プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
03 ≪│2017/04│≫ 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

出雲大社の亀甲紋~亀と蛇と玄武~「龍蛇神のお札」と鏡餅

2013/05/23(Thu) Category : 神社・寺・城・歴史
【「平成の大遷宮」出雲大社~鳥取砂丘の旅】3

謎はひとまずおいといて、八足門へ。
拡大すると、瑞獣と流水文の流麗な彫刻が見えます。左甚五郎の作だそうです。早朝で人も少なく静かにお参りできましたが、昼間は長蛇の列でした。(雰囲気がまるで違って“観光地”になってしまいますので、朝がいいですよ~)

出雲大社 八足門1
出雲大社 八足門1 posted by (C)Hide

ところで、最も目を引くのは左右にある亀甲紋。
出雲の神社は「亀甲紋」ばかり、あるいは大社系(国津神系)は亀甲紋が多いそうです。なぜ?

という前にちょっと寄り道・・・(^^;)




妙見さま-------------------------------------------------------

今私は千葉に住んでおりますので、正月にお参りするのは千葉神社
その昔、千葉妙見宮と呼ばれていた頃には、源頼朝や日蓮も重んじたお宮さんだったようです。

で、お祀りされているのはなんと、「天之御中主神」(アメノミナカヌシノカミ)。驚きますよね~。何しろ古神道では、「造化の三神」(宇宙を形作った三神)の中でも根源神とされている神様(=宇宙そのもの)ですからね~。

ではなぜ、かつての妙見さまが今は天之御中主神?
そも「妙見」とは視力がいいことをいうそうです。つまり、すべてを見通している。万物流転する中で、ただ一点動かぬ北極星。北極星の回りを星々は360°回転します。その中心にある北極星は、まるで瞳のようですもんね。

かくして人々は、北極星を「妙見さま」として信仰するようになりました。その正式名(?)を「北辰妙見尊星王(ほくしんみょうけんそんじょうおう)」といいます。前項でも出てきた北辰信仰ですね。

「北辰」というのは、中国では東西南北の天体は、東は歳星、西は太白、南は蛍惑、北は辰星と呼ばれており、北極星は北の辰星=北辰と呼ばれたからのようです。ここから、妙見信仰=北辰信仰となったようです。

この、すべての星々を従えて天の中央に座しているような北極星と、古事記の「天地初めて開けし時に成りませる神の名は天之御中主神」とが重なって、北辰妙見尊星王が天之御中主神と同一神とみなされるようになったわけです。(仏教と結びついたら妙見菩薩)




★亀と蛇と玄武---------------------------------------------------

ところで、熊本県の八代神社では「八代妙見祭」というお祭りがあり、妙見さまが中国から海を渡ってやってきた際に乗ってきたと謂われている「亀蛇(きだ)」が登場します。頭は蛇で体は亀の神獣―いわゆる北の守護神「玄武」ですね。

キトラ古墳(奈良県)の壁画に描かれていた四神―東の青龍・西の白虎・南の朱雀・北の玄武―その玄武は亀に蛇が巻き付いている絵でした。

でも、なぜ亀と蛇なんでしょう。
思い出すのは、学校で習ったあの絵―古代インドの世界観です。
すべてを囲む枠のような蛇、お腹の部分はとぐろを巻き、その上に巨大なウミガメ、その甲羅の上に4頭のゾウ、その上に大地が乗っていました。

中国でも、あの「封神演義」に出てくる女媧はいわゆる蛇女であり、天地を支える柱が折れたとき、女媧は大亀の足を切り四方の柱としたという神話が出てくるそうです。

また、古代中国では龍と蛇に区別はなく蛇を小龍と呼び、従って蛇もまた水神でした。一方、陰陽五行(木火土金水)では、玄武は水の精だとされているそうです。水神である亀と蛇が合体した玄武(亀蛇)は、とても強力な水神のようです。

以上を見ると、この世界を支える根底中の根底は蛇と亀=つまり、「水」であることを教えているように思います。


(余談ですが、坂本龍馬の修めた北辰一刀流は、妙見さまを信心していた千葉周作が創始したもの。その名も玄武館という道場を構え、幕末三大道場と言われました。「龍馬伝」で、最初は北辰一刀流の使い手の少女、千葉佐那に打ち負かされていましたね~♪)




