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温故知新ー震災後の21世紀の町づくり、国づくり

2011/05/12(Thu) Category : 地震・災害・脱原発
東日本大震災で、私たちは街作りのし直しを突きつけられることになりました。
津波は、災害に強い町を。
原発は、エネルギーを自給できる町を。
―そういう課題を私たちに提示しました。

さて、安心して暮らせる町とは、次の7項目が自明のこととして(=基本は無料で)安全に提供されている町のことでしょう。

1、土地
2、水
3、食料
4、エネルギー
5、医療
6、教育
7、共助

上記の生きるうえでの根本土台は無料というのが優れた社会であり、かつての日本はそれに近かったのです。逆にそれらすべてをカネを出して自分でまかなえというのが、アングロサクソン流資本主義ですが、それは破綻しました。大量生産大量消費の時代も去り、人口減の超高齢化社会を迎えます。

日本は21世紀の社会のあり方を模索してかなければなりませんが、そのヒントは過去の日本にあります。



<土地>------------------------------------------------------------

土地については、昔の地名には智恵が込められていました。がけ崩れがしやすいとか、地盤がゆるいとか、地名を見て推測できるようになっていました。が、宅地造成ということで、山を削り、浜辺を埋め立て、沼や田んぼを宅地に変え、人が住むには適さないところを科学技術の力で強引に宅地に変えていったのです。地名もファッションで変えていきました。(これはすべてGDPのためです)

今回の地震で、液状化現象によって、そういうところに建っている家が傾き、大きな問題を起こしています。娘がそういう地域へボランティアに行きましたが、被害に遭われた方々は終の棲家として購入したのに泣くに泣けません。

結局無茶な造成費用は住宅価格にかぶされていますし、傾いてめまいがする日常になったからといって納得のできる保障があるわけではなく、ローンは払い続けなければなりません。宅地造成費用と住めない建屋のためにお金を支払っているようなものです。

(法律は、基本的に金を出し惜しみして個人にしわ寄せする仕組みになっていることをつくづく感じました。GDPを目標としている限り、造成も被災も修理もすべてGDPを押し上げることになるからね。目標を変えなければ、人を守る政治になりえないよね)

東京に一極集中しなければ、住居費もそんなにかからないだろうし、地方がシャッター街になることもないでしょう。地方に回帰すれば、無茶な造成をしなくてもすむ土地はたくさんあるのではないでしょうか。そのためには、地方(第1次産業)で生活できるように国のあり方を変えていかなければなりません。

【ご参考】土地に“鮮度”が求められる時代と平城京




<水>------------------------------------------------------------

水こそがすべての源であり、人間活動から発生する汚れのすべてをふき取ってくれる「絶対的富」です。だから、水を大切に守ることがコミュニティ全員の命題となります。

夏冷たく冬は暖かい井戸水があり、水をふんだんに使う田んぼがあり、温泉に行けばかけ流しの湯があり…なんとまぁ、日本人とは贅沢な国民だったのかと思います。おまけに「水に流せ」ばすべての問題が解決しました。瀬織津姫が水に流して祓い清めてくれる国であったのです。

その水の価値が、水が汚れて水にお金がかかるようになってようやく発見され始めようとしていますが、この水を守るという意識を、すべての人が、なんらかの活動(企業活動を含む)を始める前に持ってほしいものです。

水という「絶対的富」が日本を工業国に押し上げたことがわかれば、その水を汚したとき、工業国の座から転落することは自明の理でしょう。

さらに、水はどうあったって循環していきます。そこに毒が含まれようと、放射能が含まれようと循環していくのです。絶対に水に入れてはならないものもあるのです。

【ご参考】原発:汚染される水(生命基盤)




<食料>------------------------------------------------------------

明治日本は農業国でした(第1次産業8割)。
終戦時でさえ、農林水産業が5割でした。
が、戦後50年(1995)には、サービス業が6割、工業が3割、農林水産業はわずか6%に激減しました。食料自給率は3割を切り(178カ国のうち130位)、世界最大の食料輸入国となりました。
つまり、働いて金を出さなければ食料を得ることができなくなったわけで、「働かざるもの食うべからず」が強迫観念となってしまったのです。
【強迫神経症的働きすぎ症候群】

おかしいでしょ?

『土を風化・損耗させることのない水田技術という人類史の中でも特筆すべき技術を持って』いるのに、その田んぼを政策によって潰しています。

城を落とすには兵糧攻めと決まっていますが、自ら兵糧断ちするなんておかしいでしょ?その上、狂牛病やら農薬入りの肉や野菜を輸入しています…。

放射能は、口の中に入れるもの(空気、水、食べ物、薬)の「絶対的条件」は「安全」であることをハッキリと教えてくれました(当たり前すぎることをわざわざ書かなければならないことが情けないけれど… --;)。

化学物質過敏症という苦しい病気も警告しています。見栄えのための農薬肥料なんていらない。無農薬有機農業の素晴らしさを、木村秋則さんはじめとしていろんな方が証明されています。

飢饉の江戸では、侍が屋敷の庭にサツマイモを植えました。
できれば自家菜園できるくらいの街づくりをしてほしいものですが、少なくとも、地産地消を基本に据え輸送コスト(フードマイレージ)は最小限にしてほしいものです。

【ご参考】地域に帰ろう②―地産地消と食の安全の動き




<エネルギー>------------------------------------------------------

原発のエネルギーコストが安いなんて大嘘であることが判明しました。そこをもっとわかりやすく切り込まないマスコミは、カネ(CM)で買われていることの限界を提示していて悲しいですが…。

原発不要でした。スマートグリッド(自律分散的電力網)で世界一になれる日本
大きな火はいらない
「エネルギーとエントロピーの経済学」(室田武)―2、水こそが地球の「絶対的富」
東北復興の街づくりにソーラータウンを


本日のNHK教育でサハラ砂漠に太陽光発電基地をつくる「サハラソーラーブリーダー計画」が紹介されていました。砂からシリコンを作り、太陽光パネルを作り、電気抵抗ゼロの超伝導ケーブルで世界中に電気を供給するという計画です。ドイツでも、同じような「DESERTEC(デザーテック)」計画が進められているようですね。

将来は地球上の昼になっている部分で発電した電力を、夜の部分に超伝導ケーブルで供給するという国を超えた相互的やり取りになることを目指しているようで、地球上でエネルギーのアンバランスがなくなることは素晴らしいですね。


【サハラソーラーブリーダー計画(スーパーアポロ計画)】




<医療>------------------------------------------------------------

5月6日のNHKで、『大津波と闘う医師たち・奇跡救出・激動50日』『20万人の瀬戸際を救え・災害医療司令塔に密着』を見ました。

ここに登場した医師たちは、設備がなくとも、まず「人を診る(観る、看る)」ところから医療が始まることを教えてくれました。聴診器一つあればいい。医院がなくとも、自分が被災者の元に出向けばよい。そこに自分を必要とする人が待っています。

地域と密着しているおらが町のお医者さん。自分の体のことを知ってくれている人がいるという安心と信頼感が自己治癒力を高めていくのです。

だから、避難先を移動しなければならなくなったとき、バラバラになる町の人々の不安、そしてその人々と離れなければならない医者の涙が伝わってきました。どんな職業であれ、基本は人と人の絆なのです。


もう一つ感じたこと。それは、「現場」に足を運べということです。
石巻赤十字病院の石井正医師は、行政をあてにしませんでした。医者だから医療行為だけしていればいいのではない。各避難所の状況がどうなっているのかを自分たちの目で確かめる―この現状把握から始まりました。偉い!

