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すべての人が、今、選択を迫られている

2011/06/18(Sat) Category : 地震・災害・脱原発
★福島原発はチャイナシンドローム状態?------------------------------

16日の「モーニングバード!」では、京大原子炉実験所の小出裕章氏と環境ジャーナリストの小澤祥司氏に対して玉川徹がいつものごとく突っ込んだレポートをしていました(数あるニュース番組の中でも、玉川徹の突込みが群を抜いて面白い)。



前出のガンダーセン氏もロシア・トゥデイのインタビューで核炉を密閉する対策について“無駄でしょうね”と言い、『上に蓋をしても地下から流れ続けるということです』とその理由を述べていましたが、小出氏はさらに悲惨な見方を冷静にしておられます。

メルトダウン:燃料棒が溶けて圧力容器の底に溜まること
 が、発覚したと思いきや
メルトスルー:圧力容器の底が抜けて格納容器の底に溜まること
 という聞きなれない言葉が登場し、でも実態はもしかすると
  ↓
チャイナシンドローム状態:ドロドロのウランがコンクリートの建屋も溶かし、地面を溶かし、直接水と接触して地下水内や海に流れ出している状態。上からいくら水をかけても、上部に“かさぶた”ができるだけ。2800℃の“溶岩”を冷やすことはできない。
(と言っても溶岩の温度は普通900度から1100度くらいだそうです・・いやはや、若い頃に見た映画「チャイナシンドローム」が“現実”になろうとは)

つまり、言わば↓のようになっているわけです(温度は下の2.5倍)。




これを食い止める策は?
小出氏も下記のガンダーセン氏と同じ意見でした。
『私は日本の人たちにも話をしてきたのですが、原子炉のまわりに堀を巡らせるのがいいと考えています。岩盤に達するまで20mくらいの深さに掘り、幅は1.5m程度。そして堀をゼオライトという物質で満たします。ゼオライトは放射性物質を吸着する能力が高いので、放射線が外部に放出されるのを防いでくれます。なぜまだそうしないのか、理解に苦しみます』





★「故郷を捨てるか、汚染されながら住み続けるか」の悲劇的選択--------

チェルノブイリの強制避難区域を福島に当てはめると下記のようになるようです。

hukusimahinannkuiki


その地域について、小澤氏は次のように述べています。
・そこが、年間1msvに戻るには100年以上かかる
・これは彼らには責任のないことで、一方的に汚染をされてしまった。本来だったらあそこでずっと老後を迎えて、静かに一生を終えることができたし、そこで子育てもできた。故郷にいつかは帰ろうと思って村を出て行った人もいる。彼らも帰る故郷を失うかもしれない。そういう理不尽さをあらためて今回の汚染に関しては強く感じる。


小出氏は次のように話されました。
・何十万人の人がたぶん戻れない。でも本当にそんなことでいいんだろうかということで、そこで私は立ちすくむ。そこに残れば被曝をしてしまう。それも大変酷いことだと私は思うけれども、でも、そうだからと言ってその人たちを別の所に移すということは、またものすごい悲劇だと私は思う。
どっちにしてもすごい悲劇ということが…、いやおうなく「選択しろ」と今、言われている。


「戻れないことを報道で伝えることは、他の番組でもない」とコメンテーターの方が番組の姿勢を評価されていましたが、「事故を過小評価しても希望には繋がらない」という玉川徹氏の言う通りだと思います。
(ガンダーセン氏も「事態を軽く発表していれば状況は悪化するばかりです」と述べていましたね)

これまでコマーシャルのスポンサーに牛耳られてきたメディアですが、未曾有の国難に際して、ようやくジャーナリズムが復活してきているのかもしれません。頑張れ玉川徹。





★「ハラスメント界を捨てるか、汚染されながら棲み続けるか」の選択-----

ところで、『いやおうなく「選択しろ」と今、言われている』のは、強制避難区域の方々だけではありません。

たとえば、限界ギリギリで苦しんでいる子を持つ親。
その方々も、『わが子をとるのか、自分の親を取るのか「選択しろ」と今、言われています』。

それは、実在の親のことではありません。
あなたの中の小さいちゃん(インナーチャイルド)をとるのか、脳内親(インナーペアレンツ)をとるのか、ということです。

この選択をするに当たってはとても苦しみます。ICを選択したときに、これまでの生き方はぶち壊れ、積み上げてきたものは瓦礫の山となります。が、悲劇的な選択ではありません。何もかも失うように見えるけれど、すがすがしい自分が残り、IPは自分の武器(個性)となります。

