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「心理テスト(心理ゲーム)」型チェーンメールを分析する

2011/01/14(Fri) Category : ネット・パソコン
【チェーンメールはなぜ悪いのか?】の続き

誰しも自分のことは知りたいもの。
だから、心理テストの類に興味を持つ人も多いでしょう。そのような類のチェーンメッセージも繰り返し現れています。『これはアメリカのゲームです』という心理ゲームも流行を繰り返しているようですね。これを例に、人を落とし込む仕掛けを見てみましょう。(原文は載せませんが、おおよその感じはわかると思います。ネットにたくさん転がっています)

★1、気軽さ------------------------------------------

『1度やってみてください。これは、たった3分でできるゲームです。試してみてください』
・1度やってみて
・たった3分
・試してみて(→することを2度強調して促す)



★2、効果効能----------------------------------------

『驚く結果をご覧いただけます。このゲームを考えた本人は、メールを読んでからたった10分で願い事がかなったそうです。たったの3分ですから、ためす価値ありです』
・驚く結果
・ゲームを考えた本人(→ニュアンスとして親近感や信憑性を持たせる)
・たった10分で願い事がかなった
・たったの3分(→3分を2度強調して、しないと損するようなニュアンス)



★3、楽しさ------------------------------------------

『このゲームは、おもしろく、かつ、あっと驚く結果を貴方にもたらすでしょう』
・おもしろく
・あっと驚く(→驚くことも2度強調して促す)



★4、ルール強制---------------------------------------

『約束してください。絶対に先を読まず、1行ずつ進む事。先を読むと、願い事が叶わなくなります』
・最初に「願いがかなう」と惹きつけておいて、次に「○○しなければ、願い事はかなわない」と脅す。ここまで読んできている人は既にやる気満々なので、脅しとは取らない。だから、「絶対に」という強制にも素直に従う。これによって、条件どおりに行動させることができる(行動規制、行動支配)。

(それに、この強制の仕方って親が子どもによくするやり方なのでお馴染み。だから、つい受け入れてしまうんです)



★5、行動支配-----------------------------------------

『まず、ペンと、紙をご用意下さい』
・既に条件どおりに行動するマインドが出来上がっているので、もはやいそいそとペンと紙を用意してしまう(^^;)。



★6、枠へのはめ込み------------------------------------

「願い事」に関するテストだという前提があり、質問に「知っている人の名前」を書けと書かれていれば、多くの方が家族や友人など親しい人の名を挙げるだろう。なぜなら縁遠い人に願う事はあまりないからね。

このように2点を打つ―「願い事」+「知っている人の名前」―ことができれば、線を引くことができます。つまり、心をある方向(ベクトル)に向けさせることができるのです。既にこの時点で枠の中に落とし込まれていることがわかりますね。



★7、誘導質問-----------------------------------------

その心理的前提があった上で、さらにご丁寧に記入例(踏み外さないためのガードレール)がついている。
・『必ず、興味のある性別名前を書く事。男なら女の人、女なら男の人…』
→3,7は“興味ある異性”を書けと言っているわけだが、家族や友人という暗黙の前提があるから、ここに書かれる名前は自ずと限定されるだろう。

・『家族の人でも知り合いや、友人、誰でも結構です』
→“誰でも結構です”と言いつつ、わざわざ“家族”や“知り合いや友人”というガイドを設けている。異性の家族や友人は既に書いたので、当然ここは残る家族や友人など親しい人ということになりやすい。



★8、説明---------------------------------------------

・「愛する」「恋する」「大切に思う」「よく理解してくれる」「幸運をもたらす」―悪いことは書いていない。親しい人を前提に書かれているわけだから当然だよね。
こういう類のことは事前にテストしてサンプリング調査していることが多い。後は統計学的に処理して、どこにどれを当てはめるかを決めればよい。



★9、たちの悪さ---------------------------------------

・たちが悪いのは、誘導質問の末尾で、『最後にお願い事をして下さい』と書いてあること。家族や友人に対するお願いだから、心をこめて書くだろう。だからこそ、その願いをかなえるために行動しなければというドライブがかかる。すると、脅されてイヤだと思いつつ次の行動をしてしまう。

『1時間以内に10個の掲示板にこの書き込みをコピーして貼って下さい(「ブログに貼って下さい」というパターンもあります)。そうすれば、あなたの願い事は叶うでしょう。もし、貼らなければ、願い事と逆のことが起こるでしょう』






