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9-2)自己洗脳で心を再封印し、脚本のレールに自分を引き戻す(2004.夏)

2015/02/08(Sun) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【9.母への絶望と憎しみの封印(2004.06~2005.01)】


2)自己洗脳で心を再封印し、脚本のレールに自分を引き戻す(2004.夏)

この時期、歌織は大学時代からの友人女性と会っています。『脚本人生(束縛)の証人役(2003.夏)』となった女性―祐輔についての印象操作ができる相手です。なぜ証人役に適当かというと、仕事で海外にいることが多いからです。この女性は、2003年夏~2004年夏、2004年10月~2005年7月、2006年2月からまた海外に行っています。つまり、実際の祐輔と会う機会がない人なので、情報操作しやすいのです。(なお、後に出来ていますが、このような脚本人生の証人役の友人がもう一人います)

弁護側「歌織被告とはその後は会った?」
証人 「次の年(平成16年)の夏に会った。2人でお昼を食べた」 
弁護側「祐輔さんとの関係について歌織被告は何か話したのか?」 
《歌織被告は一瞬、すがるような目で証人をみやった》
証人 「実は、酔うと暴力を振るわれると聞いた」 
弁護側「いつごろからだと?」 
証人 「結婚して半年くらいからだと聞いた」 
弁護側「内容は?」 
証人 「馬乗りになって髪の毛を引っ張られたり、鍵のかかる風呂場に逃げてもドアを突き破ってくると。歌織被告はノースリーブを着ていたが、右腕にあざがあった」

歌織が、わざわざノースリーブを着ていっていることがわかりますね。普通ならば隠すでしょう。そして、見せるにしてもその友人だけに見せるということをするでしょう。それを右腕の痣を堂々と見せています。もしかすると自分でつけたのかもしれませんが・・・

弁護側「そのときの歌織被告の様子は?」
証人 「涙をポロポロ流した」
弁護側「歌織被告と父との関係については何か聞いた?」
証人 「うまくいってないと」
弁護側「実家の話は聞いた?」
証人 「1度暴力から逃げるために実家に帰ったが父とうまくいかず、また東京に帰ってきたと聞いた」

この涙は、一見祐輔の暴力が辛いことへの涙のように見えますし、弁護側もそう取ったことでしょう。確かに、脚本人生劇場上のホンモノ感情としての涙だったかもしれません。
が、前記事で見ましたように、むしろこの時期、神(母)に絶望し打ちひしがれていた歌織は、祐輔に救われています。この涙は、母への絶望の涙、母から見捨てられた自分への涙だったのではないかと思います。

いずれにせよ、友人から見ると、歌織は涙まで流し実家に帰った話までしています。そこまでの思いと行動があるのならば、なぜ離婚しないのか―誰しもそう思うはずです。
脱出できないくらいに囲い込まれたり、自分の心が身動きできなくなっているケースもあります。けれど歌織は帰ることが出来たわけです。ならば、実家を防波堤にして、アパートを借りて一人暮らしする―そういうことも考えられるでしょう。なのになぜ夫の元に帰ってきたのか?

誰しも疑問に思うその質問を、弁護側はしていないところが恣意的ですね。けれど、弁護側がしなかったその質問を検察はしています。


検察側「被告から離婚の話は出なかったか?」
証人 「『離婚を考えたら?』とは言った」 
検察側「被告は何と言った?」 
証人 「『彼が反対しているので』と」 
検察側「『取るものは取らないと』とは言っていなかったか」 
証人 「『慰謝料はもらわないと』とは言っていた」

この友人も、当然『離婚を考えたら?』と歌織に勧めたわけです。その歌織の回答が不可解ですね。『彼が反対しているので』離婚できないと言い、ならば離婚しないのかと言えば、離婚するなら『慰謝料はもらわないと』と言い・・・。
祐輔が反対していても、両親に詳細を話せるくらいの事実や友人に青あざを見せるくらいの証拠があるのであれば、弁護士を立てて離婚することもできたはずです。慰謝料を請求することもできたでしょう。

普通に考えれば、歌織は離婚する意志と、それを誰もが納得できる事実を持っていたわけですから、なんの問題もないはずです。このように相手の言っていることが腑に落ちない場合は、相手の言葉の表層ではなく、メタメッセージで何を言おうとしているのかを俯瞰してみる必要があります。


まず、この時は母親に拒絶されて離婚したくても出来ないというときでしたね。これが第一義的な理由です。神(母親)の許可でスタートした結婚ですから、神の許可がなければ決して離婚できません。そのことを、歌織は『彼が反対しているので』という言葉で、無意識に友人に伝えています。
なぜそれがそうだと言えるのか。

カウンセリング体験から言えることは、配偶者は男女を問わず代理母親と見なされる側面を持っているということです。皆さんも、自分達の夫婦喧嘩をよく観察してみてください。そこで飛び交う言葉、よく出てくる文句は、自分の母親に言いたい文句であることに気づかれるはずです。(敵は目の前の配偶者ではありませんよ。あなたのお母さんです)

