プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
02 ≪│2017/03│≫ 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

「土浦連続殺傷事件」―2,「感情の墓場」としての家

2013/07/29(Mon) Category : 少年犯罪・家族事件簿
【土浦連続殺傷事件】

★1)ストロークゼロの家庭の風景-----------------------------------

金川真大は、両親、妹2人、弟との6人家族でした。
国家公務員の父親は厳しく、家庭不在で家族のことはほとんど知りません。
母親は専業主婦。長女(22)はフリーター、次女(20)は外へ出ており、弟(17)は無職(不登校?)でした。

『家族が一緒に食卓を囲むことはなく会話はほとんどない』
『家族のことは分からない。互いの携帯番号も知らない』
『母親が部屋に入ることもなかった』

『2歳下の妹は調書の中で「(きょうだい)4人の仲は良くない」、「(家族に)関心がない」としたほか、4歳下の妹は「私にとって兄(金川被告)は他人と同様」と話すなど、希薄な家族関係が示された』

さらに、長女は『思春期のころ、母親との間でショックなことがあり、話したくなくなった』以降、母親と会話をせず、用事があるときはメモでやりとりしていました。

そして父親はそのことを知っていて尚、事件が起こるまでは自分の家庭を『普通の家族だと思っていました』。


ここから見えてくるのは、求心力のないバラバラ家庭です。互いに無関心で、ストローク(相手の存在を認める働きかけ)がありません。まるで、家族の一人一人が冷え冷えとした独房に閉じ込められているようです。

一人一人が「家庭内囚人」のように息をひそめて生活している―それが金川家でした。一体どのような家庭だったのでしょうか。

(ここから先は、体験から書くもので、金川家の真実ではありません。こういうことも考えられるという程度にお読み下さい)




★2)不安から逃げ続けるための結婚----------------------------------

子は親の鏡ですから、心を閉ざした子どもの姿は、心を閉ざした親の姿そのものです。もし父親がイヤなだけであれば、父不在の時といるときで子ども達の表情は変わるはずです。しかし事実は、父親は家庭不在で、母親は専業主婦で常にいます。つまり、母親もまた心を閉ざしているのです。

体験的に言えば、心を閉ざす第一要因は、内なる不安を感じたくないからです。けれど、当人は不安を見ないように無意識に手を打って生きていますから、不安があることも感じておらず、心を閉ざしていることにも気づいていなかったりします。

そして、不安の程度が同じ人が「不安から逃げ続けるための結婚」をします。たとえば、
女性は安心を得るために国家公務員と結婚し、
男性はずっと家にいてくれる人と結婚する。

男性は「お金と社会的安定」を提供し、
女性は「男性の人工子宮」(家に“生命”がいることで人工子宮となります)となることで、協力して不安から逃げる体制が完成します。

この場合、互いに心の交流は求めていません。というのも、感情を出す=不安も出てくることですから、本当の気持ちが出てきてもらっては困るのです。だから、夫が仕事人間で家庭不在であることはかまわないのです。

男性も、そこに帰るべき子宮があるというだけで安心して外にいられます。妻がどういう思いでどういう人生を送っているのか、それはどうでもいいことなのです。

結局、役割ロボット2体が家にいるわけで、そのロボット達は協力して「感情」を閉じ込めているわけです。つまり、その家は「感情の墓場」となるのです。

一見家に見えるけれど、実は「感情の墓場」―そういう家は、沢山あります。そういう家にはインナーチャイルド(感情達)を封印するための祭壇があったりします。
インナーチャイルドの祭壇
存在不安が強い人の家の結界 8別宮





★3)天敵としての子ども--------------------------------------------

さて、夫婦の間は完結した世界ですので問題はありませんが、ここに子どもが生まれるとどうでしょうか。子どもは気持ちを表現します。それまでの静的な空間に動きが生まれ、静から動へ転じようとします。

この時、親はまさしく気が「動転」するわけです。なぜなら、気持ちが動くということは、懸命に抑え込んでいる不安感情も出てこようとすることだからです。不安から逃げ続けている人にとって、子どもは天敵なのです。


上記の言葉で言えば、「感情の墓場」である家に「感情表現そのものである赤ちゃん」が登場するわけです。“お墓”に“生命力そのもの”が入ってくるわけですから、お墓の住人(両親)にとってはたまったものではありません。全力で、生命力を消し去ろうとするでしょう。

この夫婦が自分たちの世界を維持するためにまず行うことは、子ども達が気持ちを表現しないように躾けること。そのための方法論はごまんとありますので割愛しますが、結果として、金川家のようなバラバラ家族を作ることはできるのです。


ちょっと難しく言ってみましょう。
子どもの誕生は夫婦に変容を迫ります。つまり、子ども自体が家族システムに変化を迫るポジティブフィードバック(天の恵み)なのです。

しかし、夫婦はそれまでの静的な家族ホメオスタシス(均衡)を懸命に維持しようとして、子どもにネガティブフィードバックを与え続けます。
結果、子ども達は自分の存在自体をネガティブなものとしてとらえるようになっていくわけです。



証人喚問で次のようなやりとりがあります。
裁判官「友人の調書には『感情を出さないように押さえ込んでいるようだ』とありますが、そういうところはありますか」
金川被告「自然とそういう感じになります」
裁判官「あえてそうしているのですか」
金川被告「あえてという感じではない。そういう風に育ったので」

彼の言葉にすべて表れていますね。
では、どのように育ったのか具体的に見てみましょう。




関連記事
 
Comment1  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 

うちも兄弟の交流はほとんど、というか全くありませんでしたね。
父は早くに亡くなって、母と三人の食卓。母が一人で喋りまくって、誰も相づちを打たない。異様な食卓だったと思います。

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真/動画集はこちら↓
 
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード