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聞き続けた海の声を紙芝居で伝える斉藤武一さん

2012/11/11(Sun) Category : 地震・災害・脱原発
真智子が掲載している斉藤武一さんの紙芝居を、ようやく見ることができました。手書きの紙芝居が、とってもわかりやすいですね。紹介してくれた真智子に感謝です。是非、ご覧下さい。

↓ちょいとメモです。はじまり、はじまり~。
(抜粋ですので、書かれていない面白い話も多々あります)




★【1,故郷の海を守りたい】(約20分)--------------------------

若き頃、アワビを1万個=約1000万円分食べた斉藤武一さん。
大自然に恩返ししたくなった。

自分を育んでくれた豊かな海
母なる海を汚す原発に反対するのは、当然の帰結。

挫折していた頃、原発を導入した町長に職員として採用される。
職を失う不安。「一人で反対してどうなる」と諭す親。

けれど武一さんは、たった一人でとぼとぼと海に通い続けた。

とぼとぼと
とぼとぼと

4,5回海に落ちそうになった

けれど、
とぼとぼと
とぼとぼと

34年間のとぼとぼ人生
「力まなかったのが長続きするコツ」と仰る。



苦節25年―
『冬の嵐吹きすさぶ北海道の海で独り水温を測る男』の記録が本になり、
“市民科学者”ともてはやされた。

海に笑われたそうだ。
「肩書きはいらない。原点を忘れるな」と。


節目30年―
30年海に通ったからもういいだろう―彼は、そう思った。すると、
「たかが30年で威張るな」と海に言われたそうだ。


30年間の温排水垂れ流しで、海水温は0.3度上昇していた。

後半の映像で出てくるけれど、数億かけて北電が建てた施設で調査した結果と、武一さんがコツコツとバケツで海水をくみ上げて計った海水温の調査結果は同じ。その施設の職員の給与(人数×何年分)も含めると、一体何億の仕事を武一さん一人でやっていたのかと思う。

・・・国は一体、何に金をかけているんだろうね。


0.1度の差でスケソウは逃げていくらしい。
人間のエゴのたった30年で、豊かな漁場は壊滅した。
スケソウも贅沢なタラコもなくなった。

100隻あった漁船は、わずか4隻。
誇りを持った漁師達は、癌に怯える原発作業員となった。




★【2、原発と子ども達の未来】(23分~)--------------------------

2009年クリスマスの日―
サンタからガイガーカウンターが送られてきた。
やるっきゃない―放射能の影響を調査し始めた。

1945年世界初の核実験が行われた年から、人の免疫力が落ち始めた。
降下する放射性物質が人間を弱めている。
それが、アトピー、蕁麻疹などの遠因となっている。

日本癌学会の報告でも、癌で亡くなる子どもが1945年以降6倍に。
核実験が行われなくなっても6倍が維持されているのは原発のせいという。

1994年グールドさん(米国)が乳癌死マップを作成(「内部の敵」)
原発&核兵器工場のある所の癌発生率が高いこと。
原発160km圏内は癌発生地帯であることを示した。

あちこちに原発がある日本列島は、
北海道東部を除きほぼ全域含まれることになる。

「死の灰」は、雨とともに降ってくる(フォールアウト)
雨の多いところに乳癌が多いそうだ。
そして、内部被曝して10年後に癌死に至るようだ。

北海道で癌死が一番多いのは泊村(約2倍)
「原発から金も癌ももらった」

自然は、人に必要なすべてを無償で与えてくれるが、
お金は、人から誇りも幸せも奪い去ってしまった。




------------------------------------------------------------
テレビで内部被曝という言葉が出てきたのは2008年。
原爆症の新認定を大阪裁判所の裁判長がしてくれて社会が認知した。

その裁判長が学んだ本が、「死にいたる虚構」(またもグールドさん)
あの肥田舜太郞氏が翻訳して自費出版されていた。

細胞の外から放射線を浴びせた場合、細胞を破壊するまでに58時間。
けれど、内部からだとたったの12分だそうだ。
―このことを物理学者から医師になったペトカウさんが実証した。


放射線から飛び出る電子や、それが作る活性酸素が遺伝子のひもを切る
その影響が年数を経て現れる→老人になって白血病など。

しかも、傷ついた遺伝子は次世代に引き継がれる。これが怖い。
→脳障害を持った子が生まれるなど(「チェルノブイリハート」

ごま、味噌汁、酢が、いいようです。
唾液は活性酸素を減らす効果があるそうです。

あと、下の映像の冒頭で話されていますが、免疫細胞を高めるには乳酸菌
特に球菌(カスピ海ヨーグルト)がよいそうです。

それから、ストレス&疲れが活性酸素をつくるので、疲れた子どもが被爆すると影響大。子どもを疲れさせないように、とのこと。

また、セシウムは水に溶けて膀胱にたまるため膀胱癌が増えたそうだ。オシッコは我慢しないように、とのこと。

チェルノブイリでは、わずか6ベクレルの体内被曝で膀胱癌になることがわかったそうです。日本の米の基準は?→500ベクレル・・・・








★【3、星かがやく未来へ「脱原発」】(7分~)--------------------

泊原発の地層及び立地点はやばい。
そのことを東洋大学渡辺満久先生が発見したが、北電は無視。

講演後の質疑応答で明かされているが、なぜ「泊村」に決めたか?
それは、事前にリサーチして“泊の人たちはおとなしくて反対しない人たち”だと判明したから。

そう、活断層があろうが地層がやばかろうが、ハナから「そんなの関係ねぇ」だった・・・唖然としました。

なるほど・・・これが原発立地のカラクリだったのか~。



今や日本は、核兵器1万発分のプルトニウムを持っている。
世界は、日本が核武装すると見ている。

そのプルトニウムを取り出して原料として再利用するというプルサーマル計画は、核兵器を作らないというカモフラージュのための計画。

そして、プルトニウムを使えばウランが1兆円節約できると言うが、
プルトニウムを取り出すために19兆円かかる!

この資金をまかなうために電気料金に上乗せされている!!
私たちは、核兵器の材料を作る手助けをさせられている!!!

さらに、プルトニウムは500年間地下に埋めることはできない。
500年間冷やし続けなければならない―誰が? 
ねぇ、心ある政治家さん&官僚さん。誰が?



これも質疑応答でのお話だったが、役人のたらし込み方がすごい。
あちらからも「先生、先生」、こちらからも「先生、先生」
それもずらっと並んだ集団で。集団的威圧を加えた褒め殺し。
「御用学者」って、こんなにしてできるんだ~、と思ったそうだ。



もう一つオフレコ発言。
生命保険会社が汚染地図を研究しているらしい。
“どの地域でどの癌が流行るか”

すべての現象が、マネーにつながっている。
人が不幸になればなるほど、マネーにつながっている。
本末転倒社会。

企業利益が国(政策)を動かしている米国を見れば、本末転倒社会の悲惨さは明白です。
原発と洗濯物裁判とAKB48

お金のために存在している企業社会は、もう終わりにしましょう。






それにしても、斉藤武一さんの活動は、森田三郎さんを思い出しました。
たった一人から始めた森田三郎

“泥んこサブゥ”こと森田三郎さんも、自分を育んでくれた谷津干潟をあるがままの姿に取り戻すため、「きちがい、変人」と言われながらも、たった一人でヘドロの海に浸かり続けました。

気づいた人は、あちらでもこちらでも、たった一人で始めています。
あるがままの自分を取り戻す闘いも
あるがままの自然を取り戻す闘いも


旧社会システムは崩壊に向かっています。
その崩壊を食い止めるためになりふり構わぬ状態になっています。

体制が変わる時、旧体制の暴走の壁になる役割と新しく始める役割が必要です。新しく始める役割の人は、「一人」です。源流ですからね。一人から始まるんです。

でも、あちらでもこちらでも時代の分水嶺から源流がわき出しています。
やがて、それらは合わさって大きな大河になっていくでしょう。

まずは、自分を取り戻すことから始めて下さい。






【ご参考】
・「海の声を聞く」



『死にいたる虚構-国家による低線量放射線の隠蔽』

グールド『低線量内部被曝の脅威』

【震災】原発>米国の低線量内部被曝 ~ペトカウ効果~

「原発と活断層~その実態を聞く」東洋大学教授渡辺満久先生の話



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