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「世界を癒す13人のおばあちゃん」~すべての常識を疑え

2011/04/29(Fri) Category : 映画
4/23日 アースデー高山で「世界を癒す13人のおばあちゃん」の映画を見ました。映画をプロデュースしている龍村ゆかりさんのお話が興味深かったです。龍村ゆかりさんの夫は龍村仁氏。あの「地球交響曲(ガイアシンフォニー)」の監督で、二人で映画作りをされているんですね。


★龍村ゆかりさんのお話------------------------------------------------

龍村ゆかりさんは、「これからの7世代とさらに続く子どもたちが、健やかに生き続けられるよう、世界各地の先住民に伝わる叡智や教えを謙虚に学び、人々が母なる愛を取り戻して行動するためのきっかけづくり」を行うため、2010年「いのちの環」を設立。

その一環として、世界の先住民族を代表した13人のグランマザー国際会議の日本開催を主導された。2004年に始めて一堂に会した13人のグランマザーたちは、その後、それぞれの故郷を回って交流を深め智恵を深め合っている。日本では、2011年に行われる予定だった。
日本で行われることになったのは、日系移民の子として生まれたブラジルのクララ・シノブ・イウラさんが、日本での開催を希望したからのようだ。

その開催が、急に2010年に前倒しになった。どこで開催するか?
おりしもガイアシンフォニーの撮影を奄美大島でやっていた龍村さんは、日本でやるなら自然霊信仰が残っている奄美でやるのがベストだと感じた。また、生物多様性会議を名古屋でやる日と重なり、初日はそこでグランマザーからのメッセージを発信することとした。

翌日、奄美へ行こうとする矢先、豪雨が奄美を襲った。先発隊は奄美に行っているが、連絡もつかない。名古屋のほうは生物多様性会議のためホテルがいっぱいで、延泊しようにも1日分は何とかなるが以降は予約が入っているため出なければならない。

とりあえず鹿児島まで駒を進めることにし、桜島は噴火しているため霧島にした。が、霧島は当時龍馬伝のブームですべての旅館が埋まっていた。万事休すと思ったら、1件だけガラガラのところがあるという。なぜ? その理由を聞くと、みな和室に泊まりたがってベッドしかないホテルが敬遠されたらしい。このまさかの幸運で、200名近くが一挙にそちらに移動することができた。

ところが、LANが装備されていないホテルだったので、ロビーのLAN端末には長蛇の列。あれこれと情報をやりとりして進めていかなければならないのに情報の伝達ができない状態。

そのうち、奄美と霧島を往復しようとするメンバーが現れた。しかし、いざ奄美に向かおうとしたとき、なんと飛行機に落雷が落ちて引き返さざるを得なかった。13人を日本に呼んだので、日本の神が怒ったという中傷まで出てきた。

それやこれやの非常事態の混乱の中で、情報の取捨選択、何がよくて何が悪かったか、こういうときどうすればよかったか…さまざまな非常時の対応を身をもって体験することができた。

その後、後処理(キャンセルほか対応)に4ヶ月かかった。
それらが、ようやく一段落ついたころに東日本大震災が起きた。
これまでの体験が整理されていたので、すぐに動くことができた。
振り返ってみると、すべてがそのように仕組まれていたと思えてならない。




★神仕組み------------------------------------------------------------

……というお話でした。
いやはや、見事な神仕組みと言いましょうか。
幾重にも織り成す偶然(必然)が、東日本大震災の準備をさせています。
そして、これから世界へと拡大していくであろう巨大災害(地球建て直し)のプロローグを、13人のグランマザーたちは共有体験したわけです。

これまで沈黙して語らなかった地球大自然の代弁者たち。
西洋文明に押し切られて無きものにされていた各民族の代弁者たち。
その大自然と民族のメッセンジャーたちが、ついに集まり、手を取り合い、互いを理解しあい、絆が深まったところで、大災害の体験を共有しました。しかも、地球建て直しの皮切りとなる、この日本で。

う~む!と思ってしまいました。
何年にもわたってこのことが準備されていたのかと思うと、私たちは見えない力によって動かされているように感じます。




★「ロゴス文明」の行き詰まり-------------------------------------------

映画に関して言えば、アフリカのオミエンネ族~メキシコのマヤ族~北極圏のユピック族という南北、またチベットやその真裏にあるブラジルなど東西に渡るマイノリティのおばあちゃんたちが声を挙げる時代が来たのだ、といろいろな思いで見ました。

「はじめにロゴス(言葉)ありき」で始まる西洋文明の価値観。
言葉は事象を切り取り明確化します。同時に限定を設けて捨象します。
その中で生み出された科学は、所詮子どもの玩具のようなものです。

けれど、その玩具を手にした西洋人は、自らの言葉によって限定した世界認識の中で、有頂天になって周囲を蹂躙してきました。
(自ら土俵を限定し、その土俵の上では誰にも侵害されない理屈を構築し、その理屈の城の中に閉じこもって土俵から外には決して出て行こうとしないやり方は、ご存知、ハラッサーのやり方ですね。やがて、その出口なき土俵(価値閉塞系)の中で苦しむことになるわけですが…)

しかし、よく思っていたものです。
大自然が言葉を持ったら、人類はペシャンコだろうな、と。
女性が言葉を持つだけで、男性はペシャンコになりますからね(笑)。


西洋的力学文明は、とても幼い「知(知的生産性)」と「力(労働生産性)」の文明です。ここで言う知も力も(ごく少数の)人間にとっての有用性であり、生態系全体のバランスを対象にしたものではありません。

そして、有用性(誰にとって?)によって階層わけしていきます。たとえば労働生産性でみれば、男性>女性>老人>障害者と分けて、男性を社会に引っ張り出す代わりに女性を家庭に押し込め、老人は病院に、障害者は施設に押し込めるわけです。子どもは将来の労働力として学校に押し込めます。

力学文明の衝突である戦争では、さらに健常人男性を甲・乙・丙と分けましたね。その戦争の仕方が経済戦争に移行してからは、学問分野と学歴の階層区分に変わっただけです(それに踊らされて人生の時間を失うわけですから、空しいですね)。

私たちは、この土俵の上で踊らされつつ、土俵自体を拡大していったわけです。その拡大する過程で、居場所を奪われていったのがマイノリティ(少数民族)の方々です。

13人のグランマザーは、「マイノリティ」の「女性」の「老人」です。
つまり、西洋文明がその価値観の中で一顧だにしてこなかった方々です。
その方々が、全地球から声を挙げた。
人類史の中でも、エポックメーキングな出来事だと思いました。

価値閉塞系のハラスメント界が窒息していくように、出口のない西洋文明も悲鳴を上げています。人類を救えなくなった西洋文明に代わって、13人のグランマザーたちは生態系の智恵を持って登場したんだなぁ…そういう思いで見ました。




★「ことのは文明」による方向転換--------------------------------------

そして、そのグランマザーたちが日本で大災害を体験したこと。
なぜ、日本からなのか?

西洋人の脳は、虫の声など自然の音を音としてしか聞けませんが、日本人の脳は、音としてではなく「声」として聞きます。脳の機能が西洋人より進化しているわけです。

つまり、日本人にとっては自然も「言葉」を持っています。
言葉を持つことが人間の優位性にはなりえない訳ですね。

だから、日本人にとって人間と自然は対等なんです。
動物も家族、老若男女もみんな対等。
地震雷火事親父―自然災害も人災も、みな同じ地平にあります。

日本人にとっての「言葉」は、「事の端(ことのは)」(事象のほんの一部)でしかありません。あいまいなものはあいまいなままに受け止めることのできる器、全体性を感じ取ることのできる器を持っていたのが日本人です。

そういう日本人だからこそ、エゴに凝り固まった科学技術文明の方向性を、この国から変えていく役割が期待されていると思います。原発なくても、十分に進化した生活を送れるよね。




★すべての常識を疑え---------------------------------------------------

もう一つ感じたのは、「13」という数字。
13は神聖な数字だと言います。けれど、私たちは「13日の金曜日」に象徴されるように魔の数字や忌み嫌うべき数字として“認識させられて”います。もうこれだけで、どれほど私達が歴史的に洗脳されているかがわかりますよね。

私達が、「常識」と考えているもの―しかも、古来から受け継がれているほどの“常識”(たとえば“北枕”など)であっても、それが人をコントロールするためにあったとすれば、誰しも驚くのではないでしょうか。

「今」は、これまでに営々と構築してきたすべての権威や価値観が崩壊し、虚構が暴かれていく時代です。
西洋文明が覆い隠そうとし、あるいは無視しようとした「マイノリティ」の「女性」の「老人」が「13」人集まったこと。

この現象自体が、「この文明におけるすべての常識を疑え」というメッセージのような気がするのです(このブログに書かれてあることも含めて、すべてを鵜呑みにしない)。


では、何を信じるのか?

あなたは、既に信じるに足る存在とともにいます。
インナーチャイルドとつながりましょう。








自主上映等のご案内については下記をご参照下さい。
ドキュメンタリー映画 「FOR THE NEXT 7 GENERATIONS」




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