心の絵を読み解くー(4)ブラックホールからの離脱
2010/12/10(Fri) Category : 心の絵
【心の絵を読み解く】
【YK絵14】脱出-------------------------------------------------------------

これまでの色彩から一転。感情のエネルギー(赤)が迸りました。
画面全体に「感情」が吹き出ています。
感情で自分を縛っていたものを破壊していくイメージだそう。
右上の丸が自分だということです。
浮上しましたね。
これまでブラックホールの中にいましたので、すべてが歪んでおり、何が正しくて何がおかしいのか判断もつかない状況で、下に張り付いているしかありませんでした。
水平と垂直の座標軸をしっかりと自分の中に持つことにより、ジャイロのように自分を維持することができるようになります。外に惑わされなくなるのです。
私には、重力圏から離脱しようとする宇宙船を上から見ているように見えます。
下に画面いっぱいに広がって見えるのは、噴射したロケットの炎です。
中にある黄色は「希望」だそうです。
自分を取り戻すことによって、希望の光が点灯しましたね。
【YK絵15】透明人間---------------------------------------------------------

真ん中の丸は自分。
暗黒の世界の中で、自分は透明人間になっているようです。
これは面白いですね。
過去、家族という世界の中で自分は透明であった―ということを表しているように見えます。
一方で、希望を持って離陸した自分が、暗黒の世界に気づかれないようにステルス(隠密、こっそり)となって、心が密かに行動を起こしているように見えます。
というのも、右から画面中央へと移動してきているからです。
位置も高い。それに、未来へ向かう左側が、なんだかサーチライトのように照らされていますね。
未だ身は暗黒のハラスメント界にいるわけですが、心の動きが感じられる絵です。
【YK絵16】自然と安らぎ-----------------------------------------------------

四隅にある緑は自然とのこと。
暗黒の世界から、ナチュラルな世界へと出てきましたね。
外側にある丸は、自分と自然との境界である皮膚―それが肌色になってきました。
皮膚ができたということは、自分と外の世界の境界ができたということ。
(今は、この境界がないままに生きている人がたくさんいます。母子未分離=自他未分離ということです。本人は気づいていませんが言動でわかりますね)
境界が肌色ということは、人間性を取り戻しつつあるということです。
自然の中で自分を取り戻しつつある感じです。
自分の内側にある魂を囲む幕も肌色で丸いのですが、まだ魂は頑なに四角のままです。制限がないことを頭で理解しても、鋳型成形されてしまった心は、そう簡単に戻らないことを示しています。
(新潟少女監禁事件を思い出しますね。ドアに鍵がかかっていなくても、縛られた心は逃げ出すことができません。このように自分の脳が自分を縛って身動きできずに苦しんでいる人はたくさんいらっしゃいます)
この魂がまぁ~るく広がったら、あるがままの自分に戻っていけるのでしょう。
【YK絵17】カラー(色彩)の世界へ--------------------------------------------

丸い自分が怒りの赤ではなく、ピンクになってきました。
女性性を取り戻す兆しが見えます。
コアもあります。
そして、その周りに色とりどりの明るい世界や希望が見えますね。
外の世界が色彩を取り戻してきました。
つまり、外の世界を自分がダイレクトに実感できる状況になってきています。
*少年Aのことを思い出しました。
『もう一つこの作文から感じるのは、自分自身の生の体験から得られる活き活きとした“実感”です。私がこの手記を通じて唯一感じた、抽象世界ではなく具体世界が現れている、生命力あふれる新鮮な印象でした。彩のある鮮やかな風景を感じました。Aは、自分を覆う外骨格としての母親がいないため、掛け値なしの実感を得ることができたのではないかと思います。
このことから私が改めてつくづく思ったことは、生きている実感というのは五感の問題ではないということです。生きている実感をもっとも感じるのはどういうときでしょうか。それは、自分の存在が認められていることがわかるときではないでしょうか。五感を精一杯使って感情を出して、しかもそれを受け止めてもらえているときに自分はこの世に生きている、そしてこの世がまるごとの自分を認めてくれている、そう実感するのではないでしょうか。』
【「あなたの子どもを加害者にしないために」より】
【YK絵14】脱出-------------------------------------------------------------

これまでの色彩から一転。感情のエネルギー(赤)が迸りました。
画面全体に「感情」が吹き出ています。
感情で自分を縛っていたものを破壊していくイメージだそう。
右上の丸が自分だということです。
浮上しましたね。
これまでブラックホールの中にいましたので、すべてが歪んでおり、何が正しくて何がおかしいのか判断もつかない状況で、下に張り付いているしかありませんでした。
水平と垂直の座標軸をしっかりと自分の中に持つことにより、ジャイロのように自分を維持することができるようになります。外に惑わされなくなるのです。
私には、重力圏から離脱しようとする宇宙船を上から見ているように見えます。
下に画面いっぱいに広がって見えるのは、噴射したロケットの炎です。
中にある黄色は「希望」だそうです。
自分を取り戻すことによって、希望の光が点灯しましたね。
【YK絵15】透明人間---------------------------------------------------------

真ん中の丸は自分。
暗黒の世界の中で、自分は透明人間になっているようです。
これは面白いですね。
過去、家族という世界の中で自分は透明であった―ということを表しているように見えます。
一方で、希望を持って離陸した自分が、暗黒の世界に気づかれないようにステルス(隠密、こっそり)となって、心が密かに行動を起こしているように見えます。
というのも、右から画面中央へと移動してきているからです。
位置も高い。それに、未来へ向かう左側が、なんだかサーチライトのように照らされていますね。
未だ身は暗黒のハラスメント界にいるわけですが、心の動きが感じられる絵です。
【YK絵16】自然と安らぎ-----------------------------------------------------

四隅にある緑は自然とのこと。
暗黒の世界から、ナチュラルな世界へと出てきましたね。
外側にある丸は、自分と自然との境界である皮膚―それが肌色になってきました。
皮膚ができたということは、自分と外の世界の境界ができたということ。
(今は、この境界がないままに生きている人がたくさんいます。母子未分離=自他未分離ということです。本人は気づいていませんが言動でわかりますね)
境界が肌色ということは、人間性を取り戻しつつあるということです。
自然の中で自分を取り戻しつつある感じです。
自分の内側にある魂を囲む幕も肌色で丸いのですが、まだ魂は頑なに四角のままです。制限がないことを頭で理解しても、鋳型成形されてしまった心は、そう簡単に戻らないことを示しています。
(新潟少女監禁事件を思い出しますね。ドアに鍵がかかっていなくても、縛られた心は逃げ出すことができません。このように自分の脳が自分を縛って身動きできずに苦しんでいる人はたくさんいらっしゃいます)
この魂がまぁ~るく広がったら、あるがままの自分に戻っていけるのでしょう。
【YK絵17】カラー(色彩)の世界へ--------------------------------------------

丸い自分が怒りの赤ではなく、ピンクになってきました。
女性性を取り戻す兆しが見えます。
コアもあります。
そして、その周りに色とりどりの明るい世界や希望が見えますね。
外の世界が色彩を取り戻してきました。
つまり、外の世界を自分がダイレクトに実感できる状況になってきています。
*少年Aのことを思い出しました。
『もう一つこの作文から感じるのは、自分自身の生の体験から得られる活き活きとした“実感”です。私がこの手記を通じて唯一感じた、抽象世界ではなく具体世界が現れている、生命力あふれる新鮮な印象でした。彩のある鮮やかな風景を感じました。Aは、自分を覆う外骨格としての母親がいないため、掛け値なしの実感を得ることができたのではないかと思います。
このことから私が改めてつくづく思ったことは、生きている実感というのは五感の問題ではないということです。生きている実感をもっとも感じるのはどういうときでしょうか。それは、自分の存在が認められていることがわかるときではないでしょうか。五感を精一杯使って感情を出して、しかもそれを受け止めてもらえているときに自分はこの世に生きている、そしてこの世がまるごとの自分を認めてくれている、そう実感するのではないでしょうか。』
【「あなたの子どもを加害者にしないために」より】
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