★カカシのクエビコ------------------------------------------------

さて、蛇と出雲大社も深い関係がありますね。

大国主の元に海の向こうから天乃羅摩船(あめのかがみぶね) に乗って小さな神がやって来ますが、名がわかりません。するとヒキガエルが「この世界のことなら何でも知っている久延毘古(クエビコ)なら、きっと知っているだろう」と言いいます。けれど久延毘古は歩けないと言います。

そこで大国主が訪ねてみると、それは山田のかかしでした。そして、そのかかしが「その神は神産巣日神(カミムスヒ:造化の三神の一柱)の子の少彦名神(スクナヒコナ)である」と教えてくれました。

神産巣日神といえば、大国主が八十神に殺されたときに生き返らせてくれましたね。どうも、神産巣日神は大国主をひそかに応援しているようです。かくして大国主は少彦名神とともに国造りをしていくことができました。

さて、ここで登場する案山子―その名も朽ち果てた男を意味する崩彦(クエビコ)。じっと一点に立って動かないけれど、すべてを知っている―そう、“ただ一点動かぬ北極星”なんでしょうね。妙見さまと通じるものがあります。

つまりは、天之御中主神も見守っていたと言うことでしょう。
だから、神産巣日神も応援できたのではないでしょうか。


さて、このカカシという言葉。
これがそもそも蛇を意味しています→ヤマカガシ。他にも、カカ、カガチ、ハハ、ハハミ、ハミ(うわばみ)、ヘミ、ヘビ、ミ、カ、ハ、ナガ、ナギ、ヌカなど。(古代日本ではK音とH音の区別がないので、「カカ」と「ハハ」は同じ言葉だったそうです)

北極星に見なされた案山子に“カカシ”と読み方をつけたのはなぜ?
いずれにせよ、“案山子という象徴”に世界を統べる神とヘビを同時に見ていたわけで、古代インドの世界観はそれを現しているんだなぁと思いました。




★「龍蛇神のお札」と鏡餅------------------------------------------

出雲大社の神使は蛇となっています。
神在月に全国から集まる八百万の神々を稲佐の浜へ先導してくるのは「龍蛇さま」です。

その龍蛇神のお札が下記に載っています。
http://www9.plala.or.jp/sinsi/07sinsi/fukuda/hebi/hebi-4.html

鏡餅の本当の姿をそのまま現しているようで驚きました。

すべてを見通す北極星=蛇の目=カカメ
そこから、すべてを映し出す鏡面体を「カガミ」と呼ぶようになったようです。

出雲大社の龍蛇神のお札を象徴的に現したものが鏡餅のようです。
重ね餅の部分がとぐろを巻いた蛇の体。
葉っぱを一つつけたみかんが蛇の頭としっぽを現していることが分かりますね。な~んで、みかんに葉っぱが一つついているのかな~と思っていましたが、謎が解けました。




★“内なる神”を呼び覚ます鏡餅という装置-------------------------

それに、一葉の葉のついたみかんを上から見ると、だいだい色の中に葉の切れ目―蛇の瞳に見えますね~。円錐の頂上に瞳です。四角錐(ピラミッド)の頂上に瞳があるアレと似てますね~。

あちらは“外”を意識させますが、
こちらは、“内”を意識させます。

外なる目にさらされると「罰」の文化
内なる目に照らすと「恥」の文化になるのでしょう

私の言葉で言えば、
ジャッジにさらされ続ける「IPの文明」と
心とともにある「ICの文化」でしょうか。


あちらは神に疎外されていますが、
こちらは神とともにあります。

“外なる神”を見るのではなく、“内なる神”を見よ―
そういうメッセージが鏡餅にはこめられているように思います。

そういう鏡餅が、毎年の始めに全国民の家庭に備えられる日本の習俗
素晴らしい社会的装置を持った民族だと思います。






ところで、もっと直接的な、蛇と出雲大社の関係があります。
それは、大国主と大物主の関係。それはまたいずれ。

亀甲の謎も持ち越しとなりましたが、ごゆるりと参りましょう。


そういえば、今年は巳年でしたね。
巳年に復活した出雲大社―これからどのような変化が起こるのでしょう。




関連記事
 
Comment0  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真/動画集はこちら↓
 
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード