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1.「実体」と「観念」

2014/09/04(Thu) Category : 心理学
【「精神の生態学」~ベイトソンのダブルバインド理論の詳細】の目次へ

1.「実体」と「観念」----------------------------------------------

「ダブルバインド、1969」という論考の中で、ベイトソンは『ダブルバインドの“ようなもの”をどうとらえるべきか』という問題への答えとして「ダブルバインド理論」を組み立て、それを組み立てることで、改めて「実体」と「観念」の違いについて再認識したことを述べています。

たとえば、『「ライオンが人を恐怖させる」と言うのはナンセンスである。「ライオン」は観念ではないからだ。恐怖を引き起こすのはいつも、人がライオンから作り上げた観念なのである』というように。

ここでベイトソンは、人を恐怖させ身動きさせなくしているものは、実体ではなく、その人自身が持つ観念であることを明確にしています。言わば、ある対象に対してその人自身が作り上げたイメージが本人を怖がらせているわけですが、これを認識することがとても大切です。


私どものカウンセリング体験からも、相談者の方を恐怖させ身動きさせなくしているものは、親という実体ではなく、相談者の方自身が持つ観念(自らが創り上げた脳内イメージ→脳内親)だということをつくづく感じます。

その事例を一つあげてみましょう。





◆恐怖の対象は実の親ではなく脳内親

住まいのあり方はその人の心の様子をよく現していますが、そこにも“無意識の観念”が影響しています。たとえば、山の上の高層マンションの最上階に住んでいた方がいらっしゃいました。渡り廊下などは恐い思いがします。
何故、そういう所を選んだのでしょうか? 


それがわかったのは、母親を相手とするエンプティチェアに入った瞬間でした。最初に自分の座る椅子と母親の座る椅子を置いていただくのですが、この時にびっくりしました。リビングの向かい合う壁に、それぞれの椅子をくっつけて置いたのです。つまり、それ以上遠くに置けない目一杯離れた位置に向かい合って置いたのでした。間にポッカリと空間があります。

そして、自分の椅子に座った途端でした。まるで向かいにある空の椅子に気圧されるようにパッと真横を向き、そのまま膝をかかえて「こわいこわい」と震え出したのです。それまでの理性的で落ち着いた人格は吹き飛んでいました。まるでビッグバンのように恐怖が吹き出したようでした。

20分ほどもそうやって言い続けてようやく落ち着き、いろいろな謎が解けていきました。
『自分があんなに恐怖をもっていたなんて本当に驚きでした』―これがそのときの感想です。そして、2ヶ月ほどして
『怖いのは、私の頭の中だけ、ってことか・・・』と理解され始めました。恐怖の対象は脳内親だと言うことがわかり始めたのです。

(理解できたから離脱できるわけではありません。また、この恐怖を感じたから恐怖が消えるわけでもありません。少しづつ自律し、それに伴って生活も周囲との関わりも変化し、背骨が出来、再び恐怖というテーマにより深く出逢います。そうして深化(進化)し続けていきます)

話がそれましたが、なぜその方がそこにいたのか。それは、そこが「天守閣」だったからです。“敵”がどこから来てもわかるように360度見回せる天守閣。敵とは、恐怖の母親です。その母親がいつ来ても察知できるよう、ご本人は無意識にそこを選んでいたのでした。

けれど、母親に恐怖を感じていたことを本人が自覚し(恐怖の渦中にあるときは恐怖を自覚できません。感じれば“恐怖を感じるそこ”にいることができないからです。安心できる場にあって初めて恐怖を自覚できます)、母親の実体を知り、恐怖がなくなったとき、その方は天守閣を降りました(現在は平地に住んでいらっしゃいます)。

本当の母親ではなく、幼い頃の圧倒的パワー格差の中で形成した脳内母親(インナーマザー)が、その方の半生を支配していたのです。



-----------------------------------------------------------
人生は選択の連続ですが、このようにほぼすべての人が脳内親を土台に選択をし(“土台に”というのは、それが無意識になされており、意識上では脳がそれらしい理屈をつけて主体的に選択しているつもりだからです)、あるいは日々を脳内親に見せながら生きています。つまり、人生自体が脳内親という土台の上に築かれているのです。

そのため、脳内親という土台が崩れれば、その上に構築した半生がすべて崩壊してしまうという恐怖を潜在的に持っています。ですから、たとえそれが悲惨な半生であっても、歩んできた半生が徒労だったと思うのがイヤなので、脳内親のイメージを変えることへの抵抗は強いのです。だから、なかなか親の“実体”を見ようとしません(そのようにして脳内親を守ると同時に、自分が築いてきた歴史を守っています)。

けれど、生きづらいあなたの今の人生を変える=人生脚本を書き換えるためには、「脚本ちゃん」の目を覚まさせる必要があるということ。
そのためには、「脚本ちゃん」がかしずいてきた脳内母親と母親の実体は違うということを知ること。
そして、自分が独り相撲をしてきたんだという真実を虚無感と共に受け止めることです。

その絶望から、自分本来の人生がスタートします。






【ご参考】
エンプティチェアで見えた脳内母親の正体





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