プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
01 ≪│2017/02│≫ 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

母から喜びの電話~「壁」になること

2010/11/18(Thu) Category : 家族小景
実家から戻って数日後のことだった。
母から電話があった。
「お父さんが変わった」と言う。
その声からうれしさが伝わってくる。

どう変わったの?
「やさしくなった」と言う。

どう優しくなったのか。
「家のことをやってくれるようになった」そうだ。

重たい腰を上げてという感じではなく、声をかけるとすぐに動いてくれるようになったのだという。ともかく、これまでに見られなかった“配慮”が感じられるそうなのだ。

<おぉ~、やった~!!> (←心の声でガッツポーズ! ^^)




-------------------------------------------------------------------
的中!である。
人は、逃げ場がある限り逃げ続ける―それが、責めても仕方がない弱い人間の性だ。

たとえば、タイタニックが沈みかけていても、土壇場に来るまで逃げ出そうとはしない。
たとえば、会社が傾きかけていても、それを予見して辞める人間は極めて少ない。
たとえば、離婚されない限り、配偶者は自分が正しいと思い続けている。
たとえば、子どもに異常行動が出ない限り、親は自分がおかしいとは思っていない。
そして、
たとえば、子どもに頼れると思っている限り、夫婦は連合を形成する努力をしない。

私は、それらのことをいたるところで見てきた。
根っこにあるのは存在不安―空しさ、虚無と言ってもいいだろう。


それを見ないためなら、
国であれ、社会であれ、他人であれ、親であれ、配偶者であれ、子であれ…「敵」(対象)を作って憎しみ続ける。
対象がいる間は、自分の内側を見なくてすむから。

また、人であれ、お金であれ、モノであれ、薬物であれ、お酒であれ、行為であれ、思考であれ…「執着」(対象)を作って依存し続ける。
対象がいる間は、自分の内側を見なくてすむから。

このように、ほとんどの人は、自分から逃げ続けている。
自分から逃げ続けているから問題が起こるのだが、逃げ続けている者同士が議論をすることにより表面ではいがみ合いながら、内面では支えあっている。同じ穴の狢として支えあいながら、互いを責め合っている。

私が到達したのは、「人は逃げ場がある限り逃げ続ける」ということだった。



-------------------------------------------------------------------
しかも、本人たちは自分が逃げ続けているとは全く思っていない。
自分と向き合い、社会と闘い続けていると思っている人さえいる。
だから、議論は無意味。

ただ、「壁」になるしかない場合があるのだ。
(戦場で水木しげるを救った“ぬりかべ”なんか好きだな)


そして、両親に対して、私たち子どもは「壁」になる必要があった。
それはあいまいにすることではなく、きっぱりと明確な言葉で伝える必要があった。(宗教やセールスの勧誘を断るときと同じである。明確な“意志”を示すことが必要だ)

私は意志をはっきりと示した。
その結果、父はようやく母を大事にし、日々の生活を大切にする方向へと大きく舵を切ったのである。

うれしかった。




-------------------------------------------------------------------
もう一つうれしかったことがあった。
母が子どもの頃の思い出話をしたとき、「その時の畑の様子を描いてよ」と、描いてもらった。それは絵というものではなく、このあたりに○の木、ここらへんに□の木、という具合に漠然と図示したものだが、私が「2011年○月に行こう!!」(だったかな…)とかなんとか立て札のように書き足して、その紙を母の洋服ダンスの扉に貼り付けてきたのだ。

それを折に触れて見るのだそうだ。
すると、光景がパァーッと広がってきて、とても暖かな気持ちになり、明るい気持ちが沸き起こってくるのだと言う。

それは「希望」だと言っていた。
そして、来年行くために、足腰を鍛えなきゃと思うそうなのである。

その華やいだ声を聞いて、とてもうれしかった。




ようやく…今、ようやく……
あの寂しい二人の家に、暖かなぬくもりが灯ったのだ。

母のあきらめの心に火が灯り、
父の母への歩みよりも始まった。

今、
始まったのだ。



あぁ…
私が父へ送ったメッセージも
私が母へ送ったメッセージも
間違ってはいなかった

これでよかった―






-------------------------------------------------------------------
親父、わかっただろう?

お袋の笑い声がすべてを吹き飛ばすことを。


お袋、わかっただろう?

親父のできないところに文句を言っていても明るくなれないことが。




親父、奪い合ってきたハラスメント界で得た栄光はすべて捨て去ってしまえよ。

ありのままじゃ認めてくれなかった父親に対する怒りも流してしまえよ。

その代償行為を、いつまでも兄貴にしていることもないよ。



長い闘いだったね。

もう十分だよ。

よくやったよ。




あのカラオケ楽しかっただろう?