ただ、そのときに親・親族・友人が棲んでいるハラスメント界を去ることになります。その孤独を見たくないがゆえに、IPに“汚染”されながら棲み続ける人が多いのです。(Pが歪な場合、交流分析では「P(ペアレント)がA(アダルト)を汚染する」と言います)

けれど、ICとつながった自分は一人ではありません。そして、自律した人々と一緒に本当の豊かさを手に入れていくでしょう。




★事態を軽く見ないこと=自分を軽く見ないこと------------------------

しかし、人はどこまでも逃げ続けようとしますから、身にしみて危機感を感じなければ自分の生き方を変えようとしません。それが苦しく辛い生き方であっても、人生脚本のレールの上をひた走っていきます。そして、人のせいにしたり、あれこれと理屈をつけて「選択」から逃げ続けています。

しかし、
自分の心身がボロボロになったり、爆発したり、
わが子の心身がボロボロになったり、爆発されたりして、
ようやく「選択」に向かいます。

どの時点で「選択」に向かうのでしょうか?
原発を立てる前?
プラント内で隠せる事故があったとき?
隠せないような事故があってもカネの力でそれを隠蔽したとき?
それが暴露されても、理屈(御用学者)でそれをそらしたとき?
大爆発が起こったとき?
メルトダウンしたとき?
メルトスルーしたとき?
チャイナシンドローム状態になってから?
…それでもなお、その現実を軽視する?


家族の問題も、全くこれと同じです。
事実を直視せず、事態を軽視している間に、心身の病→家族崩壊→自殺他殺→無差別殺人などへと被害は拡大していくのです。

被害を拡大しないためになすべきことは、見たくない事実を直視し、理屈を持って事態を軽く見ようとしないことです。

そのために第一番にやるべきことは、自分が体験してきた事態を軽く見ないこと。事態を軽く見ようとするのは、問題があるのに「問題はない」と言い張る企業と同じく、逃げ続けたい人の心理です。
自分はとても大変だった、その中で自分はよく頑張ってきた、よくやった、そのように自分を認めること―そこから初めて下さい。

あなたが真に自分の大変さを認識したとき、自分に関わる人々の危機的状況を認識できるでしょう。そして、自分を救わなければ、自分に関わる人を救えないことがわかるでしょう。

そして、そういう人が一人でも増えていくことが、この壮大な共依存体系の世界(ハラスメント界)を変えていくことになります。原発依存がいかにバカバカしいことなのかが自然に認識されていくでしょう。

どうか、お一人おひとりが今、自分の中にいる小さいちゃんを救い出してください。それこそが、今最も勇気ある行為であり、地球を救うことに直結する行為なのです。



私は、美しい大自然の中で
自律した人々が豊かに暮らしている地球を夢見ています。







【より子 「それでいいのですか?」】





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僕はよく、寂しさから夜になるとネオン光る都会にくりだしていました。

でも夜の繁華街って、とっても空虚なんですよね。

そして、その後日本一周を一人旅した時に思った。自然の偉大さに。動じず侵入してこず、ただそこに強くいてくれる山を見て、こんな母親欲しかったなって思った。

原発に限らず、人間は自然を汚し続けてきた。デカルトが自然も人間が支配できるって言ってからなのか?だったらデカルトはすごく嫌い。

自然から人間が得ているものって経済の世界のように理屈でも数字でも表すことなんてできない。でも僕は自然から人間が得ているものって気づいてないだけで物凄く大きいと思う。

僕の母である自然を破壊するのはやめてほしい。

 

ずっと前まであったな…腹立つ事言われて、その日の夜、下手したら翌日に気付いてムカムカして悔しくて、次言われたらこう言い返そうって…延々シミュレーション、グルグルとやってた。無くなったな…そこまでの事。気がつけば、少しずつちゃんと変容してるんだな。ありがとう。

