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「土浦連続殺傷事件」―1,裁判所見解の矛盾

2013/07/27(Sat) Category : 少年犯罪・家族事件簿
【土浦連続殺傷事件】

★1)水戸地方裁判所の見解------------------------------------------

「被告は国家公務員の父と、母、妹2人、弟1人の6人家族で、経済的には何不自由はなかった。誕生から中学生までは、家庭生活に問題はなかった」

「問題が出たのは被告が高校2年生から3年生ごろである。そのころ被告人は沖縄に修学旅行に行った際に、ひめゆり部隊の少女を揶揄(やゆ)したり、他人を中傷するような感想文を書き、教師に訂正を求められてもその内容自体は変更していない」

「就職活動もしなかった。高校時代の友人には『生きていてもしょうがない』などと漏らしている。このころから「生きがいがない」とか「人生がつまらない」という悩みを抱いていたことは確かであろう」

「このころは家庭も深刻な状況に陥っており、妹の不登校などの問題を抱え、被告自身も兄弟関係がぎくしゃくしている。両親はその状態を放置し、その状態が本件当時まで続いていた。そして被告の悩みに気付いていなかった」

「しかしながら、本件各犯行には被告の自尊心の脆弱性、尊大で排他的な態度をとる、共感性の乏しさといったパーソナリティーの偏りは影響しているが、ただ、それは突然出現するものではなく、徐々に形成されたものである」

「被告は高校の途中までは特に問題のある家庭環境に置かれていたわけでもないのである。このことは妹や弟が犯罪と無縁であるばかりか、それぞれ目標ややりたいことを見出し、その面で充実した生活を送っていることにもいないことからも伺える」

「被告は卒業したものの進学はせず、家庭にひきこもり、経済的には親に依存しながら約6年間も、ゲームざんまいの生活を過ごした。そのような生活に生きがいを見い出せず、生きがいをひきだすような人間関係を築けないのは当然である。」

「両親が放任した事情はあるものの、被告は自分自身の主体的な意志で、怠惰な生活を選択した。このように、被告の生育歴、家庭環境及び、犯行に至るまでの経緯をみても、同情に値するようなものは見いだせない」




★2)裁判所見解の矛盾-----------------------------------------------

上記見解によれば、次のようになります。

・家庭には全く問題がなく、
・高校の頃から突如おかしくなり、
・その後、生来の無気力な性格から、主体的な意志でひきこもりという怠惰な生活を選択し、
・つまらないから死ぬことを考えたものの自殺する勇気もないため、他人を殺して死刑になろうと考えて無差別殺人を犯した。


皆様はどう思われますか?


『妹や弟が犯罪と無縁』とありますが、兄だけが“突然変異”だったのでしょうか。また、兄が引きこもっていた頃、弟は無職、妹のうち長女は定職に就かず、次女は不登校でした。この時点でこの家族を切り取ってみれば、「親に問題あり」と判断するのではないでしょうか。

『生来の無気力な性格』とありますが、その無気力さは中学まで発露せず、“生来”であるはずなのに高校時代に突如その無気力さが現れてきたのでしょうか。

裁判長は、『主体的な意志』でひきこもりを選択した挙げ句、それがつまらないから死にたい―とても身勝手で『自業自得』と述べていますが、ひきこもりの心理的背景にはまったく踏み込まないままにレッテル貼りして断じています。

無差別殺人という異様なことをしたからには、そもそも犯人が異常に決まっている―その地点からものを見ているように思えます。




★3)人は心理的環境に大きく影響を受ける----------------------------

すべての生命体は例外なく環境に適応して生きるのであり、それは人間も同じです。ただ、少し違うところがあるとすれば、人は心理的環境に大きく影響を受けると言うことであり、生まれた家の精神世界に適応して生きようとするところです。

にもかかわらず、『誕生から中学生までは、家庭生活に問題はなかった』と、その“家庭の心理的環境”の問題を深く洞察することなくバッサリと切り捨ててスタートしているところに根本的な間違いがあります。

これだけ犯罪を積み重ねながら、一貫して家族環境に深く入り込もうとしない姿勢―ここにこそ、裁判制度の(隠された)ほんとうの使命があるのではないかとうがった見方もしてしまいます。というのも、犯人の背景に深く入り込んだ場合、家庭のあり方や社会のあり方を根本的に変えていかなければならなくなってくるからです。

人をマネーのために働かせる現体制を維持するためには、個人を裁いて終わりにする理屈とルートに留めおかなければなりません。
犯罪の裁き方 3ステップ

そうやって人を上っ面の部分に留め置きながら、アメリカ(を操る勢力)は人間が「情況の囚人」であることを利用して身勝手な政策を押しつけてくるわけですからね。
TPPの心理学的本質-人間が「情況の囚人」であることを利用する米国


もうそろそろ、少年犯罪から国際外交に至るまで、人は心理的環境に突き動かされていることを知るべきです。制度・法律・体制が、人の心理にどのような影響を与えているかを知るべきです。特に、法律の専門家。知らないままでいると生存権を奪われていくのですから。

ともあれ次を読まれる前に、下記のことを基本的前提として念頭に置いていただければと思います。

人間は環境の動物である
人は情況の囚人である
密室(価値閉塞空間)の中に事件の種が蒔かれる






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