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心の脊柱側湾の治し方

2010/09/06(Mon) Category : 自律(自由と責任)への道
援助者の心構え(=人間関係の心構え)】を読まれた方(ぴよたんさん)から、mixiにコメントをいただきました。参考になると思いましたので、許可を得て記事として掲載させていただきます。ありがとうございます。
(上記タイトルは、私が勝手につけたものです)


-----------------------------------------------------------------------
子育て中に、もしかすると子どもとのやり取りでも同じような事例があるかもしれないなぁ・・と思って大変興味深く、何度も読ませて頂きました

説明がとっても解りやすかったです。

「同情」と「共感」の違いもとてもわかりやすく、
普段自分で解っているつもりでも、無意識に陥るだろうな・・・と思いました。


あと、私はカウンセラーでも何でもありませんが、同じような境遇で育ち、PTSDなどの後遺症に苦しんで来た方との関わりで、この事例にあったカウンセラーさんと同じような事がありました。

1、私が「平日のこの日にちなら大丈夫」と言うと「休日のこの日しか無理」と相手が言ってきました。
2、かなり無理があったのですが、苦しみが解るだけに引き受けようか迷いました。

無理してその日に合わせて、彼女の話を聞きに伺った自分をシュミレーションしてみたら、自分は只の感情の捌け口のゴミバコ・道具として利用されようとしている事がわかりました。

そうなったら、必ず私は全身の疲れと共に、「聴いてやったんだ」という恩着せがましさの気持ちと怒りが沸くだろうと思いました。私も彼女を利用して、「満足したい」という気持ちがあることに気がつきました。

それで、自分が無理なく出来る日をキッパリ宣言し、
「私自身に少しでも無理がある状態で話を聴く為にアナタの所に伺ったとしたら、私は、最初に無理した段階でKさんの話を聴ける心のゆとりがなくなっちゃう。」と言った所、すぐに諦めてくれました。


1年後、彼女のカウンセラーさんが「どうしたらいいのか解らない(おてあげ)」と言った事で、彼女がもう一度頼ってきてくれました。その時には、「リミットテスト」を仕掛けてきませんでした。(私はリミットテストという言葉を知らなかったのですが、自分自身が同じ事をしてきたので感覚でわかった感じです)

彼女が本気なのがわかったから、私も本気で、無理のない範囲で出来る限りの事をしたいと心から思いました。

カウンセラーさんの突き放しと、
彼女自身の本気が良い方向に大きく向いて、
流れがガラリと変わりました。

ICUに行くほどの自殺未遂をやめられなかった彼女は
今では年に数回程度の「自殺したい衝動」を自分で客観視して対処しています。


あの時、無理して私が彼女のゴミバコになっていたら、
彼女との縁は切れていただろうなぁー・・・と思うと、
自分にとっても彼女にとっても良かったんだと思いました。

この記事を読んで、そんな事を思い出しました。






★「壁」になることが必要な場合がある------------------------------------

すばらしいですね。お見事だと思いました。
しっかりした姿勢を持っていると、自然にこういう対応ができるようになるんですね。

「壁になる」ということについて、この事例をお借りして解説しておきたいと思います。

すべての生物はフィードバックを受けて行動を変えて(自己修正して)いきます。たとえば、もっとも単純な生物であるアメーバ。ある方向に進むうちに壁にぶつかると、そこで方向を変えました―当たり前のように聞こえますね。

このときアメーバは、壁にぶつかった(作用した)ときに、動かないという反作用を受けています(同じ力で押し戻されています)。壁は、いつも変わらずただそこにあるだけで何もしていませんから反作用という言葉を使いましたが、アメーバのほうは壁からフィードバックを受けたわけです。そのフィードバックを受けて進む方向を変えた(自己修正した)わけです。

このようにすべての生物は、自分の行為の結果をフィードバックして受け取って自己修正していくという能力を持っています。ここでもし壁が後ずさっていったら(受け入れていったら)、アメーバはフィードバックを受けられず、いつまでも方向転換ができないわけです(見方を変えれば、それは方向転換しなくてよいという「許可」になっているわけです)。

「鏡」になることが効果があるのは、相手が鏡を見ることができるときです。つまり、相手が事実から目をそむけずに見る覚悟を決めない限り、鏡は鏡としての役割を果たすことはできません。

相手が鏡を見ることができない場合は、相手を方向転換させるに当たって「壁」になることが必要な場合があるのです。

そのときは憎まれることもあるでしょう。
が、相手にわからずとも、頑として壁にならなければならない場合もあるのです。



★★心の脊柱側湾の治し方------------------------------------------------

また、酒鬼薔薇を生み出した少年Aの場合、彼と世間の間に母親という「石垣」が介在して、彼は社会から直接的なフィードバックを受けるチャンスを奪われました。つまり、母親が「世界」となり、社会は「作り物」になってしまったのです。このように正しいフィードバックを受けないということは、単に成長できないだけではなく、歪んだ成長をするということです。

たとえば、脊柱側湾症になった子供がいたとしましょう。その捻じ曲がった背骨を矯正するためには装具をつけなければなりません。ボディの型を取って体にぴったりとした樹脂の装具を入浴時以外は24時間つけるわけです。腰の曲げ伸ばしが一切できず、寝ているときでさえ自由な格好ができません。

いわば、わが身を竹の筒の中に押し込むように、S字に曲がった背骨をまっすぐな硬いチューブに入れることによって伸ばしていこうというやり方ですが、私など考えただけでも苦しくてやってられないと思ってしまいます。が、それしか方法はないのです。そうやって何年間かを過ごす間に、S字を描いていた背骨がまっすぐに伸びざるをえず、やがて成長がストップするというところで解除となります。

もしこの治療方法が酷でかわいそうだと何もせず、歪んだ姿勢をとらせ続けていれば、側湾はさらにひどくなっていき日常生活に支障が出るくらいまでになってしまいます。あるいは、歪な形で固まってしまいます(年がいった人の心の治療が難しいのはそういうことです)。

ですから、見守る親のほうも辛いのですが、あえて気にせず、特別扱いもせず、日々を楽しく普通に送っていくこと。それが当人にとっても最も楽なことなのです。


歪んだ家族関係の中で成長するということは、いわば脊柱側湾症のように心の背骨も捻じ曲がっているということです。ですから、それを矯正するためには、上記のようにその「曲がった心の背骨」を「まっすぐな心の背骨」(壁)で取り囲まなければなりません。

上記の事例では、ぴよたんさんが最初の壁となり、次いでカウンセラーが第二の壁となりました。こうして二つの壁にはさまれて、Kさんはまっすぐに伸びざるを得なくなったわけですね。


歪んだ空間に沿うために心の背骨が曲がるのは、環境適応のために仕方がないこと。その人がまっすぐな壁に沿うのは、辛く苦しいことでしょう。だから、曲がった空間に戻りたくなります。そちらの方が馴染んでいるからです。どちらを選ぶのかはその人の自由意志。ただ、その人がまっすぐになりたいと決意したとき、そこにまっすぐな壁がないと沿うことさえできないのです。

ですから、壁は壁として、何者にも寄りかからず妥協せず、ただたんたんとそこに立ち続けていることが大切なのです。

そして、まっすぐに立つ人が増えれば、ただそれだけで勝手に社会はよくなっていくのだと思います。








【付記:脊柱側湾の一事例

脊柱側湾症の原因はわかっていません。ただ、「不良姿勢」が誘因の一つであることはわかっています。ここからは、私のカウンセリング体験からの推測です。

とてもIP(脳内母親)が強い方の中には、絵や文字を書くときに紙を右を上に、左を下に―つまり、斜めに紙を置いて書く方がいます。極端な場合、45度以上に傾けて書く方もいらっしゃいました。

自分でやってみるとわかりますが、自分と正対した紙に向かって右手でペンを持つと腋はあいていませんが、斜め45度の紙に書こうとすると右腋が大きくあく姿勢になります。

その姿を後ろから見ると、背骨の上部が右肩に引っ張られて、全体がS字になっているのです。これを成長期に毎日長時間続けていると、常に右回りのモーメントが背骨に働いているので、側湾症になる可能性もあるなぁと感じました。


この場合の問題の本質は、なぜ紙をそのように傾けて書くのかということにあります。45度以上に傾いている場合など、とても見づらいのになぜそれを続けるのか。

このヒントは、「人は日々自分の言動を脳内母親に見せながら生きている」ところにあります。たとえば、自分で気づかない顔の表情でさえ脳内母親に見せるために無意識に作っています。
【顔に張り付いた表情―自分の顔に責任を持つということ】

上記のシリーズでも書いていますが、上下でいえば首から上がIP支配の強い領域、左右でいえば右半身が左脳(脳内母親)が支配する領域です。
【「首から上」と「首から下」~暑さ寒さも「首(こうべ)」まで】
【「顔の左側」と「顔の右側」】


