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日本人の集合無意識を弱める裁判員制度

2013/05/08(Wed) Category : 裁判員制度
裁判員を務めた女性の方の心が壊されました。

そして、「裁判員は憲法18条で禁じる苦役に当たる」と指摘し、「個人の尊重」「職業選択の自由」を保障する同13、22条にも違反すると国家賠償訴訟を仙台地裁に起こすことになりました。
【毎日新聞 2013年5月3日】

●提訴にいたる状況は下記の通り--------------------------------------

『生まれて初めて見た他殺体のカラー写真に食欲を失い、自らも「選択」した死刑判決に悩んで眠れない日々が続く。裁判員を務めた後「急性ストレス障害(ASD)」と診断された福島県の60代女性は取材に「心が壊れたのは私だけなのでしょうか」と問いかけた。
(中略)
迎えた同4日の初公判。帰宅した女性は無口になり、肉料理をいやがった。審理が進むにつれ、食べても嘔吐(おうと)を繰り返し、体重は急激に減少。夜中に突然起き上がり「夢に出てきて怖い」と震えた。

認知症のお年寄りも預かる福祉施設に勤める女性は、職場での夜勤中に「幻覚を見る時もあった」と漏らす。

評議の内容を口外してはいけないという守秘義務も重くのしかかった。「いろいろと話せれば気が楽になるかもしれないのに、どこまでが守秘義務に反するのか分からない」。』
【毎日新聞 2013年04月18日】



『女性は審理の証拠調べで見た殺害現場のカラー写真などが原因で嘔吐(おうと)したり、写真が突然鮮明に思い出されるフラッシュバックで就寝中に何度も目を覚ましたりする症状が毎日のように出たという。』

『検察側は裁判の証拠調べで殺害現場の写真だけでなく、被害者の女性が助けを求める119番の音声も流して犯行の残虐性を際立たせた。

女性は殺害現場の写真が頭に焼き付いて離れず、判決後も心身の不調を訴えていた。その後も症状に悩んで福島県内の病院に通院、3月下旬にストレス障害と診断されて現在も治療を続けている。

福島地検は「真実を伝えるために、必要最小限のカラー写真を見せた」と、その必要性を強調する。別の裁判員が「血まみれになった現場を見ると、死刑しかないと思う」と語るなど、判決にも少なからぬ影響を与えたとみられる。』
【西日本新聞 2013年4月29日】




<関連記事>-------------------------------------------------------

『遺体の画像を見た裁判員がショックを受けるケースは岐阜地裁でも相次ぐ。1月、傷害致死事件の公判で女性が体調を崩し補充裁判員に交代。2月には、殺人事件の公判で女性が倒れ込んだ。』
【北陸中日新聞 2013年4月19日】


『「写真…頭から離れない」
7月に開かれた別府市の4歳児虐待死事件の裁判。法壇に並んだ裁判員の手元のモニターに被害者の遺体の写真が映し出されると、裁判員の一人が顔をしかめ、目をつぶった。

補充裁判員の一人は「残酷な事件。写真は強烈に頭の中に焼き付けられた。『実際に何が行われたのか見なければ』としっかり見たつもりだが、しばらくは頭から離れないと思う」。別の裁判員は「夢に出てくる。写真を見てパニックになった。苦しかった」と振り返った。』
【大分合同新聞 2012年10月14日】


『これまで犯罪から遠い世界にいた一般人の元に、ある日突然、呼び出し状が届き、重い責務に直面する。死刑の判断を迫られることもある。人が人を裁く重圧。ストレスの大きさは想像に難くない。

加えてのしかかる守秘義務。裁判に関する感想は話してもよいと言われても、線引きが難しい。ひとり抱え込み、悩みを相談できないばかりか、心の負担を軽くするための、はけ口もない。』
【愛媛新聞 2013年04月24日】






★-------------------------------------------------------------------

何のために「職業」というものがあるのでしょうか。

すべての職業は、人を助けるために、自分が幸せになるためにあるはずです。そして、自分の好きなものごとに携わってこそ、その道の達人になっていくのでしょうし、ほんとうの意味で人を助けられるようになっていくのでしょう。

その道のプロは日々精進を怠りません。そのような人々が土台となって社会を支えているわけです。その日々の仕事を中断させ、心に傷と重荷を背負わせれば、結果はどうなるでしょう。 赤紙で働き手を失った地域社会はどうなりましたか?



また、仕事として携わることによる熟練(慣れ)というものがあります。見当でピタリと量ったり、機械計測できないほど薄くかんな削りしたり、どんなに重傷でも動揺することなく冷静に執刀したり・・・

「感情」に接するにも慣れというものがあります。たとえばカウンセリングを学び始めたばかりの方は、相手の沈黙にも焦ったりするでしょう。
泣いたり怒ったりを見て、うろたえるかもしれません。
激しく恐怖する姿を見て、こちらもパニックになるかもしれません。

けれど、沢山の様々な感情に接する内に、相手の状態を冷静に見守ることができるようになりますし、ニセモノ感情やダミー感情の見分けもつくようになります。だからこそ、今この人はこういうところにいると見守ることができるわけです。



そういう経験も慣れもない人々にいきなり召集令状(赤紙)が届き、感情の中でも最も激しい嫉妬や憎しみや殺意にいきなりさらされる―それがどういう傷を心に植え付けるか想像できないでしょうか。

たとえば、殺人事件の記事をブログに書くときなど、「叩き割る」という言葉は生々しいために避け、「殴打」という言葉に代えたりすることもあります。言葉からの想像でもショッキングだと思うからです。

けれど、裁判員として招集されれば、殺害現場の写真などを否応なく見せられたり、生々しい声を聞かされたりするわけです。

さらに、人を裁け、と迫られます。そこにあるのは、心の裏側に迫ることなき検察と弁護側のアピール合戦。関係者の人の心を深く洞察することなく、人を裁けますか? 逆に分かれば分かるほど裁けなくなっていくでしょう。

その上、口外するなという禁止令で縛られるわけです。



よ~く考えてみて下さい。
巨大な負の感情を背負わされ、
生々しい現場を見せつけられ、
真実に迫ることもなく量刑だけを判定しなければならない理不尽の中で罪の意識だけを持たされ、
そのすべてを自分の中に閉じ込めなければなりません。

このことが、どれほど人からパワーを奪うでしょうか。



いきなり理不尽な思いをさせられ、
罪の意識を持たされ、
口外することを禁じられる
―これは、このブログではおなじみのハラッサーの手口ですよね。
人を支配する時の常套手段のワンパターンです。

どれほどエネルギーを奪われるかが分かると思います。



パワーを奪うだけではありません。
人を裁いた人の頭の中には、「裁く」というIPが頭の中に棲み始めます。そして、そのIPが日々自分の言動を監視し、自分や他人を裁くことになります。裁くことから何も生まれないのに、裁く世界に強制的に閉じ込められることになってしまうのです。その人の魂の成長は止まってしまいます。

守秘義務と言われても、重たいものを抱えっぱなしでは居られません。また、自分が国から強制された理不尽を誰かに吐き出さなければバランスがとれません。やがて、それらの封印された感情は衝動となって人を突き動かし、代償行為となって弱いものに向かって噴出します。

いじめの構造を思い出して下さい。
「いじめ」って何?(1)-感情吐き出しのバケツリレー

それが、ゼロトレランスでは救われないことも思い出して下さい。
ゼロトレランスでいじめは救われない




今、私たちは訴訟大国であるアメリカを笑っていますが、あのようなギスギスした社会を作るのは簡単なのです。自分たちは自由だと思わされつつ、その自由意志を間違った方向で使うように仕向けられ、民衆同士で足の引っ張り合いをさせられる―巧みな支配形態の一つの究極の姿が自由主義国家アメリカです(そのことに気づいているアメリカ人も多いのでしょうが…)。

『そもそもこの裁判員制度は、あの悪名高い日米構造協議とそれにつづく年次改革要望書によるアメリカからの弁護士増加要求に対して政府がはいはいと動き出し、小渕内閣で「司法制度改革審議会」が設置され(平成11年)、「国民の司法参加」を検討課題とし、平成16年5月、国会で特段の議論もないまま自民党、民主党、公明党、共産党、社民党すべての政党が賛成して成立したのだった。知らぬ間にアメリカの利益のためのみに皆踊らされていると言うことか。』
【愚策・裁判員制度 辞退(拒否)したい人のために】より


裁判員制度のバックに何がうごめいているのかが分かると思います。日本人弱体化のために、地震、パンデミック、ワクチン、食品(添加物や遺伝子組み換え)のみならず、法律、社会制度、経済制度(TPP)に至るまであらゆる手が打たれています。それはもはや隠されていることではありません。

問題は、それらを知った上で、私たち一人一人がどのように自分の足で立つのかと言うことです。自分の足で立つということは、自分の心とつながるということです。



すべて職を持つ人が、「金」ではなく、「心」を根底において仕事をしていけば、犯罪が起こるような社会にはならないでしょう。法曹界に不満を持つ人々の気持ちを逆手にとって、素人を裁きの場に導入するのではなく、法律のプロ達に心のメカニズムを学んでもらうことが法曹界を信頼のおける場にすることになるでしょう。

社会を支える一般の人々の力を弱めることで支配はしやすくなるでしょう。けれど、いずれ国自体が沈んでいくでしょう。

もう、終わりにしてほしいと思います。





【裁判で急性ストレス障害に、元裁判員が国を初提訴】

*この動画が削除される前に肉声を聞いてください。







<これまでの記事>-------------------------------------------------

『裁判員制度に反対です』
・「私は常識があるから人を裁くことができる」と言える無知
・「真実を明らかにする場」ではなく「人を裁く場」
・事実+自白だけでは真実に到達できない

『裁判員制度が封じ込めるものと植え付けるもの』
・裁判員制度が封じ込めるインナーチャイルド
・国民に“罪の意識”を植え付ける裁判員制度

『裁判員制度―システムズアプローチから見た問題点』
・心を切り捨てた社会システム
・その社会システムを維持するための裁判員制度
・現代の事件の“裁き方”3ステップ
・自分と向き合わないですむ仕組み
・加害者も被害者も社会システムの犠牲者

『真実からますます遠ざかる裁判員制度』
・裁判員制度の欺瞞と恐ろしさ
・真実追究の場ではなく量刑判定の場
・国家権力によるパワハラ
・裁判で被告の深層心理は分からない





裁判員制度 ここが問題!
裁判員制度はいらない!大運動





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裁判員制度について

アメリカでも裁判員制度ありますよね。同じような問題、ないのでしょうか?国民性違うから、またリアクション違うのでしょうか。アメリカでは色々な人種がいるから、平等になるように、色々な人種の方を選ぶと聞いたことがあります。殺人の司法解剖の内容を聞いたことがありますが、聞くだけでも、一般人の私には、ぞっとする内容でした。
特に殺人事件での内容は、一般の方には、耐え難いものでしょう。選抜された方には、断る権利もあるように思います。

 

日本て国大丈夫か?

全くもってこの記事に同感です。裁判てもの自体ももうあんまり意味がない気がするし。
本当にいろんな分野で日本は「ボロ」が出てきていて、でもその「ボロ」を隠そうとして、でももう限界って感じに見えます。まあ本当は隠さないでその「ボロ」をちゃんと見た方がいいのに。
自分も理不尽な経験していて怒りもあるけどなんかもう事実を知れば知るほどなんか馬鹿だなーと思うようになりました。
とはいえ自分が日本人であることは変えられないのでいい方向に行って欲しいとは思いますけど。

 

なぜ刑事事件に?

中尾さんにまったく同感です。
そも、裁判員制度を導入したのがなぜ刑事事件なのか訝しい。まさか、昔の石打ちのような効果を狙っていたとは思いたくないし。

むしろ、労働事件や行政事件に導入した方が市民の社会的意識も高まるし、ずっといいと思います。こちらにこそ市民の良識というものを利用すべきです。法律関係がこっちの方が複雑? いいじゃないですか。市民として格好の学び所になります。また、法律にそれほど触れない運用の仕方も工夫できると思います。

 
    
 
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