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「土浦連続殺傷事件」―14,「母親一神教」と死への誘因としてのファンタジー

2013/08/13(Tue) Category : 少年犯罪・家族事件簿
【土浦連続殺傷事件】

★1)現世への嫌悪・苦しみ(斥力)としての人生脚本--------------------

ところで、死に向かうには、そちらに向かわせる力が必要です。
死への誘因(引力)と現世への嫌悪・苦しみ(斥力)です。

ところが、まず死への引力がありません。
弁護人「あなたは一貫して死刑になりたいと話していますが、死刑の魅力とはなんですか」
金川被告「魅力と言われても…」

弁護人「死は魅力的ですか?」
金川被告「魅力は感じていない。つまらない世界で生きるなら死んだ方がまし」

つまり、死ぬことにも死刑にも魅力は感じていません。
ただ、『つまらない世界で生きるなら死んだ方がまし』―前項で見た『つまらないB級映画を2時間も見続けなきゃならないなんて地獄の苦しみでしょう?』という主張が一貫しています。

つまり引力はなく、現世への嫌悪(斥力)はありますが、彼の言葉だけを見ると、斥力としてもまだ他に道があったようにも思えます。しかし、実際は「気持ちを言わず、人とつながらず、子宮の壁として生きる」人生脚本を生きていたわけですから、現世から逃れたいと思うほどの苦しみがあったことは想像できます。


真大が、「母親一神教」の忠実な信者として、この苦しい人生脚本を生きていたということに気づくきっかけがあれば・・・と、思います。そのきっかけは、実は目の前にいたのです。

それが妹(長女)でした。筆談とは言え、母(人)とつながっているのです。自分がこんなにも苦しんで、人生をかけて「母親一神教の戒律」を守っているのに、それを目の前でのうのうと破っている。

その憎しみが妹への殺意となって表れていたのです。殺意となるほどの憎悪を持つということは、それだけ苦しいということ。言い換えれば、真大は、それほど徹底して脳内母親に忠誠を尽くしていたのです。

妹を殺した勇貴を思い出しました。
「短大生遺体切断事件」 11.殺す側の論理

すると「母親一神教」の忠実な信者たる真大は、生きている間中、妹に対する嫉妬と殺意の感情と闘い続けなければなりません。これは、相当に苦しいことだろうと思います。妹に対する殺意の根っこには何があったのか、彼がそこから自分の内側に入ることができていれば―。

激しい感情の裏側には、ほぼ必ずと言っていいくらい、親への思いが潜んでいます。このブログでもいろいろな事例を挙げておりますが、激しい感情を人(親兄弟友人配偶者子ども他)に向ける前に、自分の内側に向かって下さい。




★2)死への誘因(引力)としてのファンタジー--------------------------

さて、つまらない人生を送った挙げ句、人生脚本に疲れ果ててただ死ぬだけでは、ほんとうに無意味な人生です。死に向かうための誘因(ファンタジー)を自ら作り出す必要がありました。

記者「加藤容疑者とあなたの違いが、僕には分からないのですが?」
金川被告「僕はただ、この世の中から解放されたかっただけ」
記者「ファンタジーの世界に行きたいと、インタビューに答えていますが?」
金川被告「死んで、ファンタジーの世界に行きたい。向こうでは攻撃の魔法を使いたい」
記者「攻撃の魔法で他人を傷つけるのですか」
金川被告「違います。人間を支配しようとする悪者を倒すんです。人々を守りたい」
記者「皮肉に感じる。今生きている世界では、その人々を傷つけたわけでしょう」
金川被告「この世界から消えたかったんです」


---------------------------------------------
『この世の中から解放されたかった』
→「気持ちを言わず、人とつながらず、子宮の壁として生きる」人生脚本から解放されたかったということでしょう。


『人間を支配しようとする悪者』
→人を支配している人生脚本と、その脚本に基づいて操る脳内親(IP)のことでしょうか。あるいは、父親を破壊に駆り立てていた存在不安でしょうか。(しかし、いずれも、倒すのではなく自覚的に受け入れることで、自分を変えていくことができます)


