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「少年H」~「この戦争はなんやったんやー!!」

2013/09/01(Sun) Category : 映画
生命力溢れる入道雲―
大自然の豊かさ、力強さを感じさせる

自然はすべての人に分け隔てなく恵みを与えてくれる
少年Hを育んだ海の豊穣なこと

子ども達は素潜りでタコを突き
浜で焼いて食べるという とびきり贅沢な日々を送っている

天国がそこにあった

けれど―

syonenHop1


豊かな恵みの空の下で

人間達は戦争を始めた



----------------------------------------------------------------
一つのベクトルに向かい始めるとき、
個性や多様性は邪魔者となる

芸能(男お姉ちゃん)はいらない(→自殺)
思想(うどん屋のお兄ちゃん)もいらない(→逮捕)
感情(妹 好子)は閉ざさなければならない(→疎開)

感性も思考も感情も抹殺して、必要なのはロボット


そのロボット達を「情報」で煽り、動かす
子どもの純粋な目に、その愚かしさが透けて見える


syonenH1
少年H(上) (講談社文庫)

「大人も新聞も嘘つきや!」
―終戦半世紀以上たった今も、少年の叫びは木霊している

いまだに大人も新聞も嘘をつき続けている
電力はどうだ
原発はどうだ
放射能はどうだ
ワクチンはどうだ
遺伝子組み換え食物はどうだ
TPPなど、もはや堂々と密室交渉をしている



----------------------------------------------------------------
あまりにも嘘が見え見えなので 言うことを聞かせるために脅し始める

教官(大人)が、生徒(子供)を全力で殴る
教官(大人)が、生徒(子供)に人の殺し方を教える
教官(大人)が、生徒(子供)に命の大切さを教えると非国民となる
親が戦争に行く息子を止めると非国民となる
特高(権力)が父親(市民)を連行し拷問にかける

()内を読むと、いかに異常であるかが分かるだろう
(しかも、戦後は、不幸になった人々の面倒を見ることはしない)

恐怖に駆られた人々は、自分が疑われないように、積極的に権力にこび始める。「時津風部屋暴行致死事件」のように、積極的にリンチに加わっていく。


洋裁の仕事を通じて外国人のお客がいたというだけのことで特高にパクられた父親。国家神道の時代、クリスチャンであった母親。

ベクトルが統一されていく時代に、異質は異端、逸脱は悪。
家族は石を投げられ、Hはいじめを受ける。

そういう中、妻やHを諭す父親の静かな忍耐強い姿に圧倒された
ぶれないサムライがそこにいた。

「恥ずかしい人間になったらいかん」

この時代にあって、この言葉を言える勇気。
いや、どの時代にあっても、この言葉を実践できる人が、一体どれくらいいるだろうか。

エゴむき出しの時代。憎しみも恨みも哀しみも悔しさも量産される。
しかし、父の背を見て育ったHは、友人を許す



----------------------------------------------------------------
いくら嘘を重ねても、頭上に飛来するB29という「事実」を消すわけにはいかない

もはや戦争は、新聞やテレビの中の虚構ではない

焼夷弾という「実弾」が、雨のように降ってくる。
あのように鋭く地面に突き刺さるのか、とゾッとした。

そういえば、本の中に焼夷弾に腕をもぎ取られて出血多量で死んだ子供のことが書かれていた。


業火の中で、訓練通りにバケツの水で消火し続ける母子。
おいおいおい早く逃げろよ! 訓練自体の想定が甘いんだからさ。
目の前の現実を直視しろよ。そして、直感で動けよ―と、心が叫ぶ。

津波訓練を思い出す。
人の想定は常に甘い。
そして、現実を直視できずに命を落とす。

どう想定しても、想定外があるに決まっている。
結局は、直感と気持ちで行動できるかどうかが道を分けるのだろう。
だから、「心と直結できる体」を作っておくことが、最大の防災対策なのだと思う(今日は関東大震災の日ですね)。



----------------------------------------------------------------
ミシンを運び出す場面―
なにやってんだよ~ 命あっての物種だろう、と心が叫ぶ

けれど、危険を冒してまで1階まで運び出していたお陰で、ミシンは黒焦げになりながらも焼け残った―


圧倒的敗北により、一夜にして軍国主義は民主主義に変わった。
自分をタコ殴りしていた教官は、自分にへいこらするようになった。

Hが叫ぶ
「この戦争はなんやったんやー!!」


syonenH2
少年H(下) (講談社文庫)


節操なく「みんなよろしゅうやってる」中で、ふぬけのようになる父。
なぜ?
なぜ、こうならなければならない?!

節操ない人間達がしたたかにやっていて、
節操を保ち続けた父が生気を奪われている

理不尽

Hは、誰にぶつけていいか分からないその怒りを渾身の力で父にぶつけた。
(本では)父の額から血が一筋流れた。

父は全力で受け止め、けれど黙して語らず。
「堪忍して、もう生きられん」と死に向かおうとしたのは、この説明なき理不尽にもう耐えられなかったからだろう。

しかし死ねなかった。
それは、父親が全力で受け止めていたからだろう。



----------------------------------------------------------------
その父を蘇らせたのが、あのミシンだった!

Hが命がけで助けたミシン

そのミシンが父を蘇らせた

父はHを救い、Hは父の魂(ミシン)を救った


syonenH
【写真はこちらから】



妹尾河童氏が父親のことを語っている―


【「少年H」妹尾河童が語る"戦争"と"父への想い"(13/08/11) 】



----------------------------------------------------------------
そして、再び「命の刻」が刻まれ始めた

syonenHop2


地上で人間が何をしていようと、
大自然はそこにある。

経済戦争に埋没していた人間が、
再び自然とともに歩み始めた。



もう一度、問う。

水の惑星地球。
豊かな恵み

奪い合う必要がどこにある?









【「少年H」 予告編】




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最近辛いです。
恥ずかしい奴とか、あんたなんかいらないとか、誰にも相手にされなくなるよ、いつも独りだよね、かまってもらえないじゃない、やっぱり変わってるんだ、と、否定の嵐が、頭の中から次々沸いて来ます。
辛いなあ、苦しいなぁ。
良いと思ってた回りの関係もどこか歪んで来ました。私が、ひてりで立とうとすると邪魔される様になりました。
子の野球チームの母達の応援に、イライラしている私。
なぜだろう?
前迄気にならなかったのに、スコアを着ける様になってから、とても勘にさわります。
つけてる最中も話しかけてくるし、あ、ハッキリ言って、何一つ、わかってない人達だったんだ。と、今書いていて気付きました。
野球の事もチームのことも自分の子らの事も、何一つ真っ直ぐ見つめてない。
結局、おしゃべりして、お気に入りの子ちやほやして、(6年生なのに)小さい子扱いして、楽しんでるんだよね。
同じチームの子でも、お気に入り以外は、声も気にもかけない。
でも、私が、子達の世話をするのも気に入らない。
…………。
やっぱり私、独りで立ってよう。
やりたい事やって、言いたい事言おう。
独りでいるけど、独りじゃない事にも、今気付いた。私は、私のままでいこう。
まだまだ辛いけどいこう。

 


>戦争のことは、小学生の時、新米担任に
>「おばあちゃんやおじいちゃんに聞いてごらん。」
と言われ祖母に聞いたら、
>話を無視されて
、顔色から、言えないほど辛いことだったんだと思って、それ以後聞くことはありませんでした。本で知ったことや、近年テレビやラジオで、年配の方が戦争体験を話す番組を見聞きして、つくづく異常な世界だと思いました。人間には残酷な面もあるんですよね。
>少しでも異質な人をみつけると叩き、他の人も仲間外れにされないために、ここぞとばかり叩きます。
>今の私はそんな感じで、こちらのブログなどで知識は得たから、相手を観察したりして相手の土俵にのらず対処できてますが、体がいつまでもつかなと思っています。
>無理はしませんけどね。

 
    
 
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