少子化が止まらない-【出生率1.25】

『出生率最低1.25』(6/2朝日1面)
『底見えぬ少子化衝撃』(同2面)
『働き方を変えよう』(同社説~タイトルはその社説の書き出しから)
…と紙面を費やし、データを並べ、『家族そろって夕食が食べられる。そんな社会に変えたいと思う』と希望が述べられているが…。
1990年の『1.57ショック』以降、もう15年以上もたっている。
その間出生率が下がり続けたと言うことは、それ以降もにショックショックと騒がれながらも、有効な対策が何ら取られなかったことを示している。もう「ショック」と言う言葉自体に慣れてしまった。
新聞などのメディアは、ただ後追いするのではなく、せっかく意見を聞くという機能を持っているのであるから、有効な意見を拾い上げて欲しいものだ。
このまま無策で行けば、もう15年たった頃には次のような見出しが、相変わらずのように躍るのだろう。
『ついに出生率1.0!』(2020.05.05毎朝1面)
『日本沈没』(同2面)
『GNHを国家目標に』(特集1)
『出産数を義務化-生めない女性は非国民か』(特集2)
『民法改定-「家」「結婚」の概念にメス』(社説)
『平安回忌-見直される日本の原点:妻問い婚』(啓蒙記事)
『シリーズ:沈みゆく日本の肖像』(シリーズ記事:老人風俗店の隆盛など)
…コワイねぇ。
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東京は0.98。既に1.0ショックを超えている。日本の心臓部はすでに沈没しているのだ。
「おまえはもう死んでいる」状態である。
図を見て欲しい。
2人の子供を産むことが続けば、人口は変わらずに維持されていくことがわかる。
が、1人しか子供が生まれなければ、孫の代にはもうアウト。
そうねぇ、早ければ50年後にはその世界が出現している。幾何級数的な早さで日本は衰退する。
そして、その孫が成人する頃には、1人で6人もの高年、老年を抱えることになる…。
このことは、戦後復員兵によるベビーブームを思い出せばよい。わずか50年前には町には子供があふれていたのだ。今や、地方でさえ子供の姿を見かけない。近未来の姿は、もう既にあちこちに出現している。
さぁ、どうする。
まだ政治的な議論を続ける?
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