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崩壊する「系」(2)-系再生のために自分を大事にすることから始めよう

2006/05/15(Mon) Category : 見方・考え方・価値観-パラダイム
わずか100年前、多世代混住、男女協働の農業を基盤とする優れたリサイクル文明を持ち、自然と地域社会がつながるアナログワールドだった日本社会は、瞬く間にデジタルワールドに席巻されてしまった。

サステナブルな低エントロピー社会から、外部不経済を加速させ熱的死へ向かわんとする高エントロピー社会になってしまった。「高度成長」の裏側で急激な人口減少を見せるこの凋落ぶりはどうだ!

しかし、いまだに教育も企業も、優秀な個を育て、個を完璧にしようという方向に向かっている。親は子供を、会社は社員を完璧な人間に仕立てようと尻をひっぱたく。

人事をやっていたからよくわかるが、評価系に記されている人間像は「そんな人間どこにもいねぇって!」という人間像だ。それが、当たり前のように書いてあることが恐ろしい。タテマエに過ぎないことがわかっていても、評価はそれに照らしてなされるわけだから。当然、欠点を指摘する減点主義が蔓延する。

男性が家族や地域の中に足場をきちんと築かなければ、男性は自信を取り戻すことができない。
自信のない男性はカイシャに取り込まれ続け、一つの価値に縛られる中でさらに薄っぺらくなっていく。
軽佻浮薄になった男性は、いとも簡単にマネーのために企業犯罪に走る。

いい加減、このループから抜け出そうよ!



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今やらなくてはならないことは、ズタズタに分断され崩壊した「系」を、もう一度再生すること。
「生態系」は待ったなしとは思うが、話がでかい。生態系のバランスを戻すためには、それに影響を与えている「人間社会系」がまともにならなければいけない。

「地域系」や「親族系」は「お前はもう死んでいる」状態であり、「家族系」もかなり崩壊が進んでいる。そして、それを推進してきた「会社系」も、今や混乱の渦中にある。系が壊れるということは、最終的には生きていけないということだ。

系(=生きる場)を取り戻すために、男性よ、家庭と地域に戻ろう!
あなたは、将来の日本人を育てるという重大な使命を持っている。それ以上に重大な使命ってある?
それは、我が子を、近所の子供を育てることだ。

その最も大事な使命を果たすためには、家庭や地域に時間を割かなければできない。家族や近所の人と信頼関係を築かなければ、人を育むことなんてできない。

(*信頼関係という前提を置かないままでの躾や体罰論争は迷いの森に入り込むだけだ。信頼関係がない間柄での躾や体罰は、精神的・肉体的な暴力であり、相手をディスカウント(一人の人間としてみない)する行為だ。教育効果はゼロどころか取り返しのつかないダメージになる)



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では、皆が残業する中、どうすれば後ろ髪引かれる思いに打ち勝ってきっぱりと帰ることができるか。私は次のように思い、そして実行した。

自分にはやるべきことがある-そう思ったら、ダラダラ残業をせずに帰ることができる。

自分には会社で無駄に過ごす時間はない-そう思ったら、コスト意識と知恵と工夫が生まれる。いきなり本質論からはいる会議のコストパフォーマンスは他の会議の10倍以上あった(他の会議は時間が止まって見えた)。

会社が成長しないと自分も成長できない-そう思ったら、これは誰の問題かをきちんと切り分けることができるようになる。経営の問題なのか自己裁量の問題なのかを見極め、自分が抱え込まない。

そうやってあなたが自律すれば、組織も自ずと自律してくる。そして、あなたの過重労働は減る。
カイシャイン一人一人が自律することが、組織を鍛え、組織の生産性を大幅に上げるのだ。そして、残業は減る。

私はそれを実証した!



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さて、そう思うためには、そう思える状況がなければ後押しにならない(あるいは、理論武装や大義が必要だ←不器用だね ^^;)。

まずは会社以外での自分の目標を持とう。

目標ができたら、自己投資して勉強しよう。

そこには、同じ方向を目指す仲間がいるはずだ。

そこで、いろんな人生に接するはずだ。

その中で薄っぺらかった自分が立体的になっていく。

そうやって自分を取り戻すことができれば、カイシャに対しても対等になっていく。

対等になったから、私は組織改革ができたのだ。
(詳しくは、「あきらめの壁をぶち破った人々」読んでね♪)



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系再生のために、なんて大上段に振りかぶることはない。

自分を大事にすることから始めよう。

そして、自分を大事にすることがわかれば、家族を大事にすることがわかってくる。

家族が大事であることがわかれば、家族を取り巻く地域の大事さがわかってくる。

そうやって一人一人が動き始めれば、地域は再生されていく。




さぁ、自分を大事にすることから始めよう。



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