存在不安が強い人の家の結界 3参道、燈篭、階段、門番
★参道(産道)------------------------------------------------------
玄関から居間(リビングダイニング等)に続く廊下はいわば参道に当たります。
ここが、まさに産道のように狭くなっていることがあります。理由は様々です。なんとなく理屈をつけて自分を説得してやっているわけですが、やたらと物を置いてあって通れる幅が半分になっていたり、あるいは幅はあっても両側に物が置いてあって、気持ちが窮屈になる仕掛けであったりします。
つまり、気持ちが自由になりません。ここから先はレールの世界だよと、自然といざなわれています。この廊下をたどって中に入る間に、無意識の内にこの家のルールに従う“心の地ならし”がなされているわけです。
実際、ある家では、子供連れで遊びに来られたご近所のママ友さん達が、不思議と一斉に同じ行動をするとのこと。見えない結界に圧されているんですね。
ところで、昨今のマンションの造り。どこも似たようなものですが、入って産道を抜けた奥が居間(子宮)のような感じで、なんだか自律できない人々を大量に生み出している装置のようにも思えてしまいます。自分の背骨を持てないようにして、いつまでも社畜として扱えるようにするための陰謀なのでしょうか??(^^;)
★燈篭--------------------------------------------------------------
参道の脇、境内に至る道々にあるのが灯篭。
あるところでは、居間に入る前に廊下の両壁に絵が並んでいました。それが、親や親族からもらった絵。つまり、親たちがじっと監視しているわけですね。これではノビノビとできませんね。
その絵たちが灯篭のように暖かく自分を見守ってくれているのか、それともハラスメント界から抜け出さないように監視しているのかは、あなたの心が知っているはずです。
★階段-------------------------------------------------------------
階段をふと見ると、数段上がった所にモノが置いてあったりします。
あるいは、階段に踊り場があると、その踊り場の所にモノが置いてあったりします。
通路ですし、しかも平坦地ではないので、本来なら足元に余計な気を使うことになるモノなど置かない方がいいわけです。
しかも、中にはどうしてもそこになくていいようなモノであったりします。聞けば、片付ける途中でそこに置いたまま、ずっとそのままになっていたり。
あるいは、階段の途中にも何か(子どもたちの絵その他)が飾ってあったりします。上り下りする途中のこんなとこで見ないよね、という感じですが、わざわざかけてあります。
さて、階段を賑わしているこれらのモノは一体何の役割をしているのでしょうね。
絵などの場合は、メッセージ性が強いと思います。
もう一つは、「視点の止まり木」ですね。
そこに何もなければ、目の置き場がありません。そわそわと拠り所なく視点がさまよってしまいます。なぜ、目(意識)は拠り所を探そうとするのでしょうか。
そう、意識を外に向けるためですね。自分の内側を見たくないので、常に意識を外に向けるものを目は探しているわけです。
逆にそこに何もなければ、「何もない」ことを“意識”してしまいます。これはまずいですよね。心が空虚だと感づかれてしまうから。
だから、何かを置くのです。
上記の、廊下の壁に置いたり架けたりする灯篭も、同じように「視点の止まり木」の役を果たします。
片付けてみて下さい。
なんとなく目線が泳ぎませんか。そして不安になりませんか。
見つめるのは、モノではなく、その不安です。
どうぞ、「不安ちゃん」を見てあげて下さい。
・目を開けて内なる不安を見つめよう
★門番(狛犬もしくは仁王様)----------------------------------------
本殿前にいるのが狛犬。寺院では山門前に阿吽の仁王様がいますね。
あるところでは、居間に入るドアの前の横の壁に園児が書いたお父さんの似顔絵が飾ってありました。しかし、そのお宅に学生はいても園児はいません。
今や学生の子供が幼稚園のときに描いた絵がなぜ、今?
しかも、怒った鬼のような顔。
その上、実に不思議なことにその真向かいに鏡がわざわざかけられています。つまり、その怒った顔が両側からこちらを見ていることになるわけです。
もうおわかりですね。
そう、阿吽の仁王さんだー、と思いました。
この結界を通って居間(境内=胎内)に入るわけですから、入るころには感情が閉じています。
本当にうまく仕掛けてあるなぁと、内心しばし感心してしまいましたが、実は、これを演出したのは母親でした。半ば無意識で(IPに動かされて)、子どもと自分のICを封印していたのです。
人間って、面白いですね。