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「土浦両親姉惨殺事件」―5,“母親の手”となった姉

2013/04/29(Mon) Category : 少年犯罪・家族事件簿
【土浦28歳・両親姉惨殺事件目次】

★12,親としてのアリバイ作り----------------------------------------

勝に殺意が芽生えたのは、「いい若者が昼間から働きもしないで、いい気なもんだな。とっとと働けよ」と父に言われたことでした。この言葉だけを見ると父親は勝に仕事について欲しいと願っているように見えます。

けれど、親は我が子が外に出られないことを知っているからこそ、安心してのうのうと「働け」と言えるわけです。前項で母親がアリバイとして心配していることを書きましたが、父親も同じです。

これを言うことにより、親は世間にも息子にも「俺は言ったよ」とアリバイ作りができますし、なにより自分自身に対するアリバイができるのです。それは、息子の自律を望んでいない本当の自分の姿を覆い隠し、「俺は息子が働くことを願っている」と自己洗脳するものです。だから、ことさら芝居がかったものになるのです。

結果、息子が働けなければ息子のせいになると同時に、
息子も働くことができない自分を責めてますます自信をなくしますし、
その上いくらでも息子(代理父親)を責める口実もできるわけですから一石三鳥なのです。
『汚いヤツ』と勝が思うのも当然でした。

そして、ついにこの時「心のコップ」にたまり続けた怒りや哀しみが爆発的に溢れました。『次は、殺してやる』という殺意が芽生えたのです。




★13,“母親の手”となった姉----------------------------------------

しかし、その“次”のきっかけを作ったのは姉でした。この時の勝の心の動きは次項で見たいと思いますが、その前になぜ、姉(幸江)は『口論の内容を書き留め』るようなことをしたのでしょうか。

前項で、澄子が『一美は泳がせ、勝には手をかけ―そのように手綱を引いて』見えない支配をしてきたことを見ました。澄子の脚本の上で、父子が踊らされていたわけですが、幸江もまた踊らされていました。

子どもは親の望みを叶えるために役割分担をします。
勝の役割は「何もできず苦労を与えること」(母親のため)であり、その虚無的な役割に意味を与えたとすれば、「生きた置き人形」(父親のため)でした。

結果引きこもったわけですが、おとなしく引きこもっているだけでは澄子にとって“苦労”になりません。勝が何もできないことで自分が介入できる(=存在不安を解消できる)だけではなく、勝が爆発することで「苦労を我慢して耐える」脚本を満足させたい(=脳内親にその姿を見せたい)のです。

子は親が何を望んでいるのかをよく見ています。
母親が父親の暴力を受け入れるのを見てきた娘の幸江。続いて、弟が暴力を振るい始めたとき、それも受け入れる姿を見ていた幸江。幸江の潜在意識は澄子の「苦労を我慢して耐える」脚本を感じ、母親が勝についてのトラブルを欲しがっていることが分かったでしょう。

すると幸江の無意識は、母親のために常に勝のトラブルを狙うようになりますから、『ストーブをつけるつけない』などの些細なことでも喧嘩に発展“させる”のです。(←こうやって踊らされているわけです)

そして、『口論の内容を書き留め』て母親に見せる―それは母親に勝のトラブルを報告する=母に褒めてもらうための“成果報告”なのです。つまり、母親のために火のないところに火をつける―まさにストーブに火をつけるような“母親の手”となったのです。

このように、母親がターゲットと定めた子を、別の兄弟が母親の手先となって監視したり狙ったりするのは、このような家庭ではよく見られることです。例えば、ある子どもを不虞者にしてでも家に止め置きたいと母親が願っている場合(といっても無意識ですが)、命のやりとりのような兄弟げんかになる場合があるのです。




★14,勝の人生脚本--------------------------------------------------

飯嶋家は一見父親が君臨しているように見えますが、父親と娘を利用して「真綿の支配」をしていたのは母親でした。母子癒着とも言うべきカプセルの中に澄子は勝を閉じ込めました。そのカプセルを監視する父と姉という門番がいますから、勝は出ることができません。

出たとしても、手足をもがれた芋虫ですから(「自分のことを自分でするな」という強い禁止令)、生きていくことはできません。母親がいなければ生命が維持できないようになっているわけです。
(参考)心の絵を読み解くー(5)インナーチャイルド登場!

かくして、母子カプセル、それに荷担する父子カプセル、姉まで加わった家族カプセルという三重の結界の中に勝は閉じ込められたわけです。

彼が言っていた「家で体に悪いものを浴びているから、外でマイナスイオンを浴びている」という言葉の意味が、皆様も分かるのではないでしょうか。彼を蝕む“放射能”を、日々浴びている状況を、彼は言っていたのだと思います。


子は誰しもお母さんが大好きであり、お母さんを守り、支えようとします。母に暴力を振るう父親を見たとき、勝は母親を守るための役割を探したでしょう。結局勝は、父親のためではなく“母のために”「生きた置き人形」となる人生脚本を生きるようになったのです。(父親のためではないことが次の項で分かります)




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「困った人間」の役をやっている真っ最中

本当はこのサイトを親や他の兄姉に読んでもらいたいけど、
それを進んでやるようなら、子どもは私みたいになってませんよね。

でも逃げます、絶対。
しっぽを巻いて、じゃなく、自分の自我をちゃんと立て直して。
本当の復讐は殺すんじゃなく、
自分を取り戻すことだから。

こういう、「本当の加害者は誰なのか」という事件の裁判を、もっとメディアで取り上げて社会問題にしてほしい。

 

微動だにしないで、母の叱責に耐えた。

兄を包丁を持って脅したこともある母だった。

父が姉を殴る時、いきり立って「やってまやぁ!」と言う母だった。

姉は家中を逃げ回ったけど、逃げれば逃げるほど暴力はひどくなるように見えた。

母も私に殴る蹴るをしたけれど、母が怒り出すと、父は殴らざるを得ないというふうだった。

まるで、ヤクザの親分が母で、父は子分のようだった。

そのくせ母は父に殴られていたんだ。


母の叱責が始まると、私はじっと「傾聴」した。

「よくもあんなにひどいことが言えるものだ」と、そう思いながらも口答えは一切しなかった。

逃げればもっとやられる。反論したら火に油を注ぐだけだ。

何処からも助けなんて来ないのだから。

怒りたいだけ怒らせるしかない。

殴りたいだけ殴らせるしかない。

末っ子の私はそう判断した。


逃げれば、何をされるか分からない。

自分の気持ちなど、言ってはならない。

人の顔色を伺って、受け皿になる人生が始まった。

 

K.J

デイリーハッスルズで怒りのコップが満タンになると、行動は自我から離れて暴走する。

 
    
 
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