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非核―私たちの集合的責任の取り方(村上春樹氏カタルーニャ国際賞スピーチより)

2011/06/26(Sun) Category : 地震・災害・脱原発
非核三原則は、「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」という三つの原則からなる日本の国是です。絵に描いた餅となりつつあった国是に、村上春樹氏が実感とともに命を吹き込んでくれました。そして、外務省に代わって、世界へのメッセージとして日本人の心を発信してくれました。もうご存知の方も多いと思いますが、抜粋して記しておきます。


★村上春樹 カタルーニャ国際賞受賞スピーチ/20110609----------------













村上春樹さん:カタルーニャ国際賞スピーチ原稿全文

(*この原稿全文を掲載していた毎日新聞のサイトからも既に削除されていましたね。このような大切なメッセージは保存しておいてほしいものですが)

以下、スピーチより抜粋(小見出しは私が勝手につけたものです)。
■カネのために安全を捨てた国と企業と御用学者
■我々は被害者であると同時に、加害者でもある
■「現実」という言葉に騙されてきた私たち
■「効率」という安易な基準に流されて失った道
■国境を超えて開かれた「精神のコミュニティー」を作ろう



■カネのために安全を捨てた国と企業と御用学者------------------------

『十万に及ぶ数の人々が、原子力発電所の周辺地域から立ち退きを余儀なくされました。畑や牧場や工場や商店街や港湾は、無人のまま放棄されています。そこに住んでいた人々はもう二度と、その地に戻れないかもしれません。その被害は日本ばかりではなく、まことに申し訳ないのですが、近隣諸国に及ぶことにもなりそうです』

『なぜこのような悲惨な事態がもたらされたのか、その原因はほぼ明らかです。原子力発電所を建設した人々が、これほど大きな津波の到来を想定していなかったためです。何人かの専門家は、かつて同じ規模の大津波がこの地方を襲ったことを指摘し、安全基準の見直しを求めていたのですが、電力会社はそれを真剣には取り上げなかった。なぜなら、何百年かに一度あるかないかという大津波のために、大金を投資するのは、営利企業の歓迎するところではなかったからです』

『また原子力発電所の安全対策を厳しく管理するべき政府も、原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます』

『我々はそのような事情を調査し、もし過ちがあったなら、明らかにしなくてはなりません。その過ちのために、少なくとも十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされたのです。我々は腹を立てなくてはならない。当然のことです』




■我々は被害者であると同時に、加害者でもある----------------------

『しかしそれと同時に我々は、そのような歪んだ構造の存在をこれまで許してきた、あるいは黙認してきた我々自身をも、糾弾しなくてはならないでしょう。今回の事態は、我々の倫理や規範に深くかかわる問題であるからです』

『爆撃直後の20万の死者だけではなく、生き残った人の多くがその後、放射能被曝の症状に苦しみながら、時間をかけて亡くなっていったということです。核爆弾がどれほど破壊的なものであり、放射能がこの世界に、人間の身に、どれほど深い傷跡を残すものかを、我々はそれらの人々の犠牲の上に学んだのです』


『広島にある原爆死没者慰霊碑にはこのような言葉が刻まれています。
 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」
素晴らしい言葉です。我々は被害者であると同時に、加害者でもある。
そこにはそういう意味がこめられています』

『核という圧倒的な力の前では、我々は誰しも被害者であり、また加害者でもあるのです。その力の脅威にさらされているという点においては、我々はすべて被害者でありますし、その力を引き出したという点においては、またその力の行使を防げなかったという点においては、我々はすべて加害者でもあります』


『そして原爆投下から66年が経過した今、福島第一発電所は、三カ月にわたって放射能をまき散らし、周辺の土壌や海や空気を汚染し続けています。それをいつどのようにして止められるのか、まだ誰にもわかっていません。

これは我々日本人が歴史上体験する、二度目の大きな核の被害ですが、今回は誰かに爆弾を落とされたわけではありません。我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊しているのです』




■「現実」という言葉に騙されてきた私たち--------------------------

『原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」という現実とは、実は現実でもなんでもなく、ただの表面的な「便宜」に過ぎなかった。それを彼らは「現実」という言葉に置き換え、論理をすり替えていたのです。

それは日本が長年にわたって誇ってきた「技術力」神話の崩壊であると同時に、そのような「すり替え」を許してきた、我々日本人の倫理と規範の敗北でもありました。我々は電力会社を非難し、政府を非難します。それは当然のことであり、必要なことです。

しかし同時に、我々は自らをも告発しなくてはなりません。我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません。そうしないことには、またどこかで同じ失敗が繰り返されるでしょう。

 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」

我々はもう一度その言葉を心に刻まなくてはなりません』




■「効率」という安易な基準に流されて失った道-----------------------

『我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。

我々は技術力を結集し、持てる叡智を結集し、社会資本を注ぎ込み、原子力発電に代わる有効なエネルギー開発を、国家レベルで追求すべきだったのです。たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。それを使わない日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、我々は原爆体験によって植え付けられた、核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。核を使わないエネルギーの開発を、日本の戦後の歩みの、中心命題に据えるべきだったのです。

それは広島と長崎で亡くなった多くの犠牲者に対する、我々の集合的責任の取り方となったはずです。日本にはそのような骨太の倫理と規範が、そして社会的メッセージが必要だった。それは我々日本人が世界に真に貢献できる、大きな機会となったはずです。

しかし急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです』




■国境を超えて開かれた「精神のコミュニティー」を作ろう--------------

『日本で、このカタルーニャで、あなた方や私たちが等しく「非現実的な夢想家」になることができたら、そのような国境や文化を超えて開かれた「精神のコミュニティー」を形作ることができたら、どんなに素敵だろうと思います。それこそがこの近年、様々な深刻な災害や、悲惨きわまりないテロルを通過してきた我々の、再生への出発点になるのではないかと、僕は考えます。

我々は夢を見ることを恐れてはなりません。
そして我々の足取りを、「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。
我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです。

人はいつか死んで、消えていきます。
しかしヒューマニティは残ります。
それはいつまでも受け継がれていくものです。
我々はまず、その力を信じるものでなくてはなりません』




★村上春樹氏のメッセージ(要約)-------------------------------------

村上春樹氏の無念の思いが伝わってくるメッセージでした。

 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから」

この言葉の重みを
この言葉の責任を
私たちは感じないままに生きてきた。

その結果、『十万を超える数の人々が、土地を捨て、生活を変えることを余儀なくされ』、さらには近隣諸国にまでその害を及ぼすことになった。

『放射能被曝の症状に苦しみながら、時間をかけて亡くなっていった』、放射能が『人間の身に、どれほど深い傷跡を残すものかを、我々はそれらの人々の犠牲の上に学ん』でいたはずなのに、またも繰り返してしまった。

しかも、『我々日本人自身がそのお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊している』

その悔しさがにじみ出ているようでした。


『我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった』のに、なぜ、私たちは道を踏み外したのか?

それは、「現実を見なさい」というエセ現実主義者にかどわかされてきたからだと述べています。そして、私たちもまた、「効率」や「便宜」に魂を売ってしまいました。その無念の思いが、次の言葉に象徴されています。

『我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません』




★二元論を超えた真にリアルな視点-------------------------------------

『我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです』と反語的に彼は述べています。

しかし、前の記事『原発と洗濯物裁判とAKB48』を読まれた方は、“現実”自体が巧妙に操作されて作られたエセ現実であることがわかったと思います。そのエセ現実を指差して、「これが現実だ」「現実を見ろ」と騒いでいるのが、地下原発議連をはじめとする原発推進派の面々です。

彼らの中で、自分たちが“現実”と思っていることが壮大な虚構であることに気づいている人がどのくらいいるのかは知りません。菅降ろしに躍起になっている面々は、政党を問わず、この空しい虚構の上で生きています。

「所有」という土俵の上で、「私有」が優位か「共有」が優位かを争った東西冷戦もそうですが、この壮大な虚構の上で闘うこと自体が、この虚構の延命となっています。私たち自身が、その虚構の維持者(イネイブラー)になっているのです。

そういう意味で、『我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです』という村上氏の意見に強く同意するとともに、とても嬉しかった。
そして、人気作家である村上氏が、全日本人に向けて、そして全世界に向けてこの言葉を言ったことに、とても大きな意味があります。

この視点こそが、二元論を超えた真にリアルな視点なのです。
そして、その二元論を超えた発言が、日本から世界に向けて発信されたことが、とても大切なのです。




★「マトリックス」の世界に気づいた方へ-------------------------------

私は、世代間連鎖の中で被害者が加害者になっていく過程を見てきました。世代間連鎖は二元論ではとらえられない世界です。みな、くんずほぐれつしながら同じところをぐるぐると回り続けてゲームを繰り返し、そのすべてで「マトリックス」(虚構世界)を創り上げています。

リアルワールドに気づきたくない人がいることも知っています。
気づきたくない人に気づかせることが、その人にとっては破壊であり、気づかせようとする人にとってはカルマを生み出すことになることもわかります。
【参考】真実を告げられた人の心理過程



だから、
私たちにできることは、
ただ祈りを込めて
言い続けること。


「共同幻想」は、もうやめにしましょう。
私たちは、「裸の王様だ!」と叫ぶことのできる純粋さと勇気を
取り戻さなければなりません。


「This is your last chance.」

あなたは、赤いカプセルと青いカプセル―どちらを飲みますか?

http://www.youtube.com/watch?v=51-4lat_XIE&NR=1



IP(インナーペアレンツ)の青ではなく、
IC(インナーチャイルド)の赤を選んだ方へ、
私たちは言いましょう。


「Welcome to The Real World.」




【The Matrix】




<続く>

村上春樹カタルーニャ国際賞スピーチ(2011)は、
セヴァン・スズキ「伝説のスピーチ」リオ環境サミット(1992)への回答




【お知らせ】--------------------------------------------------------

明日27日の19:00から飯田哲也さんと田中優さんの対談がustreamで生中継されます。詳しくは下記↓
「飯田哲也×田中優×FUNKIST 必見UST中継♪月曜夜」



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マトリックスはすごい映画です。
何を表現しているのか理解するのに月日を要しました。
真実を知り恐怖の世界に飛び込む勇気が素敵です。

 

ICを選びます。選んじゃってます。選び続けています。
さきほど、「どっかーーーん!」と感情と気持ちが出てきて大爆発しました。
お風呂に入って気持ちよかったのに・・。
気持ちよかったから出てこれたんでしょうね。
自分が自分に一番お留守であったこと、
そこまで親に忠実であったことがよく分かりました。

それでも、「ああ、親にこう言われる」
「こういう目で見られる、態度にとられる」と気にする自分がいます。
そして、左頭がうずいています。

不思議と親よりも自分が大事だよと気づけています。

 
    
 
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