自分のインナーチャイルド(IC)の抑え方はいろいろありますが、下半身がIC領域ですので、足にダメージを負わせて動けなくする方法、首にダメージを負わせて植物人間に持って行こうとするもの(代理母として生きる人生脚本のゴールは植物人間です)、右半身にダメージを負わせる方法、文字通り左半身を動かさず殺す方法など、いろいろとありますが、そういうことを本人は無意識に計画的に、あるいは瞬時にチャンスを捕まえてやっています。



さて、上記の書き方でやってみると、右手が自分の正面前方くらいまで来て紙よりも腕が相当視野に入ってきます。つまり、無意識は自分の右腕(=脳内母親)を見ているわけで、「常にお母さん第一、お母さんだけ見ているよ」という姿勢になっているわけですね。(←これは、その方の場合です)

「母親一神教」と言えるほどにIPの強い方は、神(母親)以外とはつながってはいけませんので、「自分(IC)」ともつながってはいけません。だから、絵や文字を書くときにさえも「自分」に集中させず、右手(脳内母親)を意識させるのでしょう。

同時に紙は右腕で囲まれ、右手が自分の正面からペン先をこちらに向けて構えることになりますから、「看守付きの監獄の囚人」状態で、自由な表現はできないでしょう。この右腕に囲まれた状態は、ICにとっては監獄ですが、脚本ちゃんにとっては「母親の胎内」なのです。



―こういうことがわかって、その方は書く癖が直りました。

他にも、絶対に逆立ちできない人がいましたが、これも「脳内母親」を下半身(IC)よりも“下”にできないからでした。その方も、「そういうことか!」とわかって以来、逆立ちができるようになりました。

以上、実際にあった事例としてご参考になれば幸いです。





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側彎症(手術済)で、被虐待児です。
「側彎症 虐待」でこのページに来ました。

装具を装着していても、進行する時は進行しますし、
一般にS字がまっすぐになることを狙うよりも、
進行をくい止めることを狙いに装具は用いられます。

また、この病気をこうした比喩に使う時、
心が曲がってるからこの病気になるんだ、という
文章を誤読する人が現実に出てくるようになるため、
できるだけ使わないでほしいと感じました。

 

受け入れてはいけない

読んでて、見えなかったものが見えてくる思いでした。

相談サイトで、どうしても認めてはならない考えを認めなかったときがあるのですが
認めた方が良かったのかと思ったりして、悶々としていました。
その方が相手の心をかえられるかなと思ったのです。

逆だったのですね
確かに、私の関わった人も、私が受け入れない返事をしてから
なんだか変化しているようでした

私より先に、その人を受け入れつつ批判コメントしている人がいたのですが。
その人と決別してからは変化がなかったのに
今回は変わったのはそういう理由だったのかもしれません。
それかダブルパンチとして効いたのか。

今ならもう分かってくれるかと思って
さらに関わりすぎて、ゴミ箱になってしまったのは間違いでしたが
受け入れずに壁となり続けたのは、正しかったのだと分かり、ほっとしました。

その人が出していたリミットテストも今なら分かります。

「それは嫌いなので、別の方法を教えて下さい」
「それも嫌いなので、別の方法を教えて下さい」
「あなたの言う方法はどれもイヤです。的外れです」

これだと思います。
本当に的外れか分かりませんが、的を射ようとして、相手に迎合してはいけないと思っていました。

曲がっているのを直すのが、苦しくて嫌がっていたんだと、今は思います。

迎合して相手を受け入れたりせず、まっすぐ立ち続けていて良かったんですね。

今まで、そうしていると、わがままだとか我が強すぎるとか、偉そうだとか、押し付けがましい、と言われてきました。

押し付けているんじゃなく、意見を言っていただけなんで、押し付けに感じるらしいのが、ずっと不思議でした。
それは壁として反発されていると感じていた言葉なのかもしれませんね。

迎合しないのは信念としていましたが、勧められたのは初めてで、不思議な気分です。ありがとうございます。

それでは
ここまでわざわざ私のコメントを読んで下さった方は、上記の言葉にご注意ください。

長文で失礼しました。
書ける場をくださりありがとうございました。すっきりしました。

 

深く心に響きました

ぴよたんさん、素晴らしい接し方をなさったと思いました。そして、それは
1人の苦しむひとを救うことに繋がった-とても豊かな気持ちを頂きました。

私たちは、“自分の行為の結果をフィードバックして受け取って
自己修正していくという能力を持って”いること、そして、
“相手が鏡を見ることができない場合は、相手を方向転換させるに当たって
「壁」になることが必要な場合がある”こと-これは、私たちの
最も身近で大切な関係(特に夫婦・パートナー)にも言えることだなぁ、
としみじみ思いました。

 
    
 
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