『人々を守りたい』
→これまでの体験で言えば、多くの場合、「人」と言っているときは「親」です。真大は「母親を守りたい」と言っています。
妙に聞こえるかもしれませんが、この「母親を守りたい」という感情がすべての脚本や共依存の根源にある気がします。というのも、子どもにそう思わせる母親は自律していないからです。

同時に、「守りたい」という思いは、「守られていない」自分の自己投影でもあります。自分が「守られたい」のです。
また、守る対象を持つことで自分の存在価値を感じているかもしれません。

(自律の世界では、危険に際しての守る守られる関係はあると思いますが、人を守るために生きているわけではありません。また、人から守られようとも思いません。互いに危害を加えない世界だからです)

真大は、母親のために虚無的な人生脚本を生き、その脚本に疲れ果てて死を選ぶ際になお、母親を守りたいと言っているわけです。こちらの世界で交わることができなかった母親と、あちらの世界では触れ合うことができる―それが死への誘因であり、それほどに母親を求めていたということです。

加藤智大と同じでした。
加藤智大容疑者の心の闇(6)-憎む対象が世間になる理由
加藤智大容疑者の心の闇(7)-「彼女」と「不細工」-2つのキーワード




★3)健全な人生脚本を形成するための環境------------------------------

なんとまぁ一途で盲目的な母親思いか、と思われるかもしれませんが、誰しもが母親から生まれてきます。胎内記憶のある方もいらっしゃるくらいで、“そこ”が生まれ故郷であり、母親が自分の創造主なので、安全基地の本体は母親。安全基地に不安があれば、子は自分の人生どころではないのです。

その神にも鬼にもなれる母親を人間にするのが父親の役割であり、母子のへその緒を切り、子を社会へ導くのが父親の役割です。が、現代ではその男性が母子カプセルの中にいて夫にも父親にもなれないという悪循環が続いています。

その悪循環を作り出すものは恐怖と不安及び自然からの隔離。それを生み出したものは戦争やパンデミックです。私は、相談者の方々の連鎖を辿る度に戦争後遺症を実感します。戦争に与する意見は、そこにいかなる大義を与えようとも私は憎みます。


特に情動に訴えるやり方は唾棄すべきものです。アメリカが「対テロ」という言葉でどれほど他国を蹂躙し、自国民の言論を封じたか。(しかもハラッサーがやることは命を道具にした壮大なる自作自演です)
モノで人を支配する仕方

その結果アメリカ国民がどれほど劣化しているか。
アメリカ医療のデストピア的現実を輸出するTPP


上記のアメリカを支配したやり方が人類史を形成してきました。そこには1%の支配者のエゴがあるだけで、人類の智恵はありません。

日本には、縄文の叡智が根底にあります。それは、西洋が経験したことがない1万年以上にわたる太平の世を創り上げた自然と循環する文明です。縄文の神(瀬織津姫など)が復活していますが、今地球を救うのは縄文の叡智=日本でしょう。


話がそれましたが、当相談室の相談者の方々も、気づいたとき(あるいは気づく度に)に本人が驚嘆するくらい、脚本ちゃんは「一途で盲目的」です。

子が親に不安を感じないときは「親のための脚本」は作られません。赤ちゃんの時から自分のための脚本で人生を突っ走ることができるのです。つまり、脚本が悪いのではありません。そういう脚本を作らせてしまう現代文明の仕組みが悪いのです。1%に踊らされて末端が闘い合うという愚は終わりにしましょう。それこそが1%の思うつぼなのです。

男女が対等で互いを尊重していること、夫婦が仲良きこと、そういうゆとりある社会を作ることが人類の智恵なのです。





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>男女が対等で互いを尊重していること、夫婦が仲良きこと、そういうゆとりある社会を作ることが人類の智恵なのです。

友人や周りの人の相談やら愚痴やらを聞く度に、思います。基本的な事なんだけれど、これが案外難しいのかもしれませんね…。悲しくなります。
人の振り見て我が振り直せ、ですね。

 
    
 
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