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「土浦連続殺傷事件」―15,自分で人生を終わらせられない本当の理由

2013/08/14(Wed) Category : 少年犯罪・家族事件簿
【土浦連続殺傷事件】

★1)「死にたいが先です。その手段が死刑です」----------------------

前項で見た母への思いの強さの中に、彼が自殺ではなく間接的自殺(殺人)を選んだ理由が隠れています。まずは、彼がどのように言っているのかを見てみましょう。

『父親の定年退職が近づいた2008年1月には、つまらない毎日と決別するために自殺も考えましたが、痛い思いをするだけで死ねないかもしれないと思い自殺をあきらめました。確実かつ苦しまずに死ぬには死刑になるのが一番で、そのためには何人もの人間を殺害する必要があると考えました』

ここに言い尽くされていますが、被告人質問を見てみましょう。
弁護人「なぜ自殺は考えないのか?」
金川被告「痛いから。失敗すれば苦しむことになるから」
弁護人「自殺すると痛い?」
金川被告「はい」
弁護人「本とかネットとかで痛くない方法を調べることもできたはずです。自殺を検討したことはあるのですか」
金川被告「ない」
弁護人「どうして?」
金川被告「失敗するかもしれない。(情報は)あやふやですから」

真大が確実な死を望んでいることが分かります。
続く弁護人の質問で、それが明らかになります。

弁護人「何人殺しても死刑にならないというのであれば、事件は起こさなかった?」
金川被告「はい」
弁護人「(死ねることが)確実なら自殺した?」
金川被告「まあそうです」
弁護人「たとえば、誰も殺さなくても『死刑になりたいと言ったらなれる』制度があったらどうする?」
金川被告「その制度を利用します。それは自分でギロチンのボタンを押すよりはずっと楽ですから」

人を殺しても死刑にならないなら殺人はしないし、人を殺さなくても死刑になれる制度があればそれを利用するし、確実に死ねるなら自殺もOKと言っています。つまり、確実に死ぬことができること―これが目的なのです。

弁護人「死にたいのか死刑になりたいのかどちらですか」
金川被告「死にたいが先です。その手段が死刑です」

ぶれはありません。あくまでも死にたいのです。

ただ注目しなければならないのは、『死刑になりたいと言ったらなれる』制度があっても、『自分でギロチンのボタンを押す』ことはしないと言っていることです。「確実に死ぬ」ことを選ぶのなら、自分でボタンを押すことが最も確実でしょう(←この表現がたとえ自殺の比喩だったとしても)。ここに矛盾がありますね。

これはどういうことでしょうか。




★2)母親を裏切らないために法の力で人生を終わらせる---------------

これほど死にたがっているのに、
自分の手で、なぜ自分の人生を終わらせられないのか?

本当なら、最も確実な自殺の方法だって見つけることができたはずです。けれど、彼は『本とかネットとかで』自殺方法を検討したことはありません。それは確実な方法が見つかったら困るからでしょう。つまり、いろいろな理屈を付けて誤魔化してはいますが、自分で自分を殺す選択肢は最初から除外しているのです。

それはなぜでしょうか?

そこに彼の「一途で盲目的」な人生脚本が絡んできます。

彼の人生脚本は母親(神)の僕として忠実に機能しているわけですから、彼は自分の手でその脚本を終わらせることはできません。もし彼が自らの手で人生脚本を終わらせた場合、それは、母への裏切りになってしまいます(裏切るという言葉も自律界にはないですね)。だから、いくら真大が自分の人生脚本に疲れ果ててもう終わらせたいと思っても、他人の手で終わらせてもらうしかなかったのでした。

それが、死刑制度でした。そして、死刑になるためには他人を殺すしかない・・・元々、“命”を道具にすることが当たり前の世界に棲んでいますから、決めてしまえば他人を道具にすることに躊躇はありません。

