プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
03 ≪│2017/04│≫ 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

「話し合う」ではなく「聴き合う」ことで人も社会も成熟する

2011/01/05(Wed) Category : 学校・教育・いじめ
教室を“まほろば”にする素晴らしき先生たち】の続き

元旦早々よき自律モデルが日本全国に示されましたので、そのモデルを参考に、人を活かす極意を掘り下げておきましょう。

『子どもたちは考えを言い合い、能力に関係なく、違う意見を認めていた』

―この一文に、その極意が表れています。どこがポイントでしょう。
(続きを読む前に、少し考えてみて下さい ^^)


■「どれもが正解」=「不正解はない」-------------------------------

さて、上記の文の中には次の二つが並んでいますね。

『考えを言い合い』『違う意見を認めていた』

アングロサクソン型競争社会文明では、前者の『考えを言い合い』の方に力点が置かれていました。ディベート、交渉術、説得術―そういうものがもてはやされました。映画も作られ、その効果が喧伝されました。でも、社会は悪くなりました。

社会を良くしていくために、それらのスキルは必要ないということが、あるいはむしろ悪くしていくということが証明されましたね。

前項の先生たちは、そういうスキルを教え込んでいません。だって子どもたちの世界観に応じた表現方法がありますからね。それを奪っていくこと自体が画一化であり、貧困です。

正解が一つしかない未成熟な社会であれば、正解への効果的なたどり着き方や、人々を正解へと引っ張るための方法論などが研究されもしたでしょう。けれど、正解は一つではないのです。いえ、どれもが正解なのです。


そのどれもが正解という姿勢こそが極意。

 どれもが正解
=不正解はない
=生き方は自由、個性の違いがあるだけ
=すべての個性がオッケー

ということですね。
その姿勢があるからこそ、誰もが批判を恐れることなく自分の考えを言えるし、自分が認められるように人の意見を認めることもできるのです。


日本人は意見を言わない、ミスを恐れて横へ倣え、主体性がない、恥や外聞を気にして気持ちを言わない、等々いろいろと言われて特殊な民族のように思われていますが、とんでもない。正解は一つという画一的価値観の下で不正解を責める教育が、日本人をそのように作り変えたのです。

ですから、「この場では意見を言っても批判されることはない」と“安心”できれば、みな自由に自分の気持ちや意見を言い始めます(←大人でもそうですよ。会社で実証済みです ^^)。




■社会的文脈が変われば人の行動が変わる------------------------------

では、意見を自由に言うことがどのような効果があるのか?
みんなが言いたい放題言うようになって収拾がつかなくなるだけではないのか?
―はい、IPが言いそうなことですね~(^^;)。

最大の効果は、前項の記事の中にちゃんと表れています。
(どこでしょうね。見てみてください ↑)






…はい、ここです↓
『しばらくすると「意見を変えた!」という声があちこちで上がった。』

「意見を変えた!」と平気で言えること。
これが最大の効果です。


なぜ?

意見を変えるということは、「競争社会の文脈」では競争に負けて屈するということでした。その行き着く先がアメリカ。「謝れない文明」を作って、とても生き辛い社会となってしまいましたね。今や訴訟社会となって、不寛容(ゼロトレランス)、厳罰主義が大手を振っています(--;)。

しかし「共生社会の文脈」でみると、意見を変えるということは、自分と相手の意見を総合して一回り大きな自分になったということです。

いかがでしょうか。
「意見を変える」という行為の持つ意味が、社会的文脈が違うだけで真逆になることがわかりますか?

競争社会でマイナスにみなされる行為が、
共生社会ではプラスになるのです。

評価が変われば当然人の行動も変わりますよね。
その結果、人を責めあう生きにくい社会から、互いを認め合う生きやすい社会に自然に変わっていきます。





■「聴き合う」ことの真の効果---------------------------------------

心理学的にいえば、「意見を変えた!」と言った時
「意識の拡大」
「行動の変容」
が起こっています。

行動レベルで変化があったということは、「わずかな時間で人間が大きく成長した」ということですね。

なぜ、1時間に満たない間にこんなにも成長できるのか。
それは、この「場」自体があらかじめ自分を認めてくれているので、もはや自分の意見に執着する必要がないからです。

自分が認めてもらえない環境にいる間は、人は自分を認めてもらおうとするために自分の意見や価値観に執着します。人に負けまいと、あるいは説得しようと、その考えや価値観を城壁のように構築していきます。

その城壁は、人から自分を守るものであり、人に見せる自分でもあるので壊すことができません。同時に自らを閉じ込めるものでもあるので、変わることができません。苦しいですね。


しかし、どれもが正解、みんな認めるという環境にいる子どもたちは、あるがままの自分でいられるために城壁を築く必要がないんです。
つまり、自分の意見に執着する必要がなく、いくらでも人と触れ合って違う意見に接して、自分の枠自体をどんどん広げていくことができます。豊かですね~。

すると、人に対する洞察力や共感力がどんどん深まっていきます。その結果、思いやりがあって犯罪のない社会が勝手に出来上がっていくのです。
これこそが成果なのでしょう。



人間が成熟した住みやすい社会を作るためのモデルが、菊池省三先生の教室にあります。それを新聞では、「対話」というキーワードで示していました。

けれど、もっと掘り下げると、その対話の中身は、「話し合う」ことではなく「聴き合う」ことなのだということがわかります。既に自分が認めたれているのですから、声高に主張する必要はありません。互いの意見を聴き合うだけでいいのです。

「言いあい」でも
「教えあい」でも
「学びあい」でも
ない

「聴きあい」

―これこそが、人を成熟させ社会を成長させていきます。





■大人がなすべきこと-----------------------------------------------

未だ競争主義というアンシャンレジームが残っており、その価値観に洗脳されて生きている人もたくさんいます。しかし、競争主義の価値観がいかに人類の判断をゆがめ行動に影響を与えてきたか。その結果、狭量で、人を責め、罰しあう貧しい社会を作り上げてきたか。既に結果は出ています。

今、競争主義の中で生き苦しさを身をもって体験してきた私たち大人は、共生の価値観こそが豊かな創造力の源泉であり、互いを認め合う多様な社会を築く基盤であることを知ることです。

そして、せめて自分の前では競争や比較をすることなく安心して自分の気持ちを言えるように、自分が社会(アンシャンレジーム)の盾となって目の前にいる人を守ること―ただ、それだけです。

そのためには、まずあなたが比較や競争から降りて楽になって下さい。
あなたの頭の中でゴチャゴチャとうるさいIP(思考)は無視して下さい。
すると、わが子に対して湧いていたいろいろな思いの根源はIPだったんだーということがわかってきます。


すべての大人に再び送ります。
何もしなくていい、ただ“まほろば”(安全基地)になって下さい。

どー(Do)していいのか分からない親へ





関連記事
 
Comment1  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 

色々な問題が解き明かされました。

この記事を読んでいて、あれもこれもと色々な気がかりだったことが解明されて、大分すっきりしました。

なぜかこのごろIPからの攻撃が激しくなっていて困っていたのですが、これを機に収まるかな。

最近は親がそっちに傾倒し始め、ちょっと前は別の人が。その他もろもろもあり、孤独のような淋しさと、自分が悪いのだな、という冷たい罪悪感を持ちながらも強行することに心が耐えきれなくなりかけていました。

久しぶりにこちらに来てよかったです。
自分が間違っているのではないと思えました。

IPからの攻撃も多いですが、優しい助けも見受けられ、この記事を読んだら、もうちょっと心を強く持っても怒られないよねと思いきれました。

そうですよね。私はただ意見を言っただけです。ただ聞き入れて欲しかっただけなのに。責められるいわれは無いんですよね。

自分では思っていても、友人がそう励ましてくれても、親に否定される淋しさから逃げられなかったのですが

こうして年長者の方の意見として聞けると、親の意見が払しょくされます。不思議ですね。親に、経験不足をネタに認められなかったからかもしれません。

ありがとうございました。
なんとなく自分の中のIPがぐったりしている感覚があります。まだICはびくびくおどおどしていますが。過去記事を読んで安心させようと思います。

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真/動画集はこちら↓
 
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード