プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

8-8)男を武器(矛と盾)にして闘い合う母と娘

2015/02/04(Wed) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【8.離婚を決意した娘vs拒否した母親(2004.05)】


8)男を武器(矛と盾)にして闘い合う母と娘

この時、もう一人の男性祐輔はどうしていたのでしょうか。

『「歌織は会社社長のお嬢。おやじは顔も利くし、入り婿になってもいいんだ。でも殴ったら実家に帰ってしまった。お嬢だから、もったいない。逆玉に乗れそうだったのに」
当時祐輔さんはリートという不動産投資信託に興味を持ち、仲間と一緒に会社を興す準備をしていた。その仲間に暴力のことを打ち明けた。その仲間は祐輔さんにこうアドバイスした。
「新幹線代貸してあげるから奥さんの実家に迎えに行ってこい」
祐輔さんは、歌織の父に殴られるんじゃないかと怯えていた。
「今日事務所に泊まっていいですか?」
一人の家には帰りたくないようなそぶりを見せたこともあった。』
(by河合香織)

祐輔も、自分がビッグになるための道具として歌織を利用していたことがよく分かりますね。そして、歌織の父親に怯えていたことも分かります。ここで父親がきちんとけじめをつけていればと思います。

また、一人暮らしになったときの不安ぶりも覗えますね。見捨てられ不安がよぎって恐かったのでしょう。巨大な恐怖と不安を抱えていたことが分かります。だから次々に途切れることなく女性と付き合っていたのでしょう。

この不安の強さが、もう金輪際このような不安を感じたくないための束縛の強さになり、そして、自分に不安を感じさせた歌織への怒り=暴力となったわけです。



ところで、上記祐輔の話を読んだときに、歌織の証言との間のあまりの温度差に驚きました。
祐輔が振るった暴力は、「手を椅子に縛られ、髪を引っ張られて引きずられた。外出ができないように洋服を引き裂かれた」「顔にはお茶をかけられ、つばを吐きかけられた。ひどい暴力にあった」―尋常じゃない人間性まで踏みにじられた陰惨な暴力だったはずです。しかも、『お前が地球の裏に出ても見つけ出す』と親までも馬鹿にしたことまで言い放ったはずです。

その当人が、まさにその時に『入り婿になってもいいんだ。でも殴ったら実家に帰ってしまった。』と言っています。唖然としました。「殴ったら実家に帰ってしまった」?!―その軽い言い方程度のことですか?と。
祐輔は自分がやったことの自覚を全く持てない人間だったのでしょうか。いえ、そうではないと思います。というのも、その後祐輔は自覚的に行動を変えているからです。

また、上記仲間から見える祐輔の姿は、殴ったことで妻に逃げられ、しかし、妻の父親が恐くて迎えに行くことも出来ない情けない男の姿です。祐輔は実父に対して怯えていましたから、歌織の父親にもその恐怖を投影していたのかもしれません。

祐輔にとって歌織の父親は恐怖の投影の対象であり、かつ『入り婿になってもいい』とまで言わせた、自分が従うべき相手―畏怖の対象でした。それはビッグになるためですが、自分のためであるからこそ、その対象を馬鹿にすることはしないでしょう。



ここで思い出すのは、歌織が婚約を破棄したときの経緯です。歌織は婚約者をわざと怒らせ、苛立った婚約者が机か椅子を蹴ったことを「暴力を振るわれた」と両親に話し、そのことが婚約者側に伝わって男性の方から婚約破棄となりました。

歌織は、再びこの手を使ったのではないでしょうか。親が相手方に確認をしないことは、婚約破棄騒動の時に実証されていますから、この親に対しては「嘘が誠になる」ことを歌織は知っていました(虚構を生きている人間は事実を確認しません)。

つまり、祐輔の暴力はそこまで酷いものではなく、父に見せた痣も自分でつけたのかもしれません。それに尾ひれをつけて親に話したのかもしれません。虚構人生は自作自演ですから平気でそういうこともしますが、それは歌織の母親が歌織に見せ続けてきた姿でもありました。



すると次の推測が浮かびます。
もしかすると母親は、歌織が狂言を演じていることを見抜いていたのかもしれません。というのも、狂言芝居の本家本元は母親であり、かつこの母親はすべてを見ているからです。祐輔からも連絡を受け、祐輔の人となりも知っていたはずです。歌織の話を聞いても、話半分に聞いていたのではないでしょうか。

こう見てくると、次のような構図が新たに見えてきます。
母親は父親を盾にして歌織から逃げる。
歌織は祐輔を矛にして母親に迫る。

「歌織と暮らしたくない母親」と「母親と暮らしたい歌織」
母娘は、それぞれ男性を道具(矛と盾)にして、腹の探り合いと闘いを繰り広げているように見えます。



「別れたい」と言う娘と「別れなさい」と言う母親。
思いと方向性を共有しているはずなのに、祐輔の元へ帰ることを選択した娘と、それをさせた母親。

この「言っていることと」と「やっていること」が全く逆であることの大いなる矛盾。こういう矛盾がある場合、そこに深層心理(人生脚本)を解く鍵があります。






子育て心理学:第5部 3)「親の背を見て子は育つ」メカニズム





関連記事
 
Comment0  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真/動画集はこちら↓
 
アルバム(flickr)
アルバム(フォト蔵)
YouTube

・写真はアルバムページに飛ぶようにしてあります。
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード