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「鉄の惑星」地球が教える「森は海のおふくろ」

2011/09/16(Fri) Category : 地震・災害・脱原発
前々記事の木村隆之さんの講演は、船井幸雄の「にんげんクラブ全国大会」で聞いたものである。ひょんなことから、以前寄付をさせていただいた畠山重篤さんがそこで講演されると知り、9.11の日に参加した。それに、船井幸雄氏も参加されると聞いたので、一体どういう人なのかこの目で確かめたいという思いもあった。他人がどう見ていようが、そこで判断はしない。自分の目で見る―これが私の基本だ。

ところで、寄付に際してご丁寧に返礼の手紙が送られてきた。住所がわからず、この手紙が届いていない方もいらっしゃるようだ。また、状況もわかると思うので、掲載したい。

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【参考】森は海の恋人―里海運動(畠山重篤氏)を支援します




★逃げる“高さ”が生死を分ける------------------------------------

牡蠣の養殖一筋50年。
父―自分―子―孫・・・4代目4年生の孫に養殖を教えていた。

そこに大地震。
50年前、高校のときにチリ地震の津波が来て150人の方が亡くなった。
が、来るとしてもそのくらいの津波だと思っていた。

想像をはるかに超えていた。
4階以上でなければ助からなかった。
逃げる“距離”ではない。逃げる“高さ”が生死を分けると思い知った。

病院は閑散としていた。
怪我人はいない。津波とは、生きるか死ぬかなのだと知った。




★森が海を作る----------------------------------------------------

森が海を作る。
その実例が東京湾と鹿児島湾。
ほぼ同じ面積の湾なのだが、こんなに汚れた東京湾でも、漁獲量は鹿児島湾の30倍―一体、何が違うのか?

東京湾には16本の川が注ぐ世界一豊かな湾。
鹿児島湾は火山の爆発でできた湾で川がない。

そう、二つの湾の違いは川があるかないか。
つまり、川が森の栄養を海に運んでいる。


たとえば、1kgのカツオは10kgのイワシを食べる。
10kgのイワシは100kgの動物性プランクトンを食べる。
100kgの動物性プランクトンは1000kgの植物性プランクトンを食べる。
その植物性プランクトン及び海の森(海草)を養うのに陸の養分が必要。

なぜ、江戸前の鮨がおいしいのか。
それは豊かな栄養で魚に脂が乗るかららしい。
それに、汽水域(河口や干潟など淡水と海水が混在した状態)の魚が豊富なので江戸前ブランドが出来たようだ。


そういえば、谷津干潟に行ったとき、50年ほど前の資料を見て驚いた。
浜辺に打ち寄せる波が引くと、その潮溜まりに何十匹もの稚魚がピチピチしていたという。なんという豊穣!
干潟の豊穣に見る本当の豊かさ
谷津干潟自然観察センター




★断ち切られたつながりを取り戻す-----------------------------------

ところが、戦後日本はつながり(循環)を断ち切っていった。

山を杉山に変えた。動物のための木の実もなく、保水能力もない。
(台風で崩落している山は杉山)

いたるところに堰を作りダムを作り、河口堰まで作って川はずたずたにされた。そして、自浄能力を失った川に生活排水が流れ込んだ。


漁師が山に木を植えに行った。
水の鮮度によって棲息する虫が異なる。虫は環境のバロメーター。
上流の虫と河口の虫の種類が同じになった。
大川流域の人々の心がきれいになった。
シャケが戻り始めた。


海はどうか?
震災後1ヶ月間は魚影が消えた。海が死んでしまった―そう、思った。
が、ある日稚魚を見かけたと思う間に、見る見る魚で埋まり始めた。

だから、海での生活も復活する。




★生命の源は鉄----------------------------------------------------

自分は「森は海の恋人」という運動を展開しているが、
スペインでは「森は海のお袋」と呼んでいる。

地球は「水の惑星」と呼ばれているが、実態は「鉄の惑星」。
太古の海は鉄イオンをたくさん含んでいた。

動物も鉄(赤血球)がなければ酸素も栄養も運べない。
植物プランクトンも鉄がなければ、海水中の窒素を栄養化できない。
植物も鉄がなければ、光合成ができない。
植木の土壌に釘をさすのも、鉄分を供給するため。
このように植物から動物に至るまで、鉄なくして生命は機能できない。

ところが、酸素大量発生の時代、鉄イオンは酸化されて水酸化鉄となって沈殿していった。つまり、今の海は「貧血」。

だから岸に近づけば近づくほどに海は豊かになる。
なぜなら、川が森の鉄を運んでくるから。


能登の漁師は、黄砂が飛んでくると海苔が生えることを知っている。
それはアムール川(黒竜江)流域の鉄を黄砂が運んでくるから。

それを考えると、日本の豊かな漁場を守るためには、ロシアと中国の環境をどう守るか、ということにつながっていく・・・。




★★-------------------------------------

壮大な生命の営みに目を見開かされました。
動植物は地球規模で循環し、互いを生かし合っています。

そこには、植物・動物の違いはおろか、鉱物や大気などの違いさえありません。夫々が夫々の在り方で、全体として互いを生かしあっています。

生物多様性だけではなく鉱物多様性も含めて、地球は「1コ」なのだと思います。多様性は、様々な環境下で生命循環を維持するための神仕組みなのでしょう。多様性を失うということは、生命循環を断ち切っていくことなのでしょう。


このことを知ると、いかに“現代の人類”(上記のことを理解し生かしていた時代もあったようですから)のレベルが低いのかがわかります。

断ち切ることができない大地に境を引き、分断管理、分断統治をし・・・自分たちの首を絞めていることがハッキリとわかります。

そのことを、福島原発事故による放射能拡散が気づかせてくれました。






【森は海の恋人 植樹祭 @気仙沼 2011】







大地は海に鉄を供給している

森の腐植土と鉄、海との関係

海は巨大な熱帯雨林――海に鉄を撒けば温室効果ガスを吸収できる

命の水を再生する「森は海の恋人」







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Comment

 

すばらしいお話ありがとうございました。
へぇー!の連続です。
人間の多様性の大切さは感じていましたが自然もやっぱりそうなんですね。
被災地に魚が戻ってきたのが思ったよりも早くてよかったです。

 
    
 
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