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原発の親-「日米原子力協定」という頸木

2013/07/12(Fri) Category : 地震・災害・脱原発
昨日7/11、日本原子力発電(電力大手9社が出資する原発専業会社)の浜田康男社長は敦賀原発を再稼働申請することにしました。原子力規制委員会が「活断層」認定しているにもかかわらず、強行に再稼働を目指しています。

この強硬姿勢の裏にあるものは何か?
原発をやめたくてもやめられないのはなぜか?

その裏事情を座間宮ガレイさんがメルマガで教えてくれています。
そこには、日米原子力協定という、あまりにも対米隷属的な不平等協定がありました。

「こんなものがあったとは!」―知った時には、開いた口がふさがりませんでした。是非多くの方に知って欲しいので、簡単にまとめておきます。以下は、座間宮ガレイさんの情報です。



★日米原子力協定 とは------------------------------------------

協定は、下記のように結ばれています。

1955年 日米原子力協定
1968年 日米原子力協定
1988年 日米原子力協定(2018年に期限)

1954年、世界ではじめての発電用原発がソ連で稼働→焦ったアメリカは原発ビジネスをスタート。

1955年の協定では、「アメリカから今後、発電用の原子炉を導入す ることを希望する」という内容が、国民の目に触れないように「協定本文」ではな く「議事録」に書かれました。当時の与党の幹事長は、安倍晋三の祖父-岸信介(2007年に米国務省が岸内閣を通じ秘密工作を行い日本政界に対し内政干渉していたことを公式に認めた)。


1968年の協定では、 上記内容がハッキリと協定本文に書かれた上に、燃料となる濃縮ウランをアメリカからすべて買うことまで決められました。

車を売ってガソリンで儲けるのと同じで、
原発を売ってウランで儲けるわけです。

原発とは、電力需要の問題ではなく、そもそもがウランを買わせるための道具(先兵)であったことを銘記 しましょう。


しかし、もっと重大な問題は、「アメリカから導入した原子炉などの設備は 保証されない」ということが、この協定にはっきりと書かれていることです。

第5条は次のようになっているそうです。
・アメリカから受け取った設備の使用及び応用は、日本の責任において行う
・アメリカは、情報が正確もしくは完全であることを保証しない。
・アメリカは、資材、設計図、設備、装置が、使用や応用に適合することを保証しな い。

呆れますよね~。
商品の原材料も仕様も、さらには商品に関わる情報さえも「保証しない」と言い切っている“商品”なんて、原発の他に一体何があるのでしょうか?  というよりも、それは“商品”と言える代物ですか?




★無責任御免の「原子力損害賠償法」------------------------------

なぜ、このような不条理を日本は呑んだのか?
それは、先に「製造者責任は問わない」国内法を日本が成立させていたからです。それが「原子力損害賠償法」(1961年)。

製造物には、製造者の責任を問う「製造物責任法」があります。が、人類史上最大の危険物である原発にだけ、それがないのです。どう考えてもおかし いこのルールは、アメリカが各国に圧力をかけて国内法として作らせたと言われているそうです(どこまで他国の胸懐に手を突っ込んでいるんでしょう ね・・)。

だから、68年の協定でのうのうと「保証しない」と言い切っちゃうよね~。国内法で責任を負わなくていいよと言ってくれてるんだものね~。無責任に買ってくれてウランまでも買ってくれるんだから、濡れ手に粟―こんなにめでたい商売はない。そりゃばんばん作っちゃうよね。

現在日本には、アメリカ型の原発が50基あるそうです(54基中)。



では、誰が責任取るの?原子力事業者(電力会社など)です。
これで、謎が一つ解けました。

なぜ311の時、原子炉メーカーが駆けつけなかったのか?
東電のオペレーターがいても事故の時に役に立たないのは、メーカーならば分かっていたはず。けれどメーカーは動きませんでした。それが不思議だっ たのですが・・・なんだ、責任がなかった(無責任だった)んだね。

このように責任の所在というのは、いざ事が起こったときにものを言うのです。




★原発再稼働のウラ-------------------------------------------

さて、民主党野田内閣は原発ゼロの方針を閣議決定しようとしていたそうです。が、その直前に野田内閣の要人がアメリカに呼び出され、その直後、野 田内閣は「原発ゼロを撤回」したそうです。

背景にあるのは原発の使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムの取り扱い。プルトニウムは核兵器の原料になるので、核保有国は持っていてもよい(変なの)。が、核を持ってはいけない国がプルトニウムを持っていると、核保有疑惑をかけられます。

と、どうなるか?→イランのようになるわけだね。
つまり、核保有疑惑がある国にはアメリカは侵攻するよ、と脅しをかけられたわけでしょう(あくまで推測ですよ。当時の野田総理は目が泳いでいましたよね~)。

すると、プルトニウムを何とか消費しなければならない。それが、ウランに混ぜて再度原発の燃料に使うという「プルサーマル計画」なわけだね。

何しろ、北朝鮮がわずか50kgのプルトニウムを持っているだけで大騒ぎになり6ヵ国協議が始められたほどですが、日本は既に45t(北朝鮮の 1000倍)保有しています。加えて、六ヶ所村再処理工場からは、さらに毎年8tずつプルトニウムが出て来るわけです。
【参考:清算することができない放射性廃棄物

アメリカでは危険性も高く、採算の合わないプルサーマル計画が頓挫しようとしているのに、日本にはやれ、やらなければ核兵器保有疑惑をかけるよ、というわけで す。


そして、冒頭の敦賀原発は、まさしくプルサーマル原発なのです。
日本原子力発電>プルサーマル計画




★日本にあるプルトニウムはアメリカのもの??------------------------

さらに座間宮さんのメルマガを読んでいて驚いたのは、アメリカから日本に輸出した濃縮ウランの国籍は「アメリカ合衆国」だということ。

『核物質は「国籍主義」が取られるため、再処理はウランの生産・燃料加工国である米国の管理下に置かれる』そうなんです。結果、日本のプルトニウ ム関連設備は全てアメリカの監督のもとにあるそうなんです。

へぇ~、へぇ~、へぇ~、へぇ~、へぇ~・・・
と、驚いている場合ではないよね。

結局、日本の原発ってアメリカの下部組織ということ?・・・(--;)




ともあれ、驚くことばかり。

子どもの問題のバックには、親の問題があります。
原発という子の問題のバックには、日米原子力協定があったわけです。

親が問題を抱え続けている限り、子は変わりません。
つまり、日米原子力協定を何とかしないといけないわけです。

この日米原子力協定のことについてハッキリと言及している参院選候補者は山本太郎さんと三宅洋平さん(←追記しました)しかいないようです。

既に2018年の改定に向けての協議が水面下で始まっているそうですから、何とか山本太郎さんと三宅洋平さんには国会に行ってもらい、この協定の阻止をやってほ しいと願います。



【2013.7.5 山本太郎、国会前で日米原子力協定について熱弁】

20130705山本太郎氏新宿西口駅前演説文字起こし
(逐語起こしはとっても大変。頭が下がります m--m)

山本太郎が突きつける原発再稼動問題の”核心”たる「日米原子力協定」






・山本太郎USTREAM番組『本当の事を言って、何か不都合でも?』
 vol.4 「日米原子力協定について」
座間宮 ガレイ YouTube
日米原子力協定を暴け





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地方は地方でどの人に投票するのがアピールになるのか、真剣に考えなくちゃ。

ちゃんと見てるよ、私たちばかじゃないよって。
意識を伝えることが、後ろから彼らを支えることになるはず。ささやかでも。

 

そそ。

三宅洋平 は全国で書けるんですよねー。
「緑の党」と「みどりの風」が紛らわしいから「三宅洋平」に入れたい人は「三宅洋平」と書いたらいいんだよぉー。\(^o^)/

 

原子力協定に物申すのは、三宅洋平さんもいますよ!
沖縄比例区、緑の党、三宅洋平!\(^o^)/

 
    
 
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