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真実を告げられた衝撃と引き剥がされた現実

2011/01/19(Wed) Category : 心の闘い物語
【真実を告げられた人の心理過程】

★2、真実を告げられた衝撃-----------------------------------------

そして、彼は真実を教えられます。
『色々なことを教えてくれた。コスモスは僕たちが信じている通りの姿ではないとか、本物の人生とは僕たちが今生きているようなものではないとか。(割愛)

それにね、以前のマオリッツオは破壊された。もう以前の僕は存在しないんだよ。昔のマオリッツオは、皮を剥がされてなぶり殺しにされたんだよ。だけど、彼らは僕に<向こう側の世界>を見せてくれた。(割愛)

彼らは僕に大きな贈り物をしてくれた。僕に自由を与えてくれたんだからね。』


真実を告げられたマオリッツオは『破壊された』『皮を剥がされてなぶり殺しにされた』と言っています。強い憎しみや怒りがあったことを伺わせる表現です。彼は、心の準備もないままに虚構の現実という「化けの皮」を剥がされたのです。

真実を知ることが、どれほどの衝撃を伴うのかがわかります。
同時に、真実を知らなければ本当の自由にたどり着くことができないこともわかります。




★3、引き剥がされた現実-------------------------------------------

けれど、それは“現実”から、彼を引き剥がすことでもありました。

『当時は、何らかの堅牢な土台の上によじ登ろう、すがり付こうとしていたよ。だって、彼らは僕の人生に闖入してきて、今までの現実のように見えていたもの、現実だと僕が信じていたものすべてを、粉々にしてしまったんだからね。
僕の足下から大地を奪い去り、丸裸にした。
皮をはぐようにして僕という存在をむき出しにした。彼らを恨んだよ。』


『今まで築き上げてきた日常生活という現実が粉々になって、砂のように掌から零れ落ちていったんだから。彼らが示してくれたもう一つの現実というのを、当時はまだ理解できていなかったから、僕は何一つとして心の拠り所がなかったんだよ。

僕は他の人にこの体験について話そうとしたんだよ。話を聞いてもらいたかったんだ。だって、悩みを打ち明けたかった、助けてくれる人を探していた、救いの手を差し伸べてもらいたかったんだよ。

だけど、みんなの好奇の目はイヤというほど見たよ。中には僕のことを見て、「こいつは病気だ!」と言う奴もいたよ。こんなことがあれば、もう身を潜めて、黙っているしかなくなるんだ。それはね、人から馬鹿にされるよりも、もっと辛かったよ。』


『私の身に何が起こっているのかわかってもらったり、想像してもらったりなんてことは、所詮、家族にはできない相談でした。だから最後には、家族の間に亀裂が生じ、全く意志の疎通ができなくなりました』


『今までの私の経験、今もなお続くこの体験は、他の誰にもわかってもらえない類のものです。精神を病んでいるのではないかという、とてつもない恐怖にもがき苦しみながら、長年にわたって味わった苦悩や孤独、疎外感。辛酸をなめたからこそ、身の回りの出来事がすべて現実だと理解せざるを得なかったわけです』






■人々は自分を守るために気づいた人を狂人扱いする-------------------

どれほどの苦悩と孤独と絶望があったことでしょう。
自分も人も信じられず、家族という救いもなく。
全てをただ独りで抱え込んでいかなければならない…

ただ“体験”しただけであるのに、その“体験を話しているだけ”であるのに、狂人扱いされてしまう。
昨日体験を話したことと、今日体験を話していること―彼のやっていることは変わってはいません。しかし、昨日は正常で、今日は狂人なのです。


周囲の人は、自分たちの現実が破壊されることを恐れて、言い換えれば虚構が暴かれることを恐れて、よってたかって彼を「狂人」とレッテル貼りしてしまうのです。すると、自分たち及び自分たちの世界はおかしくないと守ることができます。

(犯罪が起こると、精神鑑定などで犯罪者を異常者扱いすることによって社会を守るのも同じ心理ですね)


つまり、自分の世界を守りたい周囲の人間たち(それが家族であっても)にとって、彼が真実を言っているのかどうかなど関係ありません。大事なことは、“自分たちがおかしくない”ことを証明し続けること。そのためには、彼を「狂人」と見なさなければならないのです。

彼は、わかってほしいと思っている。
けれど、彼の周囲にいる全員は、絶対にわかりたくないと思っている。

気づいてしまった瞬間から、既に立っている世界がぜんぜん違うのです。
このギャップは埋めようがありません。

だから、彼がどう訴えても、たとえ証拠を提示しても、周囲は理屈をつけてそれをフィクションに仕立て上げるでしょう。しかも、無意識に協力して。




■脳内現実が脅かされるときに防衛機制が自動発動する-----------------

これは、周囲の人を責めても仕方がない問題です。
なぜなら、それは自分の精神が破壊されないための防衛機制の発動だからです。家族も同じ。家族とはいえ、その中の個々人は自分の脳内現実を生きており、その現実を破壊されたくはありません。

マオリッツオの話を理解するということは、マオリッツオと同じように自分及び世界が『破壊され』ることになってしまうので、全力で拒否するでしょう。彼が話そうとすれば狂人扱いし、あるいは遠ざけるでしょう。それでも近づこうとすれば攻撃してくるでしょう。

そして、マオリッツオがそこにとどまり続ける限り、自分たちに近づいてこないように警戒し続けるでしょう。こうなると、マオリッツオが何かをするしない(Do)に関わらず、マオリッツオがそこにいる(Be)だけで、周囲の人間にとっては脅威となります。存在自体が脅威(敵)となってしまうのです。お互いに安息はありません。


もしマオリッツオがそこに居続けたいと願うならば、一つだけ方法があります。周囲の共同幻想に同調して、「狂人」の振りをし続けることです。そうなれば、周囲の人間はマオリッツオがそこに居ることを許容するでしょう。しかし、その場合、マオリッツオの心に安息は訪れないでしょう。


つまり、残酷に聞こえるかもしれませんが、気づいてしまった彼にできる唯一のことは、ただその虚構の世界から立ち去ることだけなのです。それが、その世界に住む人々を守り、かつ自分を守ることになります。この凄まじい己との闘いを経て、彼は「自由」に辿り着きました。




■居場所がないと感じたら、静かに去るのみ---------------------------

彼が置かれた状況は、周囲に誰も理解者がいないという、今悩まれている人々の状況にとてもよく似ていますね。気づいた人を、親・兄弟・親族こぞって攻撃する、狂人扱いする、無視する……よく見られるところです。

それはその人が憎くてやっているのではなく、上記でわかる通り、むしろその人が怖いからやっているということがわかりますね。その人の存在自体が自分たちの共同幻想を脅かす脅威なので、よってたかって封印したり遠ざけたりしようとするのです。

(その人は、いわば「王様は裸だ!」と指摘する子ども。周囲の人は、そのように指摘されては困るのです。現代社会は、子どもがそのように真実を指摘しないように、早期教育で洗脳していると言えるかもしれませんね)


しかし、これが親子の場合、子は何とか親にわからせたいと激しく挑む場合があります。子は、ただわかってほしいという思いなのですが、それは親にとっては自分が破壊されることなのです。そして、夫婦が共同幻想の世界を作っている場合、子はその世界を破壊する共通の「敵」となってしまいます。

そのような状況で、親が自分たちの世界を守るためにわが子を殺してしまったのが「仮面の家」でした。

前項でも見ましたように、相手が望んでいないことを押し付けるのはハラスメント(人権侵害)です。「仮面の家」は、親子がともにハラスメントをしあうと最後はどこに行き着くのかを示しています。

諒君がなすべきことは、親にわからせるためにハラスメント界に居続けることではなく、ただ自分にふさわしい世界に去っていくことだったのです。



では、マオリッツオがいかにして自由の境地へと辿り着くことができたのか、それを次項で見てみましょう。




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週刊プレイボ^イ

雑誌を買うのにひと苦労。コンビニ3件まわりました。ヌード写真が掲載されていてなじみませんでした。が、
中尾先生のコメント読みたくて買いました。
中尾先生のコメント掲載がなくてがっかりしましたが、職場でまわして読みました。
加藤被告だけの問題じゃない・・・。いっしょに考えたい・・・。そう、強く思いました。
そう考えた人が私だけではないこと、うれしく心強くおもいました。

 

初めまして

先日、こんな話を見ました。

http://kosodatech.blog133.fc2.com/?no=1033

この長女程の酷い扱いをされなかったとはいえ
幼少時の私は、本質的には彼女と同じ立場でした。

居場所が無いなら静かに去るしかない…確かにそうなんでしょう。
そうして、私は心を閉じました。子供の私には、そうするしか逃げ道が無かったから。

大人になった今、その頃培われたものが私を苦しめます。
他人は「いい大人なんだから、自分で改善していくべきだ」と簡単に言ってのけます。
もう、今の私には、ほんの身近な世界を相手にする気力も残ってないのにね…。

もうひとつ、この話も「私の物語」でした。

http://blog.nanori.pussycat.jp/?eid=800409

中尾さんなら、これらの話をどう読み解くのでしょう?

 

現実逃避だったのかもしれないけれど、幼少からずっとこんな世の中破壊されればいいと望んでいた。

私には真実しか要らない。
人の裏側ばかり見えちゃって、そして私に対しては皆裏の顔を見せていた。見た目で判断されてバカにされやすくて受け皿体質なのもあったから、こいつには何したっていいって思われてたんだろう。

あいつおかしいよね?
皆は見抜けないの?
ねぇ、なんで皆気づかないの?
大袈裟に言ってんじゃないんだよ。
貴方に良い顔してるけど他には散々でしょ、なのに貴方は見ないふりするの?


私はそれでもハラスメント界から抜けれなかったんだよな。
どこ行っても同じだと思っていたから。
忍耐力をつけなければ、と身を置いていた部分もある。それがこの世の学びなんだろうって。
そんなもの、とっくに学び終わっていたのに。

これから、どんどん暴かれて露呈していけばいい。

残酷な私はいい気味だと思って眺めるだろう。

 
    
 
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