つまり、『彼が反対しているので』=「代理母親が反対しているので」=「実家の母親が反対しているので」ということですね。


次に、なぜ慰謝料にこだわったのか。
実母から人生脚本のレールに戻されてしまった以上、「都心にマンションを得る」という目標を達成できなければ、祐輔との生活を終わらせることは出来ないでしょう。最低でも、祐輔との生活を終わらせる=離婚と引き替えに「都心のマンション」を手に入れなければ、母親は認めてくれないと歌織は無意識で思い込んでいます。これが、慰謝料にこだわった理由ではないでしょうか。





さて、この時期、歌織が友人と会った理由はなんでしょうか。
『私という人間は実家にいてはいけないんだ』と思い知らされた歌織を、祐輔は受け入れました。歌織は、『どんなにやっても無駄』な母親の現実と、涙ぐむほどの優しい祐輔という現実に触れました。

自分の前に立ちはだかる母親という絶望の壁。一方、暴力を受けるべく強制送還された先で、生まれて初めて体験した優しさ。歌織が一途に求める母親は自分を道具にし、歌織が道具にした祐輔は自分を人として優しくしてくれました。この皮肉。

おそらく歌織は、直面したこの二つの現実の前で、相当に揺れていたのではないかと思います。母親と暮らすことをあきらめ、祐輔と暮らしていくことを選ぶか。けれどそれは、生まれて以来の夢をあきらめることになります・・・。

結局、歌織は、再び自分を建て直すことに決めたのでしょう。そのためには、母親に折られて怒っているインナーチャイルド(かおりちゃん)を再封印しなければなりません。いったんは離婚を決意したということは、心(かおりちゃん)は相当に厭がっていますから、人の力を借りなければなりません。それが、友人という観客に脚本人生のストーリーを語って見せながら自己洗脳することでした。

友人が、そのストーリーに同情することで脚本ちゃんは力を得て、心(かおりちゃん)を説得できます。もしここで、友人が自分の感じた違和感や気持ちを率直に言葉にしていれば、それは「かおりちゃん」をエンパワーすることになり、歌織が何かに気づくきっかけになったかもしれません。そうならないために、歌織は情報操作できる友人を選んでいるわけです。

(これはカウンセリングも同じです。相談者の見せる切迫した感情や奇妙な動作、苦悩の叫びなど、時として脚本人生劇場の演出であることがあります。カウンセラーがそれに気づかずにそこに共感で終わることは、脚本ちゃんをエンパワーすることになり、その相談者は延々と脚本人生を歩くことになります。その脚本を受け止めることも大事ですが、受け止めた時点できちんとそれが演出であることを指摘することで変化が訪れます)


この時、再封印される心(かおりちゃん)は、歌織に相当に怒ったことでしょう。
常に「虚構の内在神」(脳内母親)ばかり仰ぎ見て、「本当の内在神」(インナーチャイルド→ハイヤーセルフ)を見ない歌織。
脳内母親の言うがままに、自分(かおりちゃん)を危険でイヤな目に遭わせ続ける歌織に対するかおりちゃんの怒り。

この自分(かおりちゃん)の自分(歌織)に対する怒りが、代償行為として他者に向かったときに殺意が生じることになります。殺意のコアにあるのは、自分自身への怒りなのです。(*)

殺意の種は、この時に蒔かれたのではないでしょうか。








*イスラム国の出現は、元はといえばアメリカ軍産複合体が蒔いた種。それが憎悪の根を張らせ、復讐の花を咲かせました。その根を張らせる土壌となったのは、これも軍産複合体が源流であろう貧困徴兵制に持って行くための格差&競争拡大社会。日本も小泉時代頃から格差社会へと体制が変わりましたね。そのシステムの中で希望を無くした人々が時代のあだ花を咲かせたように思います。自由競争原理の末期症状ではないでしょうか。
背骨の通った無責任男:植木等~平均(たいらひとし)の中庸の道

一方でオウム真理教も思い出しました。イスラム国は、まるでサティアンの世界版のようです。オウム真理教も、現代社会の価値観に追い詰められ、その社会システムを破壊したいと思う人々の受け皿となりました。

けれど、一神教や一人の指導者、独裁者の導くシステムは、他の神を嫉妬し排撃すますから本質的にゼロトレランス(不寛容)となります。教えが尊くても、不安と恐怖から逃げたい人が組織をつくるわけですから、外在神への帰依(服従)と戒律でかりそめの安心を与えるシステムとなってしまいます。母親一神教と同じなのです。

そこに所属する安心の中で、「本当の内在神」(インナーチャイルド→ハイヤーセルフ)と向き合わないことに対して小さいちゃんは怒っています。この自分自身への怒りが殺意のコアとなり、いとも簡単に十字軍やジハードなどが起こってしまうのではないでしょうか。

外在神に頼る一神教は限界に来ているように思えます。大元はワンネスなのですが、その分け御魂が万物に宿るとする多神教やアニミズムの世界観。偶像を祀らず、自然そのものを崇拝する古神道の世界観。人々を己の内在神へと向かわせる神道的世界観が、世界を「大いなる和」の道へと導くのではないかと感じています。

よく日本の外交力と言うことがいわれますが、その外交力の根底に置かなければならないのは、自然(神)と共生する日本人の智恵だと思います。自然と共生するには、すべての人が助け合わなければなりませんから。それが、「随神の道」(かんながらのみち)なのでしょう。





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