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ヤマトタケルの夢見た「まほろば」

2011/09/24(Sat) Category : 神社・寺・城・歴史
まずは記紀神話から―

★イザナギとイザナミ(夫婦)---------------------------------------

陰陽に分かれた宇宙を統べる神として登場するのが國常立尊。これを初代として2代目から陰陽に分かれるが、7代目に初めて性別の異なる男神、女神が現れる―それがイザナギとイザナミ。

この二人が淡路島に始まる日本各地を産み、海及び山川草木の神々、森羅万象の神々を生むのだが、イザナミは火の神を産んだときの火傷が元で亡くなり根の国(黄泉国)へ。

イザナギはイザナミに会いに行くが、腐乱死体を見られたイザナミは大いに怒り、逃げるイザナギを追いかける。が、イザナギは黄泉比良坂(よもつひらさか)の出口(あの世とこの世の境)に大岩を置いて逃げおおせる。

イザナギが黄泉国のケガレを落とすために「日向橘小門阿波岐原」で禊を行ったときに生まれたのが、天照大神(アマテラス)・月夜見尊(ツクヨミ)・素戔嗚尊(スサノオ)の三貴子。



★アマテラスとスサノオ(姉弟)-------------------------------------

イザナギ(父)は三貴子にそれぞれ高天原・夜・海原の統治を命じたが、まだ見ぬ母を見たいとスサノオは大泣きして暴れたため追い出される。スサノオは姉に挨拶をしようと高天原に向かうが、他意なきことを証明するため天の安河を挟んで誓約を行った。

アマテラスがスサノオの持っている十拳剣(とつかのつるぎ)を天眞名井(あめのまなゐ)の水で濯ぎ噛み砕き、吹き出した息の霧から生まれたのが宗像三女神(多紀理毘売命、市寸島比売命、多岐都比売命)(←スサノオの娘)。

スサノオがアマテラスの八坂瓊之五百箇御統(やさかにのいほつみすまる)を天眞名井の水で濯ぎ噛んで吹き出した息の霧から生まれた神が五柱の男神(←アマテラスの子)。

ところが、スサノオは高天原で乱暴を働いたため、アマテラスは天岩戸に隠れてしまった。世の中は闇になり禍が発生。思兼神と天児屋根命などがアマテラスを岩戸から出す事に成功し、スサノオは高天原から追放された。

追放されたスサノオは葦原中国(あしはらのなかつくに)へ降り、出雲を荒らしていた八岐大蛇を退治。尾から出てきた天叢雲剣をアマテラスに献上した。そして、そのときに救った少女櫛名田比売(クシナダヒメ)と結婚し、根の国を終の棲家としたようだ。



★スサノオとオオクニヌシ(親子)とカミムスビ-----------------------

さて、葦原中国ではスサノオの子孫が繁栄していたようだ。中でも八十神(ヤソガミ)たちが力を持つが、末弟の大穴牟遅命(オオナムジ)がもてることを恨んで兄弟たちが2度も殺す。“2度も”というのは、その都度母親が生き返らせたから。

この時母は高天原の神産巣日神(カミムスビ)に願い出、遣わされた蚶貝姫と蛤貝姫の治療によって生き返っている。(高天原との交流があって面白いね。尚、カミムスビは、天之御中主神、高御産巣日神とともに造化の三神の一柱)

2度目の後、母はオオナムジを木の国(紀伊国)の大屋毘古神(オホヤビコ)(スサノオの子、五十猛神(イソタケル)と同一神)の所へ行かせると、オホヤビコは根の国のスサノオの所へ行くように告げた。

根の国に行ったオオナムジは、スサノオの娘の須勢理毘売命(スセリヒメ)に一目ぼれ。スサノオはオオナムジに無理難題を吹っかけるが、父親のことをよく知るスセリヒメに助けられ、ついにスサノオの大刀と弓矢を奪ってスセリヒメとともに逃げ出す。

スサノオは黄泉津比良坂まで追いかけたが、そこでスセリヒメの夫となることを認め大国主の名を贈った。
一方、カミムスビはわが子少名毘古那神(スクナヒコナ)を遣わし、大国主とともに国造りを行わせた。その後、スクナヒコナは常世へ去った。



★国譲りとニニギの天孫降臨------------------------------------------

さて、スサノオの子孫による統治をよしとしない高天原の一派。
アマテラスは上記五柱の長男―天忍穂耳命(アメノオシホミミ)に葦原中国を統治せよと命じるが手に負えないと引き返す。次に次男の天之菩卑能命(アメノホヒ)を遣わすが、アメノホヒは大国主に心服して家来となる。

なかなかうまくいかない中、派遣されたのが建御雷神(タケミカズチ)。タケミカズチは大国主の子、建御名方神と事代主神をやっつけ、大国主に国譲りをさせた。

そこに統治のために派遣されたのが、アメノオシホミミの子(アマテラスの孫)である邇邇芸命(ニニギ)。ニニギは、三種の神器(八尺瓊勾玉、八咫鏡、天叢雲剣)と思金神、手力男神、天石門別神を副え高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)に天降った(天孫降臨)。

ニニギは木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメ)に求婚。父、大山祇神(オオヤマツミ―イザナギ&イザナミが産んだ山の神)は、姉の磐長姫と共に差し出したが、ニニギはイワナガヒメを送り返した。

コノハナサクヤヒメは一夜で身ごもったためニニギが疑うが、三皇子(ホデリ:海幸彦、ホスセリ、ホオリ:山幸彦)を火中出産して証明した。

この時生んだホオリの孫が神武天皇。天照大神から6代目に初めて人の天皇(神武天皇)が生まれ、この国は、日(の神の)本に統治されることになる。




★★---------------------------------------------------------------

記紀神話、面白いですね~。
宇宙が陰陽に分かれ、女神が形あるものを生み出した後は、陽(男神)が形ある世界を形成し、陰(女神)は根の国(形なき世界)に引っ込んでいきます。

