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7-3)歌織の脚本に完全に取り込まれた祐輔(2003.冬)

2015/01/22(Thu) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【7.脚本人生劇場(2003.秋~2004.05)】


3)歌織の脚本に完全に取り込まれた祐輔(2003.冬)

人生脚本の見せ場作りとその主導権争いが日常化していたことは、次の証言からも分かります。祐輔の法律事務所時代の同僚だった女性の証言です。

弁護側「(平成)15年の冬ごろ、(歌織らが)武蔵小山のマンションにいたときもあなたへ電話があったか?」
証人 「はい」
弁護側「どんな内容?」
証人 「歌織さんが離婚するといって聞かず、その(離婚を言い出した)原因として、(歌織が)愛人からお金を借りていたので殴ってしまったのだと」
弁護側「歌織さんは祐輔さんに『離婚してくれ』と言っていた?」
証人 「はい。『私はあなたとやっていけないの。離婚して』と歌織さんが言っていて、祐輔さんは『離婚なんて言うな。悪いところは直すから』と言っていた」

検察側の尋問も見てみましょう。

検察側「『(歌織が)離婚するというので、機嫌を取ってほしい』と祐輔さんから頼まれたことがある?」
証人 「15年の冬ごろ、『歌織が50万円ぐらい愛人から金を借り、怒って殴ってしまった』と」
検察側「金に困っていたのか?」
証人 「(15年8月に引っ越した)武蔵小山のマンションにいたころ、家賃が12万円で、祐輔さんの手取りは15万円ぐらいだった」
検察側「歌織は何と話していた?」
証人 「『この人あり得ない、この人あり得ない』とずっと言っていた。馬乗りで首を絞められたと」
検察側「歌織に傷はあった?」
証人 「一見して分かるあざや傷はなかった。最後は仲良くなっていた」


同じ状況を説明しているのに、印象が随分異なりますね。弁護側の尋問では平行線で終わっているように見え、検察側の尋問では最後には仲良くなっていることが分かります。質問に答える形式ですから、質問の持って行き方によって印象が変わることが分かると思います。(←ここに現行の裁判制度の致命的欠陥があります)

たとえば、弁護側は「歌織さんは祐輔さんに『離婚してくれ』と言っていた?」と問うことによって「離婚」を強調しているわけです。答える側も、沢山ある事実の内、その質問に関わる事実を切り取って答えることになります。

検察側は「歌織は何と話していた?」と訊いていますから、証人がもっとも印象に残った部分を答えることが出来ます。ここでは、
弁護側がクローズドクエスチョン、
検察側がオープンクエスチョンですね。
クローズドクエスチョンは限定的なので、質問者側の恣意や誘導が入ってきます。





さて、「この人あり得ない」と歌織は言っていますが、そう言いたかったのはむしろ祐輔の方だったのではないでしょうか。まず夫と相談の上で親に金を借りるならまだしも、夫に内緒でかつての愛人に金を借りているわけです。夫の尊厳を踏みにじっていますね。

しかも50万円という大金を借りていたわけですから、その絆の深さも分かろうというものです。不安の強い祐輔が怒るのは火を見るより明らかですね。

歌織のために弁護士の道を捨てて不動産会社に転職し、その上分不相応なマンション家賃まで負担することになり、不満を抱えながらも頑張っている祐輔にとって歌織の行為は裏切りだったでしょう。
一方の歌織は、3月にも30万円を借りていますから、愛人からお金を借り続けることも計画内だったのでしょう。

問題はなぜそれがばれたかと言うことですが、祐輔が暴力を振るうように歌織が仕向けたのでしょう。というのも、このように別の男性とのやりとりをちらつかせて目の前の男性の怒りを引き出すやり方(演出)は、あの婚約破棄騒動で、経営者の息子の怒りを引き出したときのやり方と同じ―つまり、歌織の慣れ親しんだやり方なのです。



もう一つは、「この人あり得ない」と「言う」場面を作るためでしょう。それは、あの便座で殴られた時の父親に言いたかった言葉を言うためです。それを言いたくて怒りを抱えたままのインナーチャイルド(復讐ちゃん)が歌織の中にずっと潜んでいたのです。

夏(8月)に暴力を受けたときは、『「まさかこんなことが起こるはずはない」と目の前の現実をどこかで否定し』『「許せない」と言い続け』ましたね。あれも代償行為でしたが、今回もそうでした。

このように、人は感情を吐き出すために、その感情を吐き出すに相応しい場面作りをします。それがゲームです。歌織はこのようにゲームを仕掛け、代理父親である祐輔に怒りを吐き出す代償行為をしますが、いくら代わりの怒りを吐き出したところで怒りの本体はなくなりません。この怒りは、本当は父親、そしてさらにその奥に隠れている母親に対しての怒りだ、と本人が気づくまで終わりなく繰り返され続けます。


一方の祐輔は、歌織が「この人あり得ないと言いたいんだ」ということが分かりますから、「あり得ない」ことをどんどんするようになっていくわけです。それがゲームへの協力です。夫婦喧嘩もそうですが、実はベストカップルです。

『最後は仲良くなっていた』―このことがすべてを物語っていますね。





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