みんなで笑いあったことが幸せだっただろう?


二人とも理屈はもういいんだよ。

そんなもので互いをわからせようとしなくても、ほら、

笑いあうだけで一挙にみんながつながったじゃないか。



お袋の笑いにつられて思わずみんな笑う。

あの笑いは宝だよ。



その宝物を傍に置きながら、何をむっつり生きてきたんだよ。

笑っていいんだよ。



笑うって幸せだろう?



もう

まっすぐに幸せに入っていけよ。




これから親父のすることは、お袋を笑顔にすることだよ。

すると、お袋の笑いにつられて、自分も笑ってしまう。

ほらね。

自分に幸せが返ってくる。




これまでは、一人で闘って勝ち得てきたけど、何も残っていない。

残されているのは、あなたの大好きな妻だよ。



その妻を大事にすることで、あなたはたくさんの幸せを貰う。

それは、これまでの人生で得てきたすべてを凌駕する。

だって、「幸せ」そのものをもらうんだから。




心から笑って生きようよ。













【高橋優 「福笑い」】












 涙があふれて止まらない…















関連記事
 
Comment7  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 

私は親からすると憎たらしい敵。

自分の子供のことを何故そんなに憎むのかわからなかった。

私をさも犯罪者のようにつまはじきにし、延々と怒りをぶつけられてきた。

親なら子供のことを考えている。親なんだから。

とんでもない。
そもそも始めから愛情なんて存在しなかった。

世間体のために適当に作られた私。でも女だから用無し。世の中のパパは娘を溺愛するって本当の話なんだね。

世間が規格だから私は規格外。

自分は要らない子供だと思ってたから、本当の愛なんてわからないよ。

自己否定からスタートしそこから一人きりで自律するってどれだけ大変なことか…。

でも鍛えた翼は強いよね。(某CMのパクリ…)

この先、ちょっとやそっとじゃへこたれないような気もしている。

 

逃げ道があるかぎり、いくらでも自分から逃げられる。

思い当たるふしが多々あります。


最後の「幸せ」そのものをもらう。
なにかふっと思いがどこかに馳せる
感じがしました。

僕は・・・
○○を手に入れたら幸せになれるという
根拠のない因果関係みたいなものに
惑い続けてきた。

 

本日の記事も良いですね。読んでいるだけで心がほっこり暖かく涙がながれました。

今ここで幸せになってしまえば良い…家族の笑顔が宝であり幸せそのもの…。

匿名人さんの問い。私も日々自分に問いかけたいと思います。

そして「YES」と言えることを誇りにしたいです。




 

ああ。

よかった。
ただ、よかった。

 

逃げる場所がある限り、人は逃げる。

これはすごくわかります。

恋愛は受け入れられているという感覚から
自分の根本問題を見えなくさせる強い薬物です。

ギャンブルもその時は「刺激」を得るので
自分の不安を見えなくする薬物です。

でも何かに依存し一時の快楽をつないで生きてても、自分の根本問題は何も解決しない。

でも親に愛されてなかったら耐える強さも、抱きしめられて一人じゃないという感覚もないので、愛されて育った人よりもない。

本当に、愛されずに育った人が自立に向かう、自己実現に向かうことは難しいんでしょう。

だからこそ、親の愛に飢えているにもかかわらず
逃げずに自立に向かおうとしている人は、本当にすごいことをしているという誇りをもっていいと思います。

僕の人生の目標は、
死ぬときに自分に「自分から、自分の人生から逃げなかったか?」と問うた時に、誇りをもって「YES」と言えることです。

それが僕自身の人生の成功だと思っています。




 

年を取ってから変わるというのは、大変なことだと思います。
メッセージを送り続けた中尾さんにも、
それを受け取っていないようで受け取っておられたご両親にも、
敬意を表します。
うちの両親は互いに「こうなったのはお前のせいだ」という思いを抱えたまま別れてしまいました。
誰にでも標準装備されているはずの、相手を想いやる気持ちを取り戻せたら、みんなが幸せなはずなのに、と思います。
別々の道を歩んでいる今、互いに孤独で、経済的にも不安の多い今の生活は、お世辞にもハッピーとはいえません。
悪いお手本ですが、両親は自分の人生をかけて、いろいろなことを教えてくれます。

 

ただただ
涙が出ました
言葉(コメント)になりません

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
わが子を守るために
記事
写真/動画集はこちら↓
 
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード