プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
04 ≪│2017/05│≫ 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

30年前に想定されていた福島原発事故(by室田武)

2011/04/15(Fri) Category : 地震・災害・脱原発
★30年前に想定されていた福島原発事故-------------------------------

昨日、エントロピーという言葉が出てきましたね(まぁ、これまでもちょくちょく出てきましたが)。

1972年、中学生の私はNHK少年ドラマシリーズの『タイムトラベラー』にのめりこみました。そのときに出てきた不思議な響きの言葉が“エントロピー”だったと思います。

その言葉をきちんと学んだのが、大学に入って読んだ「エネルギーとエントロピーの経済学―石油文明からの飛躍 (1979年) (東経選書)」(室田 武)です(1981年23歳の頃)。

このような名著が古本でしか手に入らないというのは残念ですが、経済学者や政治家のみならず、大学に行くすべての人に基本的に読んでほしい本です(室田氏の本ならどれでもいいでしょう)。なぜなら、生命活動の基本にエントロピーがあるからです。それを踏まえた上で政治・経済・社会・学問のすべてが動かなければ、生命に害をなすことになるからです。


この本が出版されたのが、1979年11月。
その執筆中の3月にスリーマイル島の原発事故が起こりました。
まさに、運命的なテーマを持った本と言えるでしょう。

室田氏は、序章で次のように書いています。
『スリーマイルアイランドで起こったこと、あるいはそれをはるかに上回る終末世界は、明日にでも、福島県で、あるいは茨城県で、また静岡県、福井県、島根県、愛媛県で発生しうることである』

Energy&Entropy-jyobun

まさに、『それをはるかに上回る終末世界』が、わずか7年後にウクライナで、そして約30年後に日本で起こったのです―それも、筆頭に挙げている福島県で(室田氏が挙げているその他の県も、よくよく見直しをされた方がいいと思います)。




★「自滅的な観念論」としての経済学---------------------------------

先日私は、自分の枠を壊そう、新たな視点を導入して自分を拡大しようということを書きました。その新たな視点を提供してくれる一人が室田武氏です。室田氏は、旧来の経済学の考え方のおかしさを次のように解いています。

・近経(近代経済学)
原発が収益を生むという期待が一般的である限り、経常的に放射線被爆者を増やすことも、大事故でさえも、外部不経済として処理される。

(→この内部と外部を分けるところが、“限定された合理性”のおバカなところなのです。狭い視野の人間のエゴが、外部不経済という言葉を与えられることで正当化されてしまいます。目前の利益のために、国土喪失という外部不経済を蒙ったのです。冷静に考えてみて下さい。原発で得た利益でははるかに及ばない被害を私たちは蒙ったのです。この事実を前にして、それでも原発を推進しますか? ―さらに彼はこう述べます)

被曝者が増え、放射線医学・薬学が隆盛を極めること自体、経済成長に資する歓迎すべき現象だ、という結論さえ出せないわけではない。

(→経済至上主義のダークサイドをさらっと書かれていますね。GDPという指標を追い求めるということは、そういう方向に人を仕向けるということなのです)


・マル経(マルクス経済学)
死の灰も、労働の産物だから労働価値を持つ、という珍妙な話になる。
あるいは使用価値がないから労働価値を帰属させない=死の灰は経済分析の対象外という無責任な結論に至る。


彼は、『こうした議論の両方ともが同じ穴の狢であり、人間が生きるということの本質を全く見失った自滅的な観念論であると思う』とハッキリ述べています。全く同感です。

しかし、こう言われると、いわゆる経済学者達(近経もマル経も)は、挙げて彼を村八分にしたでしょうね。そう、古賀茂明氏が「霞が関のアルカイダ」と呼ばれて村八分にされているように―。背骨をもたずに生きている人々は、背骨を持った人をはじき出すのです(←今やこの体験をされている人は多いでしょう)。

けれど、人の言葉ではなく、事実がハッキリと語ってくれています。
これまでの経済学は、「自滅的な観念論」であったと。




★土俵が違えば相撲は取れない---------------------------------------

そもそも近経とマル経が相撲を取れるのは、「所有概念」及び「人間のやること(労働)に価値がある」という同じ土俵に立っているからです。室田氏が言うとおり、同じ穴の狢なのです。

人間自体が自然の産物であるにもかかわらず、人間と自然を区分したところから、人間が自然をどう開発(破壊)してもよいことになり、一方で自然から切り離された人間の孤独(宇宙から切り離された地球人類の孤独)が始まりました。

室田氏が立っている場所は、そんな「人間のエゴ」むき出しの土俵ではありません。生態学や物理学を踏まえた、より普遍的な土俵に立っています。彼は、アイヌやイヌイット、アポリジニやホピと同じ土俵に立っています。

