「種を採る人」―雑木林から教わった岩崎政利さん
2011/10/29(Sat) Category : 映画
【国際有機農業映画祭2010】
★「種を取る人」----------------------------------------------------
「種を採るということは、野菜の一生と付き合っていくということ」
あぁ、人間と一緒だね―岩崎政利さんの言葉を聞いてそう思った。
わが子のように野菜と付き合ってるんだ。
岩崎さんの作る野菜はおいしいだろうなぁ…そう思った。
しかし、父の後を継いで農業を始めたころは、「種は買うもの」だった。
今も、自分で種を採る農家はほとんどいないそうだ。
が、30代のときに突然体がしびれて2年間も寝たり起きたりの状態に。リハビリのために雑木林を歩き回る中で、森が持続している姿に感動。
木々や生き物が共存している。
自らの種を落として子孫を残している。
タネは買わなくていいじゃん!
この雑木林を畑に再現したい!
わからないことは自然に聴けばいい。
すると雑木林が教えてくれた。
耕されることのない地面
その上を覆うふかふかした落ち葉
落ち葉から無限に栄養を生み出す微生物
そこから、形が見えてきた。
自家採種
共生利用
不耕起栽培
作物も「花も実もある人生」を全うしたいよね。
自殺する遺伝子を持った作物なんて哀しい存在だよね。
そんな遺伝子を持った作物を食べても幸せになれる気がしない。
種(自然)は愛に応えてくれる。
その土地の、そして自分だけのおいしい野菜ができる。
種を慈しんでいる様子は、まさにわが子を愛でるようだった。
それだけで、この種からできる野菜を食べてみたいと思う。
そうやって、大事に育てた種を岩崎さんとおばあちゃんが交換していた。
その姿がとてもいいなぁ、と思った。
★“ありのまま”に気づかせてくれた雑木林----------------------------
岩崎さんの転機は、『30代のときに突然体がしびれて2年間も寝たり起きたりの状態』になったからこそ起こりました。
そのときは、誰を恨んでいいのかわからない身の上を嘆き、将来の不安に怯え、暗澹たる思いで鬱々とした日々を過ごされたことでしょう。
まだ30代なのに、もう人生終わりか・・・絶望もしたでしょう。
その思いを分かってくれる人もなく、不自由な体でできることもなく、
彼は、ただ雑木林を歩き回りました。
ありのままの姿でそこにある雑木林。
その雑木林は、岩崎さんが自由に歩き回ることを許してくれました。
雑木林が、岩崎さんを受け止めてくれたのです。
岩崎さんは、癒されたことでしょう。
そして、雑木林に包まれた安心の中で、
自分と向き合う時間を持つことができたでしょう。
その雑木林のありのままの姿を見て、岩崎さんは感動します。
“感動”が、岩崎さんの心に火をつけました。
そこから、岩崎さんの本当の人生の物語が始まりました。
★歩き回ること、自然に接すること-----------------------------------
自分が何をしていいのかわからないときがある。
それどころか、自分が何ものかさえわからなくなる時がある。
ただただ、えもいわれぬジリジリとした焦燥感に襲われ、
いたたまれずに外に出る。
といって行く当てはない。
ただ、足に任せて歩き回る。
何で歩いてんだろう、俺―そう思ったりしながら、
数時間も歩き回って疲れて帰る。
このような日々で、それでも足りなかったのか、
それとも歩き回ることが準備だったのか
翌年フラッと旅に出た。
それが、1年に及ぶヒッチハイクの放浪の旅の始まりだった。
それから1年間、日本の地をこの足で確かめ、いろいろな人と出逢い、
体が何かを体得していった。
歩く足が考えていたんだろう。
頭がゴチャゴチャしているときは、頭は休めて足に考えさせればいい。
そのためにレールを離れることは有効だ。
レールを離れてしまえば、ゴチャゴチャ言うIPは役に立たない。
レールに乗ったエリートだったある人は、
都会を離れ、自然の多い地に移り住み、野山を歩き回って過ごした。
机に向かって頭だけ働かす日々が、
足を動かし、頭はボーっとする日々に変わった。
そして、IPは鳴りを潜め
IC(インナーチャイルド)が復活した。
昨夜見たNHK首都圏スペシャル「震災から新たな生き方」
行動することで人とつながり、そこから新たな生き方を始める方が沢山いた。
クローズアップ現代でも、地方に移住して自給自律を目指す人々の動きを伝えている。
日本社会が、21世紀型のコミュニティを創り始めている。
【ご参考】---------------------------------------------------------
・岩崎さんちの種子採り家庭菜園


・岩崎政利さん
・岩崎政利さんの取り組み
・種を採る人たち 自家採種は楽し
・種を採る女たち―次世代に繋ぐ物語
自殺させられる種が泣いているよ・・・
そんな種(遺伝子組み換え作物)を作るなんて、コギ族の人々がいう通り自然への冒涜だ。
種も自分を愛してくれる人の傍にいたいよね。
【砂川恵理歌 「一粒の種」】
★「種を取る人」----------------------------------------------------
「種を採るということは、野菜の一生と付き合っていくということ」
あぁ、人間と一緒だね―岩崎政利さんの言葉を聞いてそう思った。
わが子のように野菜と付き合ってるんだ。
岩崎さんの作る野菜はおいしいだろうなぁ…そう思った。
しかし、父の後を継いで農業を始めたころは、「種は買うもの」だった。
今も、自分で種を採る農家はほとんどいないそうだ。
が、30代のときに突然体がしびれて2年間も寝たり起きたりの状態に。リハビリのために雑木林を歩き回る中で、森が持続している姿に感動。
木々や生き物が共存している。
自らの種を落として子孫を残している。
タネは買わなくていいじゃん!
