自分を抱きしめる
変われ、
変わらなければ、
変わらなければ、
変わってない、
変わってない、
繰り返されるメッセージ
磨り減っていく自分
磨り減るまいと抵抗している自分
守るために鎧を着る自分
針のむしろ
変わろうとし続けた無理
変われというメッセージが人は一番辛い
変わる必要はない
突っつかれるから、人は弱さを見せなくなる
突っつかれると、そこを変えなきゃならなくなるから
変わらなければと思うから、人は自分の弱さを見なくなる
弱い部分を見ると、変わる努力をしなければならなくなるから
弱い自分、駄目な自分を克服しようとするから自分に下駄を履かせてしまう
下駄を履いているのに、その履いている下駄さえ忘れてしまう
無意識の内に自分を上に立たせる言葉
無意識の内に相手を卑下している言葉
そうまでして、自分は強くあらねばならなかったのか
弱い自分を隠さなければならなかったのか
そうして、いつの間にか自分を見失っている
迷子になった自分は自分の中の奥底で泣いている
僕を責めないでくれ
僕を見捨てないでくれ
僕も自分の一部なんだ
僕を自分の一部と認めてくれ
誰か、僕を認めてくれ!
光に包まれ、身体から力が抜ける
不意に溢れた泪
滂沱の泪
言葉にならない言葉
なぁ~んだ、俺も優しくされたかったんじゃん
優しい言葉をかけてもらいたかったんじゃん
あるがままの自分を認めてほしかったんじゃん
抱きしめてもらいたかったんじゃん
なぁ~んだ、俺
十分に弱いんじゃん
俺は俺のままでいいんだね
変わらなくてもいいんだね
深い安らぎの中で肩の荷が下りる
包まれる
そこではじめて理解する
全ての人はまったき存在なんだと
命の重さに軽重はない、と。
もうこれからは見捨てはしない。
自分の中の弱い僕のことを。
もう無意識の底に沈めたりはしない
安心してそこに浮かんでおいで
制限したりコントロールしたりしないから
十分にそこで気持ちを吐き出しな
私が“僕”の気持ちを聴いてあげる
しっかりと受け止めてあげる
だから、気が済むまで気持ちを吐き出すといい
私が“僕”の最高のカウンセラー
ごめんね
もう見失ったりしない
ごめん
さぁ、手をつなごう
ごめんな
もう、離さないから
きっと同じ歩調で歩いていける
…許してくれ!
俺は強くあらねばならなかった!
でも、ごめん…
謝っても謝っても謝り足りない
だからだから
抱きしめる
ただ
抱きしめる
いつまでもいつまでも