなったり、微熱が出たりするかもしれません。それも放っておきましょう。
人生、「幸せになること」以外の課題はありません。
そして、幸せになるためには、“常に”自分の気持ちに聴いて行動すること。
(休むことも、ゴロゴロすることも、ボーッとすることも、嫌なことはしないことも、とても大切な行動ですよ―念のため ^^)
ただ、それだけです。それが、あなたの背骨を作っていきます。そうやって好きなことをして背骨が出来てくる内に、勝手に課題がやってきます。そのときこそ、蓄えていた力を発揮すればいいんです。
■逃げないことで上昇(アセンション)していく------------------------
図を見てください。
向かって左をAさん。右をBさんとしましょうか。ある時、難題が立ち現れました。

さて、Aさん。
こりゃ面倒くさそうだなぁ、と頭をかいていますね。そして、ひょいとそれをよけてしてしまいました。
一方のBさん。
果敢に正面からぶつかり、見事そのハードルをクリアしました。
--------------------------------------------------------
またしばらくすると、Aさんの前に違う問題が出てきました。前よりも少し大きな問題のようですが、本質的には同じようです。以前“とりあえず回避”で場をつくろってきたAさん。今回も逃げを打つことにしました。

Bさん。本人も知らぬ間に、新たな人生のステージの上を歩いています。
すると、また難題が。しかも、前よりもバージョンアップした難題です。しかし、Bさん、見事に乗り越えました。以前乗り越えた経験を思い出し、それを生かしたわけです。そう、一度乗り越え方が分かると、大きな課題も乗り越えられるようになるのです。
--------------------------------------------------------
経験を積んだBさんは自信を深めつつ、いつの間にか第3ステージまで来ています。

ある日、BさんはAさんの愚痴話を聞くことがありました。Aさんにとっては、これまでにない大きな問題で、もはや避けて通ることも出来ずに立ち往生して途方にくれています。
が、Bさんは同じような問題を経験していました。そのBさんから見ると、Aさんの抱える問題点や解決法が良く見えます。元は同じ地平に立っていた両者ですが、いつの間にか大きな差が開いてしまいました。
Bさんもまた、自分では同じようなところをグルグル回っているなぁと思っていたかもしれません。が、Aさんと向き合ったときにハッキリとわかったはずです。物理的には同じ空間でも、精神的に立っている地平が異なっていることを(とっても心が軽そうな地平に立っていますね)。そして、出逢う人々も変化してきていることに気づくでしょう。
--------------------------------------------------------
このように成長していく中で、物質界(3次元)の価値尺度で成功失敗を評価することを越え、精神的豊かさで自分なりの幸せを感受できるようになれば、それも一つのアセンション(上昇:ここでは3次元的評価の囚われの枠を越えること)ではないかと思うのです。
そして、前項の海の例で言えば、その人が海のどこにいようとも、その人が気づき一歩踏み出したときから、急浮上ではなく、らせん的成長(上昇)が始まるのです。
親子であれ、兄弟姉妹であれ、夫婦であれ、友人であれ、一緒に行くことは出来ません。らせん的成長は、その人のタイミングでその人が決意したときから始まるのです。
■逃げることで下降(ディセンション)していく-------------------------
このように、発達課題は、その人がその人生でクリアすべき課題として、乗り越えるべきタイミングでやってきます。それは本人が放置している問題であったり、あるいはIPや脚本に縛られて見えない本人へのサインであったり、ICの叫びであったりするのでしょう(Aさんは、なぜ自分ばかりと思っているかもしれませんが…)。
ここで問題をディスカウント(*)して取り組まなければ、その人は同じ地平をグルグル回り続けることになります。
【*ディスカウントの4フェーズをご参照ください】
でも、同じ所をグルグル回るだけで逃げ切れるのであればいいじゃない…というわけにはいかないのです。上図を見ておわかりの通り、「1:29:300の法則」(ハインリッヒの法則)というのがあります。
【1:29:300】
つまり、小さなサインでわからなければ、中くらい、それでダメなら大きなサイン―と、だんだんとサインの規模が大きくなっていくわけですね。
ヒヤリハット→社内での死亡事故→世間を巻き込む大規模死亡事故
公害→異常気象→天変地異(大災害)
(上は図式的に書いておりますが…)それらをサインと見なすかどうかは、自分の脳内現実と関わっています。上記のようにIPや脚本に支配されて問題そのものをディスカウントし続けることも出来るでしょう。
わかりやすいのは企業犯罪ですね。
問題をディスカウントし続ける間に名門が凋落し、やがて社会から消えていく事例はたくさんありますね。それらの企業をよく見れば、優秀な人材を集めて懸命に活性化のプロジェクトをあれこれとやっているのです。ただし、根本的問題にだけは手をつけずに(--;)。
そう、本質的問題からは逃げたまま、時間つぶしのゲームをしているわけです。社員はそれがわかっていますから、モラール(士気)もモラル(倫理)も低下していきます。やがて犯罪との境界が曖昧になるところまで落ち、気づいたら社会から断罪され消えてなくなるわけです。
【モラルとモラール】
この事例でわかるように、逃げ続けるということは同じ地平をグルグルと回っているということではなく、3次元的評価の中においてもマイナスに向かうわけですから、ディセンション(下降)しているということなんですね。
-----------------------------------------------------------
まぁ、いずれにせよ逃げている間は自分の人生ではありません。
本当の安らぎもありません。
ならば、本物のやすらぎと喜び目指して、螺旋階段を昇っていこうと思うのです。ゆっくりと景色を楽しみながら。
・「7年転機」+「9年周期」で人生の転機を乗り切ろう