 

ロボットかあさん

たくやさん
>ムカつくことを言われてもその時気付けず
あ~!あるある!
と思って思わずコメントしちゃいました。
朝、ムカつくこと言われたのに
夜、風呂場でやっと怒りが沸いてきたり・・・

ところでハラッサーって飴のあとに鞭を飛ばしますよね・・・?
私も昔、痴漢に遭って怖い思いをした時、
母に抱きついてうんと泣きましたが、
ひとしきり『よしよし』と慰めてくれたあと、
『でもあんたに隙があるから』『いやらしいオーラを出してるから』と、滔々と嫌みを言われたことがあります。

気付けばハラッサーもIPもパターンは同じ。
まるでプログラムで動くロボットのようです。

>その場で自分の思いを言えなかったのがめちゃくちゃ悔しいです!

私もそうです!
だけど以前は悔しい気持ちにも気づけなかったので
気づくようになっただけでも一歩前進かな?と
小さいちゃんを『よしよし』してます。

 

今日母親と買い物に行きました。欲しいものがあったのですが金額がそこそこなので素直に甘えて母親にねだってみると買ってくれると言うこと。これは嬉しかったんですが、移動中の会話は悪口ばかり。しかも以前自分が怒ってもう止めてくれと言ったことを平然と言ってくる。。。これはものすごいショックでしたけど本当の本当に人は変えられないんだなーと思いました。
そして一緒にいることでムカつくことを言われてもその時気付けず今気付いてその場で自分の思いを言えなかったのがめちゃくちゃ悔しいです!

 

私は、自分と手をつなぎたい。

はじめてコメントいたします。
ブログを拝見して自分と向き合ってきました。

どうして自分の親はこうなのだ、
なぜこういうことを言ったのだ、
どうしてもっと大事にしてくれなかった、
なぜ殴った、
なぜ嘲り笑った、
などなど感じて
「自分はこのことを乗り越えたいけどできるのか」と思っていました。
でも、ふと、「あ、みんな親が分かってくれない・・で悩んで、
それでもICと手をつないで乗り越えていって
いるんだ」と気が付いたら、気持ちが楽になりました。
時々、思考に飲み込まれたり、左側頭痛が起きますが、ICと歩いていけそうです。

ありがとうございます。

今、疑問を1つ持っています。
原発や親の言葉には非言語の禁止令・命令の
メッセージが盛り込まれていますが、
はっきりと禁止令・命令が言葉に出された場合、
それは非言語よりも強いものになるのでしょうか。
それとも、ただ明確化しただけになるのでしょうか?

たとえば、言語で「親のほうが大事でしょ、
何よりもまず我が親のことを考えなさい、
親の気持ちのほうが大事でしょ。
自分のこと考えるなんておかしいでしょ」
と言われた場合は、メッセージとして盛り込まれるよりも
強い命令になるのでしょうか?
もしも、その命令が強いとすれば、人生脚本はかなりへんちくりんなものになるような思いますが、
如何なのでしょうか?

 

そういえば私はまるで老朽化した原発みたいです。
ぼろぼろでどろどろでなかなか冷えない福一に感情移入することは結構たやすいです。

幸せに暮らせてるすべての人間の住む世界の空に、無理な形で長年溜め込み続けられたこの身の内の呪いと悲しみと暗黒を、しゅうしゅう吐き出して満遍なく行き渡らせたい。
もう誰も逃げられない。もう国民全員がこの不幸を知ってる。
無知や無邪気が免罪符として効いて逃げられる人はいなくなりました、ご愁傷様。
we are not aloneて砂糖菓子みたいな意味だけじゃなくってこういう意味でもあるんだ。
もう知らなかったなんて下品なこと言わせない。
今まで知らん振りできて幸せだったな、残念でした、これからは仲良く暗黒です、いままで幸せだからって威張りやがって、この絶対的な絶望の暗さと圧力をたっぷり味わってみればいい、etc…

書いてる間ちょっとすっとしましたが、普通に最悪の通り魔の心理でしょんぼりします。

子供のころは童話に出てくる意地悪な魔女の気持ちがまったくわからなかった。たかだか舞踏会に招待されなかったくらいで世界を100年眠りこませるなんてそんなしょうもないこと、なんでするのかと。
今は痛いくらいわかる。

毎日泣きながら絶対自分はこんな残酷なことしないでおこうと思ってた子供だった私が、なんで事故暴走する原発や打ち捨てられてひねくれきった魔女に感情移入できる化け物になったんだろう。

 

エネシフ・ナウ!!

