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社会を狂わせた電気料金という「打ち出の小槌」

2011/09/05(Mon) Category : 地震・災害・脱原発
★列島についた黄天化のわき腹の傷--------------------------------------

一つ前の記事から地面から放射能を含んだ水蒸気が噴出していることをお伝えしています。この懸念を持たれていた専門家はたくさんいらっしゃるでしょうし、ガンダーセン氏も4/27のインタビューで深い懸念を示されていましたが、現状は氏の懸念を越えるものとなっています。

4/27の氏の懸念に即して言えば、水蒸気爆発は形を変えて(核燃料が地下水に直接触れるという形で)起こってしまったし、同時に氏が心配する地下水汚染が進行しているということです。水は循環するものです。止められるはずもありません。

スリーマイルもチェルノブイリも、放射能は一時的な放出でした。しかし、フクシマの場合は出続けています。「封神演義」で黄天化につけられた“呪いの傷”を思い出します。武器マニアの妖怪仙人(元殷の将軍)にわき腹を傷つけられますが、傷口はふさがらず血がジワジワと出続けて徐々に徐々に黄天化の生命力を奪っていきました。

生命と相容れない、人間の作った放射能の垂れ流しが始まったのです。
当時ガンダーセン氏は、『4号機が倒れたら、東京を出よ』なぜなら、『それはもう科学が想像すらしたことのない領域なのです』と警告していましたが、形は違えど既にその領域に突入しているのでしょう。

と言って、逃げ場がないのも確かです。
沿岸部は波に洗われ、山間部は土砂崩れや川の氾濫に見舞われています。列島全土が水の洗礼を受けています。

これまでの日本は崩壊し始めました。




★なぜ、放射能蒸気噴出のことを政府は公表しないのか--------------------

今や、4重5重に密閉されていなければ即、死につながる放射性物質が、丸裸で蒸気とともに噴水のように空中に散布されているわけです(今もね)。ケムトレイルどころの話ではありません。

そして、極めて残念なことですが、政府及びマスコミはこの事実を国民に知らせていません。国民の命を守るべき国もメディアも、金(利権)に目がくらんで原発にしがみついています。なぜでしょうか。

クリーンな外壁が吹き飛ばされてむき出しの無残な姿を晒す原発は、安全神話が吹き飛び、むき出しの利権構造体となった姿をそのまま現しているようです。

その姿を見て、人を不幸にしてまで“安い(と思わされている)電気”を得る必要はない。どう考えても電気より命であり、それに電気を得る方法は他にいくらでもある―と、国民も目が覚め始めました。

その上、過去4番目の暑さを記録した今年、使用電力のピークは記録的冷夏だった1993年に次ぐ低水準でした。原発なしでもなんとかなることが実証されたわけです。加えて、今後は人口減少社会になっていきます。

そこにきて原発が制御不能ということになれば、原発は人の手に負えないものとして完全に止めを刺されることになります。だからこそ、政府は口をつぐんでいるのでしょう。




★電気料金という「打ち出の小槌」--------------------------------------

国土を守り、人の幸せを守ることが政治です。ところが、
国土を失い、実に多くの人生を奪ってまで政府は原発にしがみつこうとしています(おかしいでしょ?)。

政治家も大企業の人間も、子供の頃があったはずです。
そして今、家族も持っているでしょう。
けれど今は、理屈で動き、身動きが取れなくなっています。
人間の作った「法」に狂わされ自縛されています。


人を狂わせているのは、コストをかければかけるほど電気料金に上乗せして徴収できる仕組み(総括原価方式<電気事業法)です。この仕組みでは、かかった費用に3.5%上乗せして電気料金を設定できるため、コスト削減どころか、経費がかかればかかるほど3.5%の部分(利益)が大きくなるというありえない構造になっています。

この大バカな仕組みが、人を金のかかる原発へと走らせました。建設費用もCM費用も、「かかればかかるほど利益が出る!」のです。 “電気料金”とは、いわば「取りっぱぐれなく確実に徴収でき、身勝手に使える税金」のようなもの。『身勝手に使える税金』―これほどおいしいものがあるでしょうか。

“勝手に使えない税金”で動く国よりも、“勝手に使える税金”を持つ電力会社の方が強くなるのは当然でしょう。しかも、その“税金”は、これだけ税金アップに反対する国民性の中で、なんの断りもなくひそやかに文句も言われず勝手に上げることができるのです。

かくして、電気料金という「打ち出の小槌」を持ってしまった電力会社は、その金を使って大盤振る舞いをし、地域や企業やメディアを支配し、瞬く間に傲慢な電力会社帝国を作ってしまったのです。たとえば、電力会社の腹一つで芸能人としての夢が奪われる―あなたは、許せますか?

