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村上春樹カタルーニャ・スピーチは、セヴァン・スズキ「伝説のスピーチ」への回答

2011/06/28(Tue) Category : 地震・災害・脱原発
【非核―私たちの集合的責任の取り方(村上春樹氏カタルーニャ国際賞スピーチより)】の続き

前項で、『私たちは、「裸の王様だ!」と叫ぶことのできる純粋さと勇気を取り戻さなければなりません』と書きましたが、既に19年前の1992年に、当時12歳の女の子が、全世界に向けて“あなた方大人のやっていることは裸の王様だ。虚構はもうやめて”と訴えました。

大人の生き方を変えてもらうために、セヴァン・スズキは自分たちで費用をためてリオ・デ・ジャネイロの環境サミットに出席して訴えたのです。

突きつけられた「伝説のスピーチ」

上記から改めてピックアップします。


★もう地球を大人に任せておけない-------------------------------------

『今日の私の話には、ウラもオモテもありません。なぜって、私が環境運動をしているのは、私自身の未来のため。自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとはわけがちがうんですから。』

―大人がいかにちっぽけなことで争っているのかが浮き彫りにされますね。大人は未来を失わない前提の上で、我欲のために争っています。つまり、地球に甘えきって自分のことだけを考えて生きています。

例えば、放射性廃棄物を地下500mに埋め、「決して掘り起こしてはならない」と現在の学者が言ったとしても、数万年の間に土地は隆起するかもしれません。そんな大自然のダイナミズムなど人類のちっぽけな頭は何も考えていません。
【清算することができない放射性廃棄物】

残念ながら人類の理性は、まだエゴの支配下にあってつまらない使い方しかされていないのです。その頭で選挙だ株だと騒いでいるわけです。そうやって騒いでいる間に未来を失っていることに気づいていません。

このままでは自分の未来まで奪われてしまう、もう地球を大人なんかに任せておけない―その危機感を伝えるために12歳の女の子が国際会議に出向いたのです。




★生存権の根底が脅かされている---------------------------------------

『太陽のもとにでるのが、私はこわい。オゾン層に穴があいたから。呼吸をすることさえこわい。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。父とよくバンクーバーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンでおかされた魚に出会うまで。そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。それらは、もう永遠にもどってはこないんです。』

『私の世代には、夢があります。いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。でも、私の子どもたちの世代は、もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?あなたたちは、私ぐらいの歳のときに、そんなことを心配したことがありますか。』


―『空気にどんな毒が入っているかもしれない』・・こういう根源的なことをわざわざ心配しなければならないことの悲惨。セヴァンがスピーチしたのは、スリーマイルやチェルノブイリの事故の後でした。

今、福島には「外で鬼ごっこやかくれんぼしたい」と訴えても禁止されている子どもたちがいます。将来、白血病に怯え、出産をするかどうかを選択しなければならない懸念を持つ子どもたちがいます。セヴァンが鳴らしていた警鐘は、その後の20年間で世界的に拡大しました。そして、今も世界のあちこちで原発からの放射能漏れは起きています(日本でも起きていましたが隠蔽されていました)。

簡単な話、玄海原発(限界原発)に何かあれば、放射能は偏西風に乗って日本は滅ぶでしょう。一旦事故があれば国が滅ぶ―そのような企業や施設や工場など聞いたこともありません。が、実在しているのです。

信じられますか? 一企業ではなく、一企業の持つ一原発が一国の重さと同じなのです。天秤の片方に日本列島、もう片方にはたった1基の原発が乗っていて、それが同じ重さなのです。

「1:29:300の法則(ハインリッヒの法則)」を読んでみて下さい。

スリーマイルやチェルノブイリに至る前に、300のヒヤリハットがあり、29の隠蔽事故があったことでしょう。そして、なおも抜本的な対策を取らずにいるとドカンと大事故が起きるのです。

その結果、国土の70%が汚染され、100人中99人は放射線障害を持つベラルーシという国が存在することになってしまいました。少し前まで考えられもしなかった現実が、そこにあるのです。

それでもなお、抜本的対策(=原発廃棄)をとらなければ、『地表の70%が汚染され、100人中99人は放射線障害を持つ地球』が遠くない将来、現実化しないとも限らないのです。




★壊し続けることしかできない人々へ-----------------------------------

『こんな大変なことが、ものすごいいきおいで起こっているのに、私たち人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。まだ子どもの私には、この危機を救うのになにをしたらいいのかはっきりわかりません。でも、あなたたち大人にも知ってほしいんです。あなたたちもよい解決法なんてもっていないっていうことを。』

『オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたは知らないでしょう。』

『どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。』


―大人たちがやっている資源争奪。そして、「開発」。そこにどう理屈をつけようとも、それらが「破壊」でしかないことを子どもたちは見抜いています。そして、「生きる」ための基盤をもうこれ以上壊さないで、と訴えています。

「利潤追求」のためなら何でも許されました。それによって生活基盤が破壊されようとも。生活のためと思い込まされた利潤追求が、生活基盤そのものを破壊していくのです。

なんとも皮肉ですが、その構造を見抜いているのは純粋な子どもの目。洗脳されて眠ったまま生きている大人の目は節穴です。その目には何も映ってはいません。だからこそ、平気で破壊し続けているのです。そんな大人にもわかるように伝えるとしたら、次の言葉しかなかったのでしょう。

『どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。』




★大人に見習ってほしい、「勇気ある大人の行動」-----------------------

『私は怒っています。でも、自分を見失ってはいません。私はこわい。でも、自分の気持ちを世界中に伝えることを、私はおそれません。』

―この虚構の世界で真実を言うことは、時に命にかかわる怖いことです。なぜなら、虚構を壊されたくない人々にとって、虚構を暴かれることは命にかかわることだからです。また、ハラスメント界から抜けられない人々のねたみや嫉妬を買って、「出過ぎた真似」に対して批判や避難が来るかもしれません。自分の不安を見たくない人にとっては、たとえそれが虚構であっても、それにしがみついていたいのです。

