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10-3)DVシェルターで決意した代理母親への復讐

2015/02/15(Sun) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【10.脚本の復活とバージョンアップ(2005.06~2005.夏)】


3)DVシェルターで決意した代理母親への復讐

歌織は、これまでの暴力の次元を超えた暴力を引き出すことができ、その「証明」として警察を利用することが出来ました。

弁護側「目黒署と被害届について話をしたか」
歌織 「しました」
弁護側「警察官は何と言ったか」
歌織 「警察の方から『自分たちは今すぐ捕まえに行って同じように殴ってやりたいが、あなたの夫に変わりない訳だからよく考えて』と言われた」
弁護側「結局どうしたのか」 
歌織 「自宅に戻ることはできないと言ったら『親や知人など頼る人はいないか』と聞かれたが、絶対に知られたくなかった。結局、シェルターを紹介された」
弁護側「シェルターにはどのような人たちがいたのか」
歌織 「私と同じように顔に殴られた跡のある人たちがいた」
弁護側「それを見て思ったことは」
歌織 「直接、話をしなくても自分と同じようだとわかりとても切ない気持ちで一杯だった」
弁護側「シェルターではどのような生活だったか」
歌織 「顔の傷があまりにもひどいため、部屋から出してもらえない状態。あまりにも顔が変わってしまい鏡で見ることができなかった。シェルターでは最大でも1カ月しかいれないと聞いていたので、顔の傷を隠すための帽子をかぶってハローワークに行った」

証言では、無断でシェルターから外出してブランドの靴を買っていたことなどは、当然ながら話されません。これはほんの一例ですが、裁判で語られていない事実が沢山あるということであり、それで適切な判定が下されると思えません。


さて、これほどの暴行をされているのに、歌織は実家に連絡を取ろうとはしていません。おそらく、これほど酷い目に遭っても母親が受け入れてくれることがないであろう事、そしてその事実に出逢って絶望することを避けたのでしょう。母親の証言を見てみましょう。

弁護側「警察と連絡を取って、被告とは話ができたのか」 
母親 「できなかった」
弁護側「誰と話ができたのか」
母親 「目黒警察の人と」 
弁護側「なぜ被告と話ができなかったのか」 
母親 「『両親とは話したくない』と言っていると」 
弁護側「被告のけが状況は」 
母親 「鼻が折れて口の中が裂けていると説明された」

『鼻が折れて口の中が裂けている』と説明されているのです。一体どう思ったのでしょうか? もし思いがあれば、警察を通じてでも自分の思いを娘に伝えるべく尽力したことでしょう。けれど、母親からの連絡は歌織にはありませんでした。歌織は見えない絶望を深めていくことになります。けれど、絶望は無意識の話であって、表層意識はまた別です。



検察官「シェルターで心理面接をしたか」
歌織 「はい」
検察官「祐輔さんとの間のことを答えている。それが証拠申請されているが、それを見ると、『結婚して仕事を辞めて悔しい。向こうの出方を見て一発何かやってやろう』とあるが」
歌織 「記憶にない」
検察官「祐輔さんに対し、どういう風に思っていたか」
歌織 「シェルターで? 『絶対に許せない』。離婚することを考えていて『離婚するとしても、できるだけのことをしたい』と思っていた」
検察官「『できるだけのこと』とは?」
歌織 「慰謝料のことであったり、別れた後の自分の生活のことであったり…。そういうこと」
検察官「『一発やってやろう』とは?」
歌織 「覚えていません」


『覚えていません』―以前も見ましたが、真実を封印するときの言葉が出ましたね。歌織は、「脚本ちゃん」が語るストーリーは言葉にしますが、「復讐ちゃん」に関わることは一切「わからない」とか「覚えていません」と言って封印します。『一発やってやろう』の裏にある気持ちを、表層意識と深層心理の両方から推察してみましょう。

1月の万引き事件の時に『本当にこれで最後だと思った』のは、表層意識の文脈でいえば『自分も暴力ふるわないから』と言った祐輔の言葉に対してであり、「今度その約束を破ったら、もう許さない」と思っていたわけです。ですから、その約束を破られ鼻を折るという、これまでで最も酷い暴力を受けたこの時に『絶対に許せない』『一発やってやろう』となるのも頷けます。

けれど、深層心理では、「母を許すのは、これで最後だ」「今度は、もう許さない」と思っていたのであり、いったん矛先を収めて脚本人生に戻り、止んでいた暴力を復活させたのも、この酷い暴力を仕掛けたのも歌織です。つまり、「脚本ちゃん」は絶好調なのです。


深層では歌織が祐