この雑木林を畑に再現したい!
わからないことは自然に聴けばいい。
すると雑木林が教えてくれた。
耕されることのない地面
その上を覆うふかふかした落ち葉
落ち葉から無限に栄養を生み出す微生物
そこから、形が見えてきた。
自家採種
共生利用
不耕起栽培
作物も「花も実もある人生」を全うしたいよね。
自殺する遺伝子を持った作物なんて哀しい存在だよね。
そんな遺伝子を持った作物を食べても幸せになれる気がしない。
種(自然)は愛に応えてくれる。
その土地の、そして自分だけのおいしい野菜ができる。
種を慈しんでいる様子は、まさにわが子を愛でるようだった。
それだけで、この種からできる野菜を食べてみたいと思う。
そうやって、大事に育てた種を岩崎さんとおばあちゃんが交換していた。
その姿がとてもいいなぁ、と思った。
★“ありのまま”に気づかせてくれた雑木林----------------------------
岩崎さんの転機は、『30代のときに突然体がしびれて2年間も寝たり起きたりの状態』になったからこそ起こりました。
そのときは、誰を恨んでいいのかわからない身の上を嘆き、将来の不安に怯え、暗澹たる思いで鬱々とした日々を過ごされたことでしょう。
まだ30代なのに、もう人生終わりか・・・絶望もしたでしょう。
その思いを分かってくれる人もなく、不自由な体でできることもなく、
彼は、ただ雑木林を歩き回りました。
ありのままの姿でそこにある雑木林。
その雑木林は、岩崎さんが自由に歩き回ることを許してくれました。
雑木林が、岩崎さんを受け止めてくれたのです。
岩崎さんは、癒されたことでしょう。
そして、雑木林に包まれた安心の中で、
自分と向き合う時間を持つことができたでしょう。
その雑木林のありのままの姿を見て、岩崎さんは感動します。
“感動”が、岩崎さんの心に火をつけました。
そこから、岩崎さんの本当の人生の物語が始まりました。
★歩き回ること、自然に接すること-----------------------------------
自分が何をしていいのかわからないときがある。
それどころか、自分が何ものかさえわからなくなる時がある。
ただただ、えもいわれぬジリジリとした焦燥感に襲われ、
いたたまれずに外に出る。
といって行く当てはない。
ただ、足に任せて歩き回る。
何で歩いてんだろう、俺―そう思ったりしながら、
数時間も歩き回って疲れて帰る。
このような日々で、それでも足りなかったのか、
それとも歩き回ることが準備だったのか
翌年フラッと旅に出た。
それが、1年に及ぶヒッチハイクの放浪の旅の始まりだった。
それから1年間、日本の地をこの足で確かめ、いろいろな人と出逢い、
体が何かを体得していった。
歩く足が考えていたんだろう。
頭がゴチャゴチャしているときは、頭は休めて足に考えさせればいい。
そのためにレールを離れることは有効だ。
レールを離れてしまえば、ゴチャゴチャ言うIPは役に立たない。
レールに乗ったエリートだったある人は、
都会を離れ、自然の多い地に移り住み、野山を歩き回って過ごした。
机に向かって頭だけ働かす日々が、
足を動かし、頭はボーっとする日々に変わった。
そして、IPは鳴りを潜め
IC(インナーチャイルド)が復活した。
昨夜見たNHK首都圏スペシャル「震災から新たな生き方」
行動することで人とつながり、そこから新たな生き方を始める方が沢山いた。
クローズアップ現代でも、地方に移住して自給自律を目指す人々の動きを伝えている。
日本社会が、21世紀型のコミュニティを創り始めている。
【ご参考】---------------------------------------------------------
・岩崎さんちの種子採り家庭菜園
・岩崎政利さん
・岩崎政利さんの取り組み
・種を採る人たち 自家採種は楽し
・種を採る女たち―次世代に繋ぐ物語
自殺させられる種が泣いているよ・・・
そんな種(遺伝子組み換え作物)を作るなんて、コギ族の人々がいう通り自然への冒涜だ。
種も自分を愛してくれる人の傍にいたいよね。
【砂川恵理歌 「一粒の種」】