みな、その反撃が怖くて沈黙していました。そして、沈黙している間に自分がハラスメント界に飲み込まれ、そこの住人になっていくのです。そのことが、『脳内中継でIPをあぶり出す』を読まれるとよくわかると思います。

『私はこわい』と口に出して言えることが、既に呪縛から解放されているということです。

そして、静かな怒りがセヴァンを行動させたことがわかります。「怒り」とは、人が尊厳を傷つけられたときに沸き起こる感情。その「怒り」を、手に負えない野蛮な感情として位置づけようとする国は、国民を支配したい国だと思っていいでしょう。そうやって抑え込もうとするから暴発するのです。

セヴァンは、大人に対する「怒り」を、正しく伝えました。
大人に見習ってほしい、「勇気ある大人の行動」です。




★戦争(物理戦争、経済戦争)vs 環境---------------------------------

『もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけどそのことを知っています。』

―セヴァンは、お金という人間社会の血液が何に使われているのかを知っています。戦争(兵器)ですね。いたるところで暴露されているように、戦争は仕組まれていました。資源争奪のマネーゲームが直接の背景にあるように見えますが、戦争のもっとも大きな効果は、人間に「不安」を与えることです。不安さえ与えておけば、人は勝手に「不安からの逃走ゲーム」を始めます。それが、支配者に都合のよい虚構世界(マトリックス)を形成していきます。

原発も、マネーゲームには持って来いですし、不安を与え続けるという点についてもこれ以上の装置はありません。

戦争・原爆・原発―すべて同じ線上にあります。




★ICは思考は信用しない。信用するのは行動だけ------------------------

『父はいつも私に不言実行、つまり、なにをいうかではなく、なにをするかでその人の値うちが決まる、といいます。しかしあなたたち大人がやっていることのせいで、私たちは泣いています。あなたたちはいつも私たちを愛しているといいます。しかし、いわせてください。もしそのことばがほんとうなら、どうか、ほんとうだということを行動でしめしてください。』

セヴァンの「勇気ある大人の行動」に対して、私たち大人も行動を持って示さなければなりません。
そこにどんな理屈やいいわけがあろうと、頭の中でグルグルしていて行動しない人間を子どもは信用しません。

もはや行動すべきときに来ています。
それは、これ以上自分に無理をさせる方向での行動ではありません。
今、自分自身に無理をさせている組織に対して「No!」を突きつける行動です。

「非暴力・不服従」―そうやって、組織の圧力に静かに抵抗しましょう。

セヴァンが言う通り、子どもたちを愛しているということを行動で示すなら、定時に帰って家庭でゆっくりとお過ごし下さい。そういう行動の変化が、あなたのものの考え方をも変えていくでしょう。




★村上春樹氏のメッセージはセヴァン・スズキへの回答-------------------

子ども(セヴァン・スズキ)の訴えから12年後の2004年、今度は
おばあちゃん達(13人のグランマザー)が訴えを起こしました。
「世界を癒す13人のおばあちゃん」~すべての常識を疑え

“子ども”と“女性”からの訴えに対して、“大人の男”から初めてなされた回答が、村上春樹氏の国際スピーチだったと言えるかも知れません。

村上氏は、『自らの手で過ちを犯し、我々自身の国土を損ない、我々自身の生活を破壊している』ことを認め、『核に対する「ノー」を叫び続ける』ことを誓いました。

そしてすべての人に対して、『我々は被害者であると同時に、加害者でもあるのです。そのことを厳しく見つめなおさなくてはなりません』―この重要なメッセージを伝えました。

このメッセージが浸透していくにつれて、前記事で見たとおり、二元論は解除されていくでしょう。それは二元論に囚われることによって見えない支配の上で踊らされていた人々を、気づきに向かわせるでしょう。


繰り返します。
『原子力発電を推進する人々の主張した「現実を見なさい」という現実とは、実は現実でもなんでもなく』マトリックス(虚構世界)における現実です。

その倒錯した現実に対して、『我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならないのです』。






【さとちき 「翼」】


夢なんて口にすれば 現実をもっと見なさいと言う大人がいる
開いていた心のトビラ 少しづつ閉じていく音だけ聞こえてた

やがて僕は常識という枠の中でさえ
飛ぼうとすることしなくなってしまった だけどそんな時

「大丈夫だよ」 やわらかな声響いて 君の笑顔まぶしくて
どんなことにも前を向いて進む姿に また翼を思い出せた


遠回りを無駄なことだと 嘆いていた昨日までの自分がいたよ
だけど今はココに繋がるための かけがえのない軌跡だと思えるんだ

僕の翼は無くしたんじゃない 広げ方忘れただけだよね
だったら思い出せばいい ここには不安も夢も共にできる仲間がいる

「共に笑おう」 大切なものはいつでも心の奥にちゃんとある
探すでもなく奪うでもなくて 僕らの中にあると気づかせてくれたよね

 ありがとう


「大丈夫だよ」 夢は大きいも小さいもないこと知ったよ 
夢限大に夢を持つことを夢にしたっていいよね 翼を広げて

「共に笑おう」 何だって分かち合える僕らのきずなは
大きな輪っかとなって 何かに気づける力になるよ 
恐れずにさあ今こそ羽ばたく時


夢なんて口にすれば 現実をもっと見なさいと言う大人がいる
だから 僕らはただ夢を語り
未来を駆ける子供達が夢を描けるキャンパスを創るよ





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