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6-4)「わからない」と「恥ずかしい」で真実を封印する

2015/01/15(Thu) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【6.人生脚本を突っ走り始めた歌織(2003.05~2003.08)】


4)「わからない」と「恥ずかしい」で真実を封印する

弁護側「暴行を受けてあなたはどうなった?」 
歌織 「腰が抜けたように動けなくなって、『まさかこんなことが起こるはずはない』と目の前の現実をどこかで否定している感じだった」 
弁護側「翌朝、祐輔さんはどういう行動を取った?」 
歌織 「彼も自分のやったことに驚いている様子で、『酒に酔って覚えていない』と謝り続けた。しかし、私が『許せない』と言い続けて口論になった。そういう状態が続き、(祐輔さんが)何の断りもなしに彼の友人を呼んだ」 
弁護側「友人を呼ぶことについてどう思った?」 
歌織 「夫婦の問題にどうして第三者が立ち入って来るのか分からないという気持ちと、早く友人に帰ってほしいという気持ち、恥ずかしい気持ちでいっぱいだった」

まず注目すべきは次の言葉です。
『「まさかこんなことが起こるはずはない」と目の前の現実をどこかで否定している感じ』
『「許せない」と言い続けて口論になった』

そう、歌織の人生最初の記憶、便座の上で『ごめんなさい』と叫び続けながら、父にぶたれ続けている記憶と重なりますね。当時の「かおりちゃん」が封印した気持ち―「まさかこんなことが起こるはずはない」を感じ、父親に(さらには母親にも)言いたかった気持ち―「許せない!!」をここで吐き出していますね。

つまり、祐輔にゲームを仕掛けて父親との類似状況を再現し、翌日、代理父親と見なした祐輔に対して怒りを吐き出す代償行為をしているわけです。





ところがここで、歌織にとっては予想外のことが起きます。祐輔が友人を呼んだのです。雪隠詰めしている最中に人が来ることはあり得ない―それが歌織の幼児体験でした。ですから、友人が来ることが『分からない』のです。

『分からない』というのはカウンセリング中にもまま出逢う言葉で、脳が理解することを拒否するときに出てきます。これ以上、本人に理解させるのはやばい―脚本や親の真実が本人にばれてしまう―そういう糸口に来たときに、脳が本人に「わかりません」と言わせています。

では、何がわかるとまずかったのでしょうか。
幼児体験では母親が助けに来ませんでした。だから、助けに来なかった母親を正当化するためには、母親以外の人も助けに来ない―つまり、助けに来ないことが当たり前ということにしないといけません。だから、このような状況において助けに来る人がいては困るのです。

もし助けがあった場合、「ではなぜ母親は来なかったのか?」という封印している疑問に火がつくことになります。そこを追究することは絶望に繋がることを本能は知っていますから、ここから先に進んではいけません。だから、「どうして第三者が立ち入って来るのか分からない」と言って思考をストップさせるのです。つまり、

「分からないと言うこと」は、
「分かることを禁ず」という自分への禁止令です。



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次に、『早く友人に帰ってほしいという気持ち』があったと述べていますね。これも、「助けに来る第三者が目の前にいるという事実」が、「助けに来る人はいないという虚構」を生きている歌織にとっては都合が悪かったからです。早くその事実には消えてなくなってほしいのです。

IPの強い方は、脳内操作してそういう事実を完璧に忘れることさえします。
事実を消し去る脳(IP)

さらに虚構を生きる度合いが進むと、都合の悪い実態そのものを消し去ろうとします。
京都小6女児刺殺事件-(4)“事実を消す”ための殺人

このように度合いの程度は異なれど、多くの方が虚構を生きています。
たとえば、私の父は耳が遠いのですが(けれど自分に関わることは敏感に分かりますので、無意識に機能を使い分けている部分もあるでしょう)、朝ドラを日課のように見ています。つい最近、いまだにマッサンの父親が誰か知らなかったことを知って衝撃を受けました。見ているのではなく、脳内で勝手に類推しながらただ眺めていたのです。

父の生きる姿勢そのものが、そこに現れていました。父が眺めているテレビの中の世界と、父が眺めている私たち家族の世界は、平板か立体かの違いでしかなく、全く同次元です。というのも、父自身が憶測と決めつけの虚構の中に棲んでいて、現実には決して触れようとしないからです。

父も肝心なところに来ると「わからん」と逃げ、一方でその場しのぎの理屈はごまんと出てきます。理屈で生きている人は、自分が虚構の中に棲んでいるとご認識ください。それでも、実社会を生きることは出来ます。けれど、歌織がそうであったように、父がそうであったように、実社会を生きているからといって「現実」を生きているわけではありません。



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そして、『恥ずかしい気持ち』を歌織は言ってましたね。
もし全く自分に非がなく、本気で許せないことなのであれば、堂々としていればいいのではないでしょうか。むしろきちんと話を聞いてもらってジャッジしてもらえばいいでしょう。では、なぜ『恥ずかしい気持ち』が湧いたのでしょうか。

「便座の上でぶたれている」という状況―
トイレという場所も、
大の大人が幼児を容赦なくぶっているという状況も、
しかも父親が娘をぶっているということも、
母親が助けに来ないということも
―そのすべてが他人に知られたくないものでしょう。

なぜなら、第三者の目にさらされたときに、その「事実」から逃げられなくなるからです。事実を突きつけたれたときに、最後に到達するのは母親の真実です。それを知るわけにはいきません。そこに絶望しかないことがわかっているからです。

逆に知られないならば、自己洗脳して脚本人生(虚構)を生き続けることが出来ます。絶望にたどり着くよりは、虚構を生きた方がましです。だから、脚本人生を生きている人間は、その見ないようにしていた事実に触れそうになると、そうさせまいとして「恥ずかしい」という感情が湧いて行動をストップさせるのです。



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私は、
「恥ずかしい」
「恐い」
「難しい」
「面倒くさい」
を、カウンセリング体験を通して「4大ダミー感情」と見ています。

何かしようとするときにこれらの気持ちを感じると、それをすることができませんよね。つまり、本人が気持ち(インナーチャイルド)のままに行動することを止めさせる感情、もしくは、脚本人生のレールから外れそうなときに押し戻すために脳(内親)が操る感情なのだと思います。


上記に「罪悪感」を加えて「5大ダミー感情」と見てもいいと思います。
ここで言う罪悪感は、自分が人を傷つけたことに気づいたときに芽生える「罪の意識」とは別のもので、親子が逆転して親の「代理親」となっている人に強く見られる感情のことを言っています(まぁ親子逆転世界ですから、かなり一般的だと思いますが)。

たとえば、子供が親から自律することは当たり前のことであり、親としても自律する子供の姿を見るのは嬉しいことです。けれど親の「代理親」として育てられた子供は、幼少期から「親の親」として生きていますから、自分が自律して家を出るということは、「子供(親)を見捨てて家を出る」ということになってしまうのです。そりゃ当然罪悪感が湧いてきますよね。

しかしそれは、自分が無意識に親という役割を演じている脚本人生劇場の舞台上での罪悪感。つまりは、ニセモノ感情です。騙されないでください。 また、あなたに無用の罪悪感がある限り、それを利用してあなたをコントロールしようとする人間が現れます。あなたが出て行っても、親はハラスメント界の泳ぎ方を知り尽くしていますから心配無用です。

なにより、あなたが操り人形でいる限り、親は「人の親」にはなれません。あなたが「道具」から「人間」になったときに初めて、あなたの親は「人の親」になれるのです。ですから、ダミーの罪悪感に負けずに、堂々と自律してください。


(なお、上記5つに加えて、「できない」「わからない」は、「できたくない」「わかりたくない」あるいは「出来るのを禁ず」「分かることを禁ず」という禁止令です。これらの7つの思考や感情は、自他のICを抑え、自他の脚本を維持するためにハラスメント界ではよく用いられるポピュラーなものですから、「7大ハラスメント用語」と言ってもいいかもしれません)



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さて、こうして歌織は、
「わからない」で思考をストップさせ、
「恥ずかしい」で感情をストップさせ、
母親の真実にたどり着く道を閉ざしました。

(逆に言えば、「7大ハラスメント用語」が自分の口から出てきたときが、自分が隠しているものに気づく入り口となります)




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歌織さんの例が、自分とって似ていて解りやすいです。
この記事は特に解りやすくて何度も頷きました。
ありがとうございます。



 
    
 
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