福島第一原発は、地震直後から科学的現象が予測通りに現実進行しているのでしょう。
今まさに、人類が経験したことの無い前代未聞の事態が進行していて、
溶岩よりも高い温度のどろどろのウランが地球の核に向かってどんどん下りて行く・・・。
地球はどうなってしまうのか、全く想像がつかない・・・。

事態は全く猶予はない!!
採るべきは、全てにおいて事故を他人事のようにしか考えていない甘い見通しの東電や保安院に放任したままではなく、小出裕章氏などの進言を具現化する専門チームを結集させ、徹底した対策をすることが急務だと思います。
現実から目を逸らし対策を後手後手にしてしまう弊害は、何より大切な地球を失います。
この地球は、未来の子どもたちから借りているのにすぎません!

東電側は、福島をはじめとする汚染地帯を除染するため、役員社員全てが行動できるはずです。
今、変わるのか、変わらないままなのか!?
人間になるのか、ならないのか!?
気持ちを表現することが大事ではないですか。

マネーに囚われている者(原発推進の政治屋、官僚、財界)たちが
デタラメをまくし立て足掻くほど、
彼らの馬脚がはっきり目に見えて現れてきましたね。
行き着くところまで行き着いた感がありますが、
それでもなお、巧妙なコントロール力学を働かす側の欲望にはきりがないし、
残念なことにこれを見破れない人々もいます。

一方で、
放射能汚染で苦しんでいる人々に、
「これからを生きる希望を届けたい」
そういう意志を表現する愛に溢れた人々もいます。

今こそ、国民自身が真の民主化を実現する時!!

「エネシフ・ナウ!」
―原発にも 石油石炭天然ガスにも頼らない 日本を創ろう―500年後も1000年後も、安心な国づくり―
http://www.ustream.tv/recorded/15393417

エネルギーシフト勉強会第二部
http://www.ustream.tv/recorded/15394124

電力会社の一社独占を打開するはじめの一歩
送電線の国有化を願う1000万人の署名
http://maketheheaven.com/japandream/

原発は要りません。
核はNO。
脱原発の声を届けましょう♪

 

心に しみました

心身ぼろぼろの限界になり、カウンセラーに背中を押してもらって
身の回りのものと貴重品だけもって家を出て1年がたちました。

今 目の前に届いたばかりの開封していない夫からの手紙があります。
感じるものは 彼への恐怖と 憐み 、出てきた家の庭で過ごした楽しい思い出とそれへの執着
そして 私ひとりのこれからの生活への不安

「選択」の決心、したはずなのに ゆれて ゆれて。
あの家で 健康に生きていけないことはよくよくわかっているはずなのに。
でも でも、私が自分の問題を解決できていたら 彼もあそこまで「怒りにのっとられた人間」にはならなかったのではないか・・・と。

この1年 中尾先生のお話(話しかけていただいてるような気持ちでした)に ずっと支えられています。

今日の記事、今日の私に必要なものでした。
私のちいさいちゃんは でたりひっこんだりしています。この子を救い出します。

「選択」への勇気をいただきました。ありがとうございました。

 

初めてのコメントです。

はじめまして失礼します。降りてゆく人生というフレーズがテレビから入り検索いたしました。中尾様のこと初めて知った次第です。ブログを拝見して初めてこの方に相談したいと思いました。私は45歳で妻子あり2年間休職中の身です。この間いろいろ私なりに勉強もしてきたのですが妻からは何も変わってないと言われ私もその通りだと思っています。カウンセリングが必要かどうか知りたいと思いますがそれには相談依頼をお送りすればよろしいのでしょうか?唐突に申し訳ございません。自分ではどうしようもなくお返事いただければ幸いです。

 
    
 
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