こうして、この人生で使ったことがない自決権を初めて行使します。
『「自分のことは自分で決めたい」。だから自分で決めた!俺は死ぬ!その手段として法を利用する!』

母親(脳内親)を裏切らずに人生脚本を終わらせる『手段として法を利用する!』―これが、真大の目的だったのでしょう。

そして、皮肉なことですが、死ぬことで子宮の壁という役割からは解放されますが、『気持ちを言わず、人とつながらず』という脚本を貫くことはできます。そして、その脚本ができた大前提―『母親に自分という存在を認めてもらうためには、存在してはならない』・・・このことが完遂されるのです。

彼は徹頭徹尾、母親一神教および『母親に自分という存在を認めてもらうためには、存在してはならない』という人生脚本を貫徹したのです。




★3)脳内母親のために生きている脚本ちゃん----------------------------

いかがでしょうか。
人生脚本の徹底さがわかったでしょうか。

脚本は、その目的完遂のためにすべてを利用します。思考から感情から感覚から、すべての命から。実際、不思議に思われるかもしれませんが、実の親さえも道具にします(繰り返しますが、脚本が忠誠を尽くしているのは脳内親であって実際の親ではありません)。人は道具です。なぜなら自分の命自体が、目標遂行のための道具になっているからです。

自分の親を見ると、このことがよくわかるでしょう。この徹底さが分かれば、親が変わりようがないことも分かるでしょう。そして、周りからどう見えようとも親の脚本は絶好調で自分の入る余地はなく、親は親のあっぱれな人生を送っていることが分かるでしょう。

こう書くと脚本を敵視される方がいらっしゃるかもしれません。
けれど根っこにあるのは、大きく言えば親への愛。健気で一途な子なのです。
そして、その脚本がなければ「親という世界」で生き延びることができなかったことも事実でしょう。

けれど、その愛は盲目で、外の世界では通用しません(現代は、ICを封じ込める脚本人生を維持しやすいように、“外”の世界が人工(モノや法)で埋め尽くされようとしていますが・・・人類をこの世界自体に閉じ込めるためにね)。

私達がすべきことは、自分の人生脚本に気づくこと。
いかに母親のことを思っているか、そこから目を背けないこと。
そして、いかに「本当の親の姿」を知らないかに気づくこと。

自分が知らなかった(=無視し続けてきた)脚本ちゃんを認め、受け入れること。自分に認めてもらって初めて、脚本ちゃんは脚本人生劇場の舞台から降りることができるのです。




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私が自分の気持ちを心置きなく言うと、母は傷つき、「一生懸命生きてきた」と言う。
一所懸命生きてるのは誰だって一緒だと思うが、
母は祖母(IP)に対して一所懸命生きてきたと解釈してはどうかと気づいた。
今日も母は、薄暗い部屋で横になり、傷ついた自分を守っている。
私にはこれ以上どうしようもない。
気遣いのある対応ができない自分が悪いと感じても、
これ以上母親を救おうとするより、私は私の人生を生きたいと願っている。
外の世界に出るには、今一歩母の世界から抜け出せないまま・・・
外の世界に出る恐怖も、母親を守り続けたいがための感情でしょう。
私よ気づいて。

 

他人様の迷惑だけはかけちゃいけないと親に言われます。
「他人に迷惑かけるくらいなら自殺の方がまし。」などと。
「自分」だって人様の内には入らないのか、我も人、彼も人ではないのかと言いたくなります。

親が恐れ戦く世間様に復讐してあげたい。けれども無関係の人々は決して憎しみの対象になりません。
閉じこもることで役立たずとして生きようにも役立たずはまた親が嫌うところです。私はどこまでも親のために生きようとしているのです。

最近、親への殺意を感じるようになっています。というより私の憎しみは全て親に向かっているのです。とはいえ私が親を心底嫌っているはずはありません。私が死ぬことが親への復讐にはならないものの、私が殺人犯にならずに済む唯一の方法なのではないかと冷たい思考を始めています。でも自分が恋しい。絶叫しそうです。キレたら誰彼構わず何をしだすかわかりません。どうしてこんな地獄に何年もいるのでしょう。

 
    
 
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