そして、3日間で調べ上げたのです。その結果、食糧不足と衛生状況が悪いことが判明。その結果を市や県に提供し、そこでようやく市や県が実情を知ることになります。それまでは、わずか車で1時間ほどの場所で普通の生活が営まれているのに、避難場所では食糧不足にあえいでいたのです。あまりにもお役所(市、県)がお粗末でした。

本来なら、市や県が実情を把握して各機関に対策を指示するのが流れですが、市や県といった縦割り行政組織が、災害においては全く機能できないことがここでもよくわかりました。

ともあれ、どんな仕事についていようとも、仕事についているすべての人にいいたいこと→「現場に出よ!」「人の顔見て仕事せよ!」

となると、巨大組織や“市場”相手、(ごまかしだらけの)数字相手の仕事のあり方はなくなります。大量生産大量消費もなくなります。すべてが地元密着で顔の見えるエントロピー排出量の低い社会となります。




<教育>------------------------------------------------------------

現代社会システム(アンシャンレジーム)維持のための下記のような教育を続けるのは、もうやめましょうよ。
教育大国ジパンでの生涯

結果は、次のような空しいサラリーマンを量産するだけです。
サラリーマンに告ぐ
サラリーマンに告ぐ 2

『私は、人生最初の黄金時代―6年間は学校教育などせず、自然が混在する地域社会の中で遊ばせるとよいと思っています(生命循環や集団力学など生きる知恵を身につける時期)。

その後集合教育に移り、読み書きそろばんなどの基本を3年間。
その3年という一つのスパンが経過し、10歳になる頃に「人生脚本」が形成されるわけです。とても豊かな脚本が形成されると思いますよ~。』
9年で人は変わる:断ち切る3年―背骨を作る3年―育ち直しの3年




<共助>------------------------------------------------------------

共助がどれほど力を発揮するのか、今回の震災でよくわかりました。
感動!馬場中山集落に見るこれからの日本の進む道
「エネルギーとエントロピーの経済学」―3,「無料」という優れた資源配分方法


これまでは、地域(共助)を解体することで新たな職業やサービスを生み出し、それがGDP成長につながっていました。けれど、それが社会を機能させなくし、冷たくしてしまいました。

東日本大震災は、家族を失った人々をたくさん生み出しました。
子を亡くした親、両親を亡くした子ども、父子家庭、母子家庭、独り身となった老人・・・こういう方々を社会が支えていかなければなりませんが、大量に生み出されたこれらの人々は、男は外で経済のために働き、女は家庭を守り→今は、男女ともに外で働かせ、老人と幼児は施設に預けるといった役割分業社会にはめ込むことはできません。

多世代混住、また多様な家族形態が混住できる昔の地域社会のあり方が求められています。被災地の首長さんたちが、村人がバラバラになっていくことを心配されています。また、避難所から仮設住宅に移動しない方々もいらっしゃいます。プライバシーを保つことさえできれば、助け合った仲間同士みんな一緒にいたいのです。


このような被災者の方々のために、ふとテレビで見た客家土楼(はっかどろう)(中国福建省)のような形態も参考になるなぁと思いました(造りはもっと開放的でよいと思いますが)。孫文他、指導者を生み出した環境として記憶に残っていました。指導者を輩出するということは、共感力のある人間を育む力のある環境ということですね。

客家土楼とは、『生活と防衛を集団で行う組織の、特徴的な伝統的建築と機能の例として、またその環境と調和したあり方に関して」優れた点が認められて』世界遺産に登録されています。(↓写真はウィキより)

800px-Chuxi_tulou_cluster

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ウィキによれば、『対等な共同生活を送るモデル住居として、すべての部屋は同じサイズ、同じ材料等級、同じ内装、同じ窓や同じドアで造られており、「ペントハウス」もなければ「高階層」もない』

『土楼は通常、1つの家の一族郎党が数世代で占有する。 大きめの土楼は1つ以上の家党で住まう。 建物そのものの他、井戸や祖廟、風呂、洗面所、武器庫といった多くの施設は、共有資産である。 周囲の土地や農地、果樹園等でさえ共有された。 土楼の居住者は、共同で耕作した』

下記の記事が参考になります。
今なお生きる土楼



【ご参考】「気持ち」を大事にする社会システム
【ご参考】コンパクトシティ







この7つが万人に平等に提供されている国は、とても足腰の強い国になるでしょうね。誰に強制されなくても、自らその土地を守ろうとするでしょう。



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