存在不安が強い人の家の結界 6拝殿―神棚と仏壇
★拝殿(はいでん)-------------------------------------------------
拝殿は神さまへの祭祀、参拝などを行う場所のことです。
家庭の中で拝殿といえば、代表的なものは神棚や仏壇でしょうか。
<神棚と仏壇>-----------------------------------------------------
両方ない家、片方がある家、両方ある家、様々です。「権威依存症」の『「代理背骨」としての宗教』で書きましたように、それが伝来のものであれ新興のものであれ、自分の背骨の代わりに依存している場合があります(神棚や仏壇があるからといって存在不安が強いといっているわけではありませんよ)。
おおむね、それを管理している人がその家の権力者(神主、住職)と見ていいでしょう。とはいえ、複雑です。
・仏壇を置いてある部屋に起居する。
・不安から(当人はそう思ってはいませんが)そのようなシンボルを置いたとしても、その面倒は見ないことがあります。
・親に同化していった子どもが支配していることもあります(権力者の代替わり)
・「親の親」として位置づけられた子がその役を担っていることもあります。
・シンボル自体が支配していることもあります(シンボルに人間が支配されている)。
最後の例は、わかりにくいかもしれませんが、たとえば亡くなった親の仏壇や亡くなった人の位牌などを、居間の最もよい場所にでんと置いてあったり、居間自体を見渡せる場所に置いてあったりすることです。
それが親ならば、その親に守られているのか、“亡くなった親”が“生きている現家族”を支配し続けているのか、そのどちらなのかは、現家族が生きているのか死んでいるのか、子どもを見れば分かります。
そもそも「居間」というのは、生きている家族がノビノビと過ごせる場であるという原点に返れば自ずと答えは出ると思います。だから、わざわざ仏間というのがあるわけですよね(もっとも、これも形ではなく、それを祭っている人の心のあり方にかかってきます)。
また、不安の強い人は、以前書きましたように子宮の維持だけが人生ですから、事業という形で自分の子宮を作った人は、死んだ後もその子宮を維持させようとして息子(2代目)に遺言を残したりします。
人工子宮を作った当人が生きている間はその事業は子宮ですが、
その人が亡くなった後は、その事業はお墓です。
そのお墓を守るために、生きている現家族全員が犠牲になっている場合があるのです。
【例】文京区無理心中事件~苦悩する2代目の方へ
<家訓、看板、信念、思想等>----------------------------------------
他にも“拝む”ものがありますよね。
例えば、その家に“家憲”なる強烈なものがあった場合―それに忠実に生きたのが堤義明氏でした(まるでロボット三原則の通りに行動するロボットのようです)。
【例】堤義明 2:氏を支え、そして滅ぼした「家憲」
例えば、家業の“看板”を維持することが生きる目的となった場合―自分の人生および関わる人(配偶者&子ども)は、その目的遂行のための“手段”となります。
【例】短大生遺体切断事件の家族心理学(1)家庭環境
→母親の人生の目的
例えば、一族の“信念”を実行するために国さえも動かそうとすることがあります。
【例】安倍晋三(2)-力尽きた理由
例えば、親がバイブルをそのまま信じていた場合。
さらに、その地域がバイブルにのっとった博物館まで建てたりした場合。
親だけでなく地域の人々までがそう信じていれば、そこに生まれてくればそれが当たり前と思ってしまうでしょうね。
それらのものが人間社会をゆがめていることが分かります。
それらのものから、いかにフリーになることができるか。
それらのものに頼らずに、自分の背骨で生きることができるか。
自分の背骨で生きる―本来誰もが当たり前にできること
しかし、その当たり前のことができるようになることが、人類進化の鍵なのです。
・「責任の自覚」が人類進化の鍵
あなたがすがりついているものはなんでしょうか。
あなたがチャイルドとつながりさえすれば、すがりつくものはいらなくなります。
自由になるために
今の自分を捨て去ってしまいましょう
Change your life & destiny
http://www.youtube.com/watch?v=wUymVjEMdH8
【THE ALFEE「自由になるために」】