このように、本来無色透明であるべき社会のインフラ部分が狂ってしまったのですから、社会がおかしくなるのも当然です。「金のために命を道具にする」―国全体がハラスメント界になっていきました。ハラッサーが蔓延するはずですね。【→急増!暴力関連用語





★人類の分岐点--------------------------------------------------------

おわかりでしょうか。今、日本は二つの「打ち出の小槌」を手にしています。

一つは、放射能が延々と出続ける打ち出の小槌(メルトアウトした原発)
一つは、勝手に使える金を生む電力料金(その最大の金の卵としての原発)

いずれも打ち出の小槌の実体神は原発です。
原発は金を生み、放射能を出しているのです。

まるで悪魔に魂を売り、命と引き換えに金を得ているようですね。



私達が原発を撤廃する道を選択するならば、人類の智恵の総力を挙げてメルトアウトした放射能漏出をとめることも可能でしょう。
そして、それは“勝手に使える金”という都合のよいものも消し去ることになります。生態系も人の社会も、時間はかかるでしょうが健全化(エントロピーが減少)していきます。

けれど、原発を選択するならば、放射能漏出は止まらず、“勝手に使える金”の歪な循環もなくならないでしょう。生態系にも経済社会にも“悪しきもの”が循環し続け、やがて生態系も人間社会もエントロピー(汚れ)が急拡大して滅びていくでしょう。


私たちは、愚かにも「金」と「命」を秤に載せているのです。
“実体なき虚構”と“かけがえのないもの”を、なんと比べています。

片や滅びの道しかないのに、虚構に生きる人々は、その道の先が見えません。おそらく、ハーメルンの笛に夢遊病のように踊らされて、集団で滅んでいくのでしょう。

次に目が覚めるのは、「金」が“紙切れ”になったときでしょうか。
それとも、それでもまだ、目が覚めないでしょうか・・・



ともあれ、

「津波てんでんこ」の歌にあったように、
あなたは生き延びて下さい。

ハラッサー(命を道具にする人々)を何とかしようと思っても無意味ですし、災害は待ってはくれません。


可能な方は、新たなスタートを切って下さい。




★政治家の方とメディアの方へのお願い----------------------------------

まず人を狂わせている電気事業法を変えなければなりません。
国会議員の方が私たち国民の代表であるのならば、そして立法府として法を持って社会を変えて行こうとするなら、電気料金の設定の仕組みを抜本的に変えて下さい。

次に、ひも付きの金に踊らされて内心忸怩たる思いをしているマスコミの方もたくさんいらっしゃると思います。金に買われて失われてしまったジャーナリズムの精神を取り戻したいのであれば、電気事業法を変えるためのキャンペーンを張って欲しいと思います。社会を正常化するために、世論を喚起するのがメディアの本当の役割ではないでしょうか。

法が変われば、電力会社も自ずと健全経営となり、意識が変わっていくでしょう。変わらなければ淘汰されるでしょう。



政治家もメディアの方も、「自分が何のために働いているのか」
今一度、胸に手を当てて考えてみて欲しいと思います。

いえ、私たち全員が、何のために働いているのかを考えるときなのでしょう。

あなたは、何のために働いていますか?
そして、その働きは、将来の子供たちを幸せにしますか?





今の大人たちに贈ります。



【制服向上委員会「清く正しく美しく」】









続き→『電気料金を撃て!』 是非読んでね!


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日本は、国連や国連軍からの要請があれば核武装する義務が有って、米軍は昭和33年から日本の核武装を希望していて、米は核兵器が余ってます。
搭載ミサイルは、買うか、作るかでしょうが、核弾頭なら只で貰えちゃうかも知れません。
空母だって、飛行機買うなら只で上げると昭和30年代から言われてます。

日本との平和条約第5条(a)日本国は、国際連合憲章第2条に掲げる義務、特に次の義務を受諾する。…(Ⅲ)国際連合が憲章に従つてとるいかなる行動についても国際連合にあらゆる援助を与え、且つ、国際連合が防止行動または強制行動をとるいかなる国に対しても援助の供与を慎むこと。

 

原発については、国がいつでも核兵器に転用できるものとして「国策」として強引に進められてきた点がベースにありますね。
大半の国民は導入以前からこんな効率の悪い命と引き換えの方法でただ湯を沸かしてるだけの施設と知っていれば当然Noと言い、民意が適切に反映される国であるならは原発は存在もしていないでしょう。
電気を生む手段としてよりもっと根深い点から覆していかなければならぬ問題ゆえ、一筋縄ではいかぬ、でも執拗に現状を一つ一つ覆していかねばならぬ問題と思います。

 
    
 
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