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自然崇拝から人格神(英雄)崇拝への流れ

2013/06/07(Fri) Category : 神社・寺・城・歴史
【「平成の大遷宮」出雲大社~鳥取砂丘の旅】9

★ナーラーヤナの天地創造と古事記の国産み・神産み--------------------

では、シヴァが世界を破壊した後、どのように世界は再生されるのでしょうか。「ナーラーヤナ」という神話で見てみましょう。ナーラーヤナとはヴィシュヌの別名で「水に浮くもの」という意味だそうです。

まず、水(原初の海)に焼き尽くされた世界の灰が溜まって、それが千の頭を持つ蛇シェーシュ(残り物という意)になります。そのシェーシュが水上に浮かび上がったとき、ナーラーヤナが現れてシェーシュの上に寝そべります。

あるとき、ナーラーヤナのへそから蓮が生え、蓮の花の中からブラフマーが誕生。ブラフマーは、最初に自らの妻サラスヴァティーを創造し、その後二人で世界を創っていくということです。
【参考:ナーラーヤナ

ここでは、惑星形成過程の中で、気の遠くなる歳月を経て、泥の中から何らかの化学反応で生命が生まれてきた様子が見事に描かれていると思います。

また、この神話ではシヴァ>ナーラーヤナ(ヴィシュヌ)>ブラフマーという関係が見えますね(ヴィシュヌ派の神話ではまた違うんですが)。

両性具有のシヴァは、記紀でいえば最初に登場してすぐにお隠れになる独神(ひとりがみ)のイメージ。配偶神を持つヴィシュヌやブラフマーがイザナギ、イザナミのイメージでしょうか。

イザナギとイザナミは矛を海に突き入れてかき回し、その矛先からしたたった塩がオノゴロ島を創り、その島で二神が交合して万物を創っていきます。

インドの神々も、巨大亀(ヴィシュヌの化身)に大マンダラ山を乗せ、それに大蛇ヴァースキを絡ませて、神々はヴァースキの尾を、アスラは頭を持ち、引っ張りあって山を回転させ海をかき混ぜることで乳の海としました(乳海攪拌)。その乳海から万物が創造されてきます。
(この時ばかりは、神々とアスラは協力しています。面白いね)

そして、日本の場合は、万物を創る最後にイザナミがカグツチ(火の神)を生んだ際にやけどして亡くなります。イザナミは冥界へと去り、その後の日本を支配する三貴子(アマテラス、ツクヨミ、スサノオ)はイザナギから生まれます。

つまり、万物成った後は母なる女神の出番はなくなり、男神の時代に入ったと言うことですね。




★自然崇拝から人格神(英雄)崇拝への流れ---------------------------

ここまで書いて思うことは、日本だけではなくおそらく世界的に次のようなことが言えるのではないだろうかということ。

1,かつて人々は自然を畏敬し、自然と調和して生活していた
2,出産は命がけだった(イザナミが亡くなったのはその象徴)
3,命に必須の「水」と子孫(共同体)維持の祈りが蛇信仰を生んだ
4,信仰の対象が山→蛇と、“生き物”になっていく
5,そのような“生き物”が神のシンボルとなっていく

6,農耕(稲作)や製鉄などの技術を持った民族が登場する
7,それらの技術が人を自然から切り離し、土地の取り合いが始まる
8,技術を持った民族が選民思想を持つ
9,選民思想により征服が正当化され、支配者と被支配者が生まれる
10,農耕民族は先住民と融合しつつ、製鉄民族は先住民を駆逐しつつ支配(征服型民族は恨みを買うため祟り神が登場→お祀り)

11,原初は生命の源である「水」と子を産む「女性」が大切にされる
12,征服が始まると民族統一のために一神教的+民族の英雄を祀るようになる
13,「日」「火」「男性(英雄)」が崇拝され伝説が誕生する
14,農耕民族は牛を大切にし、先住民と融合していくので水神系。製鉄民族は製鉄に火を使い、征服していくので日(火)神系。
15,こうして土着自然信仰(蛇)+農耕系信仰(牛)+征服系信仰(英雄)が重複混在している


人は、自分たちが必要とする神、自分の行為を正当化する神をもてはやします。インドの根源神(天空神かつ水神)ヴァルナがブラフマーに取って代わられ、日本の根源神(かつ水天)天之御中主神が日本書紀では無視されているように、現世利益に関係ない神は無視されていきます。

根源神は消えても水は必要ですから、その属性は女神に引き継がれます。しかし、出産が安定し、かつ農耕によって人間が自然から切り離されていくと、育み調和する女神(水)の時代から、闘い奪い取る男神(火・日)の時代へと変遷していくのでしょう。

この時、大地(アース)は、
「人が即すもの」から
「人に属するもの」へと変化していきます。


けれど、民族のDNAの中には子どもを大事にしたり、弱い立場のものに心を寄せる判官贔屓(はんがんびいき)などの心性に形を変えて、157世紀も続いた縄文のDNAが息づいています。

日本の場合は、縄文信仰が底流に流れつつ、国津神(出雲系)+天津神(天孫系)が重複混在していると言えるでしょうか。


しかし、地球を資源と見なし、資源や土地を奪い合うあり方はもはや限界を超えています・・・<続く>



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