存在不安が強い人の家の結界1山門―閉じ込めの門扉
★閉じ込めの門扉----------------------------------------------------
結界空間(聖域)に入るときには、魔を寄せ付けないための境があります。開かれた空間である神社では鳥居、閉じられた空間である寺院では山門がそれに当たります。
存在不安の強い人が家自体を子宮にしている場合、その中は自分の世界ですから、自分以外の価値観は入ってほしくありません。だから、内外の価値観が交じり合わないように、近隣と交流しにくいような立地にあったり、家人が友達を呼ぶのを嫌ったり、友人を呼べないように散らかしていたりします。
(なお、立地については、存在不安の解消の仕方によっていろいろな選び方がありますので、いつかまとめて掲載できればと思います)
また、家人が外に出ることも価値観の交流になりますので、あの手この手で外に出る気をなくさせます。
自らがトラブルメーカーや心配の対象となって子をひきつけたり、
手伝いや習い事、塾など常にやるべきことを用意して疲れさせたり、
先に見たように生活時刻を決めることで縛ったり、
すぐ家に帰ってくるよう命じたり、
予定が入ると用事を言いつけたり、トラブルを起こしたり、
出かけるときにはチェックや嫌がらせをして出る気をなくさせたり、
出先に帰れコールを繰り返して督促したり、
帰る時間になったら、たとえば駅でずっと待っていたり、
帰ってきたら必ず報告させたり、
報告内容を聞いて必ず何かけなしたりします。
ふぅ・・・ご苦労さん(--;)
まぁ・・・支配者とは、このような“努力”を続けるものなのです(た~いへんですねー)。なぜなら、たゆまぬ努力がなければ簡単に崩壊するくらい、支配と服従の関係というのははかないものだから。もっと言えば、服従者がそっぽを向けば、その瞬間に消えてしまう関係なのです(つまり、アドバンテージを握っているのは、服従者のほうなんですよ)。
そっぽを向かれてしまうと、自分が「独り相撲」をしていたことがバレバレになってしまいますね。すると、相手がいなくなった土俵上では、嫌でも自分と向き合わなければならなくなってしまいます。それは金輪際避けたい。内なる不安と直面化したくないからです。だからあの手この手で仕掛け続けるのです。
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つい、アメリカを思い出しました。
ソ連が崩壊して土俵上にアメリカだけになってしまいました。そのままだとたとえば世界の警察などという「独り相撲」(虚構)がバレバレになってしまいます。しかし、わざわざ独り相撲に付き合う物好きはいません。
そこで、相手が乗れる土俵を用意した上で、強引にその土俵上に引っ張り込むのです。イデオロギー対立という土俵に乗せたのはソ連、次に宗教対立で引っ張り出したのがイスラムでした。
この時、自国民を土俵に乗せるために自国民を犠牲にするというえげつないやり方をしていますが、このブログをお読みの方はお分かりのように、ハラッサーは自分の体を道具にすることはなんとも思っていません。なぜなら、生きること自体が「不安からの逃走」手段。つまり、“手段として生きている”=自分自身の人生が道具だからです。
さて、イデオロギー対立でも宗教対立でもそっぽを向かれたアメリカが、今度は日本を抱き込もうとしています。ソ連にしろイスラムにしろ、これまでは一神教という共通の土俵があったので乗せやすかったのですが、日本は多神教―土俵が違います。
そこを強引に乗せるには、難癖をつけて相手の弱みにつけ込むしかありません(ほんとは弱みではないんですが)。そこで普天間問題につけこんで、かつ日本が大好きな経済を持ち出して、黄金の国ジパング(=金)をTPPという土俵に引っ張り込もうとしているわけですね。
あの手この手を尽くしたハラッサーが最後にたどり着くのは「カネ」ですからね。しかし、逃げれば逃げるほど、ますます不安が募って追い詰められていきます。
アメリカが救われる道は、
直ちに逃げることをやめ、
立ち止まって過去を振り返り、
一人ひとりのアメリカ人が自分と向き合って内なる不安を直視することしかありません。
(今、皆さんがやっていることです。皆さんは時代の最先端を行っているのです)
(アメリカ発の映画やアニメ、学問、メディアその他から来るメッセージは、「過去を振り返るな(振り返っても仕方がない)」「過去は問わない、これからが大事」「未来志向(未来から今を見る)」「前向きに」・・・というものが多いですね。もっともに見えて、とても巧妙だと思います)
そして、
アメリカ(夫)が自分と向き合うためには、
今日本(妻)は壁にならなければならないのです。
夫は逃げ場がある限り逃げ続けます。
結婚という枠組み自体が逃げ場なのです。
日本がTPPに参加するということは、アメリカに逃げ場を与えるということ。アメリカの精神的成長(成熟)を願って、断固拒否すべきでしょう。
日本がTPPに参加するということは、わざわざ「閉じ込めの門扉」の中に自ら入っていくということです(共依存夫婦になるということですね)。
そして一旦入ったが最後、ハラッサーは牙をむきます。扉の外と内ではハラッサーが激変(変面)することを、よくご存知ですよね(たとえば米国内の医療崩壊の有様はほんとに酷いものです)。
そして冒頭に書いた“あの手この手”を押し付けてくるのです。
アメリカは自分の価値観で日本を統一しようとするでしょう。
(関税フリーとは、価値観の障壁をなくせということですよ)
それにお付き合いして貴重な人生の時間を潰しますか?
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いやはや随分脱線してしまいましたが、支配者側もこれだけの努力を逐一やっているのは大変なこともありますので、家の構造自体に出にくい仕組みを設けます。出入り口の関門であるドア(関所)を工夫すればいいわけですね。
<重さ>
たとえば、小さな子どもなら全身を使って押さないと開けられないような重たい門扉にしたりします。一旦閉じたら出るのが面倒になるのがミソですね。
<色>
重たく暗い色―アパートやマンションなど、そのような色のドアをまま見かけますが、寒色系の色は、やはり“閉じる”働きをするようです。
中には、黒枠で囲ってあったりするのもあります。IPの強い方にとっては、枠から逸脱するなというメッセージを与えるでしょう。
<二重障壁>
マンションは、マンション自体のドア+各戸のドアと二重ですね。しかも、それぞれに鍵。まぁ監獄に入っていくかのようです。
また昨今の戸建てにはよく見かけますが、ドアの前に門柱があって、その間に横滑り型や開き戸型の鉄柵がある形式。念が入ってますね~。実質的な泥棒よけにはならないと思いますが、人を遠ざける心理的視覚効果はあると思います。実際そういうものをつけただけで、散歩中に寄っていたりした人が寄らなくなってしまいます。こうやって近隣とつながりにくくなっていくわけです。
・家族が癒着する「家族カプセル」の構造
・密室(価値閉塞空間)の中に事件の種が蒔かれる
う~む、重ッ苦しくなった?
今日は、11.11.11の日。
そんな扉突き破っていこうぜ!
【Yellow Generation「扉の向こうへ」】