■「心理テスト」に隠されているダブルバインド--------------------

まんまとしてやられて悔しいですね。
人の真心を利用されているので、尚のこと許せない思いです。

なぜ、してやられてしまうのか?
それは、人を指示通りに行動させてしまうダブルバインドの法則が働いているからです。そのことを見ておきましょう。


上記1~3は、やわらかい言い方をしていますが、このテストをしないあなたは損をしますよ、あなたのためなんですよ、と暗に強制されている導入の仕方です。
「願いが叶うんですよ、しないんですか?」「これほどいっているのに、簡単なのに、しない理由はどこにもないじゃないですか」と、しない理由をあらかじめ巧みに封じられています(IPそのもの!)。

つまり、最初のわずか数行で次の二つの禁止令が作動しているのです。
「命令に従わないことを禁ずる第1次禁止令」
「異議申し立てを禁ずる第2次禁止令」


ここで、やってみようと思ったときは、既に異議申し立てを禁じられている状態になっているので、あとはなすがまま。その心的状況に『約束してください』とズバリ切り込んできます。そこに、『絶対に』と絶対条件がつくのですが、もはやなすがままなので誘導されるままに従ってしまうのです。


そして悪質なのは、願いを書かせること。
それが心からのものであるだけに、最後の最も重要な“これを広めろ”という指示を“実行”してしまうのです。この願いを書かせる行為が、「逃げ出すことを禁ずる第3次禁止令」になっています。

第1次禁止令~第3次禁止令まで、ダブルバインドの3点セットが揃いましたね。ハラスメント界の常套手段がここに使われていることがわかります。


*ご参考
自由からの逃走―(7)あなたを縛る「あなたのためだから」



■最後の一文にこめられた意味-----------------------------------

さて、私は最後の一文が曲者と感じました。その締めくくりの文とは、次の文です。

『とても奇妙ですが当たってませんか? 』

このように同意を求められると、「おお、そうだな」と素直に納得してしまう人も多いでしょう。最後の最後に、この一連の行為を受け入れさせたのです。念が入っているなぁと思いました(--;)。

このテストをされた方が得た感動を否定するものではありません(それを自分の中に入っていくきっかけにされるのはいいと思います)。が、前項で見たように、自分の「IC(感情)」を封印した上で、「IP(思考)」と「誘導質問」の共同作業でたどり着くべくしてたどり着いた結果です。導かれた結果の中に、本当のあなたは居ません。
にもかかわらず、それを妥当だと承認までさせられてしまった…。


あなたが自分の心を知るためにすべきことは、自分と向き合うこと。つまり、「自分の内側に意識を向ける」ことです。が、あなたは自分の外側にあるテストに意識を向け、その結果を是とした。つまり、「外側に意識を向けることで自分にたどり着ける」という嘘を承認してしまったのです。

まさにこれこそが、「人の意識を自分の内側にではなく、外に向けさせ続けることが使命のIP」の戦略なのです。


と~っても悔しいですね!
誰が一番悔しがっているでしょうか?
そう、あなたのIC(インナーチャイルド)です。

なぜ、私(僕)の言葉を聴かないで、そんなものを信用するの?
なぜ、私(僕)をほったらかしにして、意識を外に向け続けるの?
―ICは、そう言っています。

が、そのICの声さえも届きません。
なぜなら、「おお、そうだな」と思った瞬間にICそのものを封印してしまっているからです。

つまり、『とても奇妙ですが当たってませんか? 』という投げかけの言葉は、実はあなたのICを封印する呪文(呪いの言葉)といってもいいでしょう。


このテストをされた方は、結果を忘れて下さい。
そこに真実はありません。

そして、このようなテストは、人が人を操るために用いたり、自分が自分をごまかすために用いられることを認識して下さい。されば、このようなちっぽけな呪文は解けるでしょう。




■インナーチャイルドとつながろう----------------------------------

ところで前項でも書きましたが、チェーンメッセージのやり方はだんだん巧妙になってきているなぁと感じます。もしこれが、『人を気持ちで行動させず理屈で操ることの地均しが、チェーンメッセージという形で繰り返し繰り返し行われている』のだとすれば怖いことです。

このようなメールは無視して下さいね。
そうすれば、だんだんハラスメント界は消滅していくでしょう。

あなたの心は、テストなどでわかるものではありません。
あなたが自分で向き合っていくものです。

外に求めても、そこに答えはありません。
あなたの中に答えはあります。

ICとつながって下さい。
ICとつながるのに、方法も手順も道具も必要ありません。

ただ、ゆったりと
自分の気持ちのいい時間を過ごせばいいのです。







*日常生活のいろいろな場面で、自分が内なる声に従っているのか、それとも、外側から誘導されているのか―このことを注意深く観察して下さい。そうですね、浦河べてるの家で統合失調症の方をはじめとしてやっているように「自分研究」(当事者研究)するといいと思います。

べてるの家の「当事者研究」


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ありがとうございます!

この心理テストに悩まされてしまいました。
ちょうど親からの自立に向けて葛藤中です。
ICちゃん、ごめんね~
IP恐るべし!

 
    
 
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