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DESC法で状況を見て、アサーティブに表現する

2013/03/05(Tue) Category : 心理学
【スリーテン解説】5

前項の続き

★葛藤状況---------------------------------------------------------

相手と自分の間に、何らかの良くない状況が起きたとしましょう。
Assertive02



その状況で生まれた嫌な気持ちは、その状況を変えれば解消されるものであり、そこから、どう変えてほしいのかという要求が生まれてきます。
Assertive03


この時、「言うと気まずくなる」と予測して自分が我慢すると“わだかまり”が残ってすっきりしません。(ノンアサーティブ)
Assertive04


逆に、「悪気がある」と一方的に推測して(勝手に推測することを「レッテル貼り」と言います)、あるいは我慢が切れてくってかかると“しこり”や“こじれ”が残ってしまいます。(アグレッシブ)
Assertive05


では、どうすればいいでしょうか。
相手が適切な行動をとらない限り状況が変わらないとすれば、相手がどう動けばよいのかが的確に伝わらなければなりません。
DESC法でそのやり方を見てみましょう。




★DESC法-------------------------------------------------------

DESCの流れを図示してみましょう。
Assertive06

D:Describe(「描写」できる状況)
E:Explain (「説明」できる感情)
S:Specify (「特定」できる要求)
C:Choose (「選択」できる行動)

つまり、
状況を描写できるくらいに把握し、
どの部分が感情を引き起こしているのか状況を分析し、
自分がスッキリするためにはどのようにしてほしいのかを特定し、
最後はそれを相手に伝えるか伝えないかを自分で選ぶ、
という流れです。


このときの大事なポイントは2つ。

1、自分の感情を知っていること(E)
2、自分が要求したいことを知っていること(S)

Assertive07

つまり、自分が気持ちとつながっていなければ、行動を選択できないと言うことです。




★事例:あなたならどうする?---------------------------------------

では、実際の事例を見てみましょう。
レストランで頼んだ妻(もしくは子)のお肉が温まりきっていなかった。しかし、表面だけではわからず一口食べた後だった。
あなたはどうするでしょうか。
 ・
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 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
先ず、アサーティブでない3つの自己表現の場合を見てみましょう。

2. 攻撃的表現
「なんだこのレストランは!客にこんな冷えたものを食わせるのか」

3. 受身的表現
「口をつけてしまったから仕方ないね。私のと変えてもいいよ」

4. 受身的攻撃的表現
「なってないねこの店は、もう2度と来たくないね」


ちなみに、上記の結果はそれぞれどうなるか推測してみましょう。

Case2:変えた後も気まずさが残り楽しい時間がすごせなくなる。
Case3:結局妻(子)に我慢を強いることになり気まずくなる。
Case4:文句を言うだけで行動しない夫(親)に不信感(不満)を持つ。

では、DESC法で状況を見てみましょう。




★DESC法で状況を見、アサーティブに表現する---------------------

Assertive08

D:楽しみのお肉の芯が冷えていた
E:がっかりと落胆した気持ち
S:温めてもらえば落胆は解消する
C:店の人に状況を伝えて温め直してもらうことを伝える

このように状況を把握すると、大げさに言うことでも我慢することでもなく状況(事実)を伝えればいいことだとわかりますね。


では、アサーティブの「4つの柱」(①誠実に、②率直に、③対等に、④自己責任)を基に表現してみましょう。

「一口かじってわかったんですが、肉の芯が冷たかったんです。すみませんが温め直していただけますか」


さて、アサーティブに対応した結果はどうなったでしょうか。

①ウエイトレスは謝罪の上、快く応じて、しかも全く新しいホカホカのものが来て妻(子)も喜んだ。
②最初の幻滅は店の再評価につながり、また来ようということになった。
③店の方もリピーターを確保できたのみならず、自分達の不注意に気づくきっかけとなった(将来の損失を未然に防止した)。
④ウエイトレスは、お客さんが喜んでいる姿を見ることに喜びを感じ、自分の仕事に、そして自分が働く店に誇りを感じた(店は、お客のみならず従業員のロイヤルティ(忠誠心)をも獲得した)。

このように、アサーティブな対応は、相互に良い気づきをもたらし、同時に社会を良い方向へと導くものなのです。(前の記事で言えば、店に対するポジティブフィードバックと言えるでしょう)

Assertive09






子育て心理学:第4部 8)ストロークの与え方―ほめ方・叱り方のコツ

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わたしには、寝た子がおきる記事でした

ひとつは、自分とおなじ人が好き、、、と
どこかで可能性を感じて寝た子が起きる

人生脚本の合わない環境を無意識で探していた
そういうのとは真逆だけど依存だなーとおもう


合わないのが当たり前
ちがうのが当然

これがわたしの普通だったためだろう
さみしいんだろうかなぁ

毎日、気を使いまくり、リフレッシュがないと
バタンキュウしてしまうのも起因はこれだろう

ふたつめ。

静観をこころがけないと陰陽反転しそうになる
まだまだ自然体とはならない時と場合がある

意識しきれない「自分」手強いなぁとおもいました

このあたりを何とかしないと
ちぐはぐさが改善しないんだろうなぁ。。。

記事にあるような自然体なアサーティブにはならなくて
どこか冷たい印象を与えてしまうのだろう。

 

明日実行してみよう…

ちょうど不動産やさんに伝えたいことがあったので、この記事を大いに参考にして明日言ってみようと思います。
これまでの私なら多分言わずに我慢してしまっていた気持ちだったと思います。さて、お互いにとってどういう結果になるかな~。
アサーティブでいること、大事ですね。

 

分かりやすかった。

面白いくらいノンアサーティブでした!はは。

分かったから実行できるようになるとは思わないけど立ち止まって考えてみられるようになると思います。

今日はぴかぴかのいい天気です!

 
    
 
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