形ある世界に秩序をもたらすものとして、日神(アマテラス)と月神(ツクヨミ)が登場しますが、地上は混沌としています。その一因は自分にあるとする地上神(スサノオ)が、混沌の象徴ヤマタノオロチを退治し、子孫を残して自らは母の住む根の国に引っ込んでいきます。

あとをついで、地上に秩序をもたらそうとしたのはスサノオの血を継ぐオオクニヌシ。その国造りができたところで、天(アマテラス)の孫が降臨して日本を統治するようになるわけです。

天津神、国津神といいますが、大本は一つですし、こうしてみると助け合ってもいるわけで。まぁ、ごくごく概略でも面白いですね~。スサノオの兄であるツクヨミがどう出るのかが一つの鍵のような気もしますが。

ところでこのあとは人の世となっていくわけで、平和に向けての長い長い試行錯誤が続くんですね。




★ヤマトタケル------------------------------------------------------

天皇の御世も12代目となった景行天皇の子が日本武尊。
もう12代目となっているのに、まだ国は統一されていないようです。

景行天皇は、力あるヤマトタケルを遠ざけるため、わずかな従者だけでの熊襲討伐を命じます。策を弄して討伐すると続いて東征の命。叔母の倭姫命(ヤマトヒメ)が、伊勢神宮にあった天叢雲剣を与えます。

ある野中で火攻めに遭ったとき、天叢雲剣を一閃。逆に敵を焼き尽くしてしまいました(焼津の起源)。この故事から草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも言われるようになります。

尾張に入ったヤマトタケルは美夜受媛と結婚し、天叢雲剣をミヤズヒメに預けたまま伊吹山(岐阜)へ出立。そこで神の化身である白い大猪に大氷雨を降らされて病を得ます。そして、能煩野(三重県亀山市)で亡くなります。


『倭は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる 倭しうるわし』

ヤマトタケルが、美しい故郷を偲んで歌った歌だそうです。
ヤマトタケルが死ぬときに思い出したのは、自分を疎んだ親ではなく、自分を包んでくれた風土でした。

人は、懐かしくも麗しい風景を心に刻んで生きていますよね。それこそが守りたいものであり、大切に維持したいものなのです。しかし、それを守るために相手の風景を破壊していきます。そのような闘いからは何も生まれないことがわかりますね。

死したヤマトタケルは白鳥になって飛び立ちました。美しい風土を目指したのかもしれません。最後に降り立った所が、大鳥大社(千種の森)でした。そこで、安息を得たのでしょうか。

一方、ミヤズヒメは、ヤマトタケルの形見である草薙剣を納めて熱田神宮を建てました。現在、相殿には、アマテラス、スサノオ、ヤマトタケル、ミヤズヒメ、タケイナダネ(ヤマトタケル東征の際の副将軍)が祭られているそうです。




★大鳥大社~熱田神宮に到る旅---------------------------------------

今回は、大鳥大社に始まり熱田神宮にお参りして終わりました。不思議ですね~。いずれも、行く予定がない所でした(大鳥大社は行ければ行くという程度。熱田神宮は足止めを食らわなければ行けるはずもない)。

しかも、旅の始まりと終わりのいずれもヤマトタケルに関わりのある所でした。
大鳥大社は白鳥に姿を変えたヤマトタケルが最後にとどまった地。
熱田神宮はヤマトタケルの形見である草薙剣を納めた地。

そして、草薙剣=天叢雲剣はアマテラスとスサノオが起源ですから、ヤマトタケルを祭る所はこれらの神々も同時に祭っていることでしょう。

大鳥大社で見た「牛」は、牛頭天王とも言われることのあるスサノオかもしれませんね。



・・・ところで、こうして振り返ってみると、なぜこのように導かれたのかと思ってしまいます(仁徳陵で白鳥にも出逢ったし)。

感じたのは、物質界宇宙が誕生して以降、「神の代」から「人の世」に移ってもなお、ず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと「まほろば」造りをしているんだなぁということ。

そして、「神の代」から「人の世」に到っても、“平定”や“統治”という感覚では“まほろば”は築けないんだなぁということ。

尾関宗園和尚さんが訴えていたことを思い出します。それは、一言で言えば「人を救わず自分を救え」ということ。

平定も統治も、人をどうするか(Do)と言うことです。
人のことは構わず、自分はどうあるか(Be)―自分が自分を救うことができて自足していれば、争いの世にはならないでしょう。



そして、最終的には、宇宙開闢のときに分かれた陰と陽。
これが、再び一つに結ばれていくこと―それが「幸せ」であることを、熱田神宮は最後に見せてくれたのかもしれません。

個々人の自律を目指し、かつ夫婦で「まほろば講座」を開催している私たち夫婦が、二人揃って体験できたことを嬉しく思いました。


次回、熱田神宮の写真を載せます。



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一昨日

記紀のことを調べたばかりだったのでこの記事をみて驚きました。
なぜ調べたのかというと、だいぶ前に急に’サルタヒコ’という言葉が頭に浮かんで何かな?って気になっていたからです。
先日はこれもだいぶ前に夢で「行者にんにくって覚えておいて」って言われたのが気になり、ネットで調べてアイヌにたどり着いたら、次の日みた北海道の方のブログにアイヌの話が出ていて驚いたり。
シンクロニシティだろうか・・・と思っています。
自分の中の自然と共に生きていけ(アイヌの人々のように)と導かれている(猿田彦は導きの神様でもあるから)のかもしれません。
そして心身を整えていくようにと(まほろばといえるのかも)。

 
    
 
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