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嘘が暴かれた原発コスト(by日テレ「ウェーク」)

2011/05/15(Sun) Category : 地震・災害・脱原発
昨日の「ウェーク」(日テレ)で、原発コストの嘘を暴いていました。
原発といえば正力松太郎と中曽根康弘。
だから、これまでは米国べったり自民べったりの日本テレビのコメンテーターや読売新聞の世論調査を、私は信用していませんでした。その日テレが「疑問アリ “原子力=コスト安”カラクリを独自検証」とやったわけですから、興味津々見たわけです。そこには、驚きの事実がありました。


電力会社のコスト計算で原発は約17円/kWh(原子力公開資料センター)となっているのに、5.3円/kWhと発表していた政府。

反原発の衆議院議員河野太郎氏が10年に渡って原発コストの根拠資料を要求し続けているのに、黒塗り・白抜きの人をバカにした資料を提示してくる経産省。

太陽光発電については10年前のデータを載せ、そのほかの自然エネルギーについても嘘のデータを掲載し世論を誘導していた「エネルギー白書2010」。

大島教授が試算する火力(10円)・水力(4円)と上記資料の原子力(17円)を比較すると、旧エネルギー体系の中で実は原発が最高コストだったことが判明しました。

加えて、稼動もしていないのに維持費がかかる六ヶ所再処理工場の経費も電力量に上乗せされていることまでわかりました。怒りが湧きますね。

一方、再生エネルギーは高いのか? 葛巻町はなんと風力エネルギー12基で全町民12000世帯の生活エネルギーをまかなった上に電力会社に売電していました。



そもそも、原発は安全基準を引き上げたらコスト的にとても見合わないため、安全基準を引き下げて建設されたわけです。その結果がフクシマです。

しかも、25年経った今もチェルノブイリでは廃炉作業が続き、いまだ放射能を垂れ流し続けているフクシマに至ってはどれほどの廃炉コストがかかるかわかりません。

室田武氏が指摘されたように、マル経的には『使用価値がないから労働価値を帰属させない=死の灰は経済分析の対象外という無責任な結論』であり、近経的には『経常的に放射線被爆者を増やすことも、大事故でさえも、外部不経済として処理される』ためコスト算入されません。そういう無責任な経済学(自滅的な観念論)の上に原発は立っています。
【30年前に想定されていた福島原発事故(by室田武)】


建設コストも嘘。
廃炉コストも半永久的にかかることをどう説明するのでしょう。

その上、フクシマ原発の被害補償費をどう考えるのでしょうか。原発のために私たちの血税を払わされるだけではなく、その分困っている方への福祉には回りません。

さらに、カネで購えないもの―失われた命、断たれた希望、見ることのできない夢、先祖から守ってきた土地、被災していないのにゴーストタウンとなった町、不安とともに将来を生きなければならない人生、地球に広がり続けている汚染・・・コスト計算できますか?



番組では、いわば敵地に乗り込んだ飯田哲也氏(NPO法人 環境エネルギー政策研究所 所長)。

「利権に立つ」森本敏らの原発擁護をものともせず、
「現実に立つ」飯田哲也氏は冷静にさばいていてお見事でした。


原子力が生命そのものを脅かす存在であることが判明した今、原発は経済コストの問題ではなく、社会の最も根底にある生存権に関わる問題になったということです。

人が不安なく、安全安心に生きることを奪う原発
そこに議論の余地はないでしょう。
国民の安心を担うことを第一の命題とする国は、脱原発の意志をハッキリと表明してほしいと思います。







【ご参考】---------------------------------------------------------

「原発・正力・CIA」




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