この2つの土俵が交わることはありません。
そのことは卑近な例に置き換えるとよくわかります。

両親がまるで犬猿の仲(たとえば西洋医学vs漢方、カトリックvsプロテスタント、自民党vs共産党、厳格vs放任…まぁいろいろあります)で、毎日のように喧嘩していたとすると子どもは心配ですよね。

でも、喧嘩できるということは同じ土俵に立っているということなんです。根底に同じ価値を共有しているということですから、子どもは何の心配もいらないのです。そこに口を挟もうとすれば、子どもは両方から共通の「敵」とみなされます。

子どもはそこで苦悩するわけですが、そもそも親と自分の立っている土俵が違うのだとご理解下さい。




★共同幻想が現実を作る---------------------------------------------

二つの土俵は大きく異なっているように見えますが、実は「意識」の違いがあるだけなのです。

「労働(Do)に価値がある」という言葉は、人間のエゴにとって都合のよい言葉でした。だから、共有したのです。共有したから、それが“当たり前(常識)”とみなされるようになり、この常識が世界的に蔓延して社会を作っているために、あたかもそれが「現実」と思っているのです。

一方で、「労働(Do)に価値がある」ということは、暗に「存在(Be)するだけでは価値がない」と言っています。そこで、付加価値をつけようとあくせく学び、資格を取り、競争して幸せでない社会を作り上げ…でも、それが「現実」と思っています。

つまり、今私達が創り上げた「現実社会」は、私達の「意識」が創り上げたもの(共同幻想)なのです。




★意識が変われば現実が変わる---------------------------------------

ということは、「意識」が変われば、異なる「現実」が出現するということですね。だから、旧来の常識はすべて疑い、自分の枠を壊し、新たな視点を得て自分を拡大していくことが望まれているのです。

つまり、一人ひとりの意識の次元がエゴから離れて上昇することが、今求められています。

旧システムに対して怒ったり文句を言ったりしている暇はありません。
一人ひとり自らが、これまでの社会のレールに則らない新たな道を開拓していけばいいのです。

それは、考えることではありません。思考は所詮旧来のパターンに囚われていますから、考えれば考えるほど行動できなくなっていくだけです(それがIPの役割でしたよね)。

自分の得意なこと、好きなことをやって下さい。
そこから道は開けていくでしょう。




★新たな時代の源流となろう-----------------------------------------

なお、今後この二つの土俵はますます違いを露わにしていくことでしょう。
旧システムで生き、もはや生き方を変えられない人もいるでしょう。旧システムで既得権益を得ている人は、それを守ろうとするでしょう。

旧システムはもはや行き詰っていますが、タイタニックが沈んでいくときにそうであったように、中にいる人は外が見えません。
産・官・学の“鉄の三角形”が原発人災事故を招いたように、周囲が見えないままに激突して崩壊していくような事故は、これからますます増えるかもしれません。

あなたの周囲は、ますます騒然として来るでしょう。
しかし、それは終焉に向かうハラスメント界の騒ぎです。
その混乱の中で、新たな時代の源流は既に始まっています。


『神や権威や法や大儀や金や地位や理論』は一瞬で流されました。
それらの鎧を着ても、なんら不安の解消にならないことが証明されました。

これまでの「現実」は人間のエゴが作り上げた虚構(共同幻想)であったことが暴かれました。もう、それらを追い求めるのはやめましょうよ。

親やIP(思考)がゴチャゴチャ言ったら、
「いらねぇよ!そんなもん!」
とハッキリ言ってやりましょう。

そして、震災で助かった人々の言葉を思い出しましょう。
「命さえあればいい」


これからも、いつ被災し命を失うかもしれません。
いくら魂が永遠だとはいえ、現世で苦労したインナーチャイルドたちはきちんと救っておきたいと思うのです。

ですから、どなた様も、
押し込めてきた感情たち(ICi)と
孤独を抱えているチャイルド(ICa)と
自分の人生脚本(ICs)を救って下さい。

それをしていくことであなたの本当の道が見えてくるでしょう。
そして、それがそのまま新たな時代を作ることになります。

あなたには、新たな時代の源流となってほしいのです。






NIKIIE ニキー - Shunkashutou 春夏秋冬 - MyVideo
【NIKIIE - 春夏秋冬】



世界が変わるのは自然なこと

そして、

世界を変えるのは、あなた自身です








◎「エネルギーとエントロピーの経済学」
1、命とエントロピー
2、水こそが地球の「絶対的富」
3、「無料」という優れた資源配分方法





関連記事
 
Comment1  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 

先生ありがとう。

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真/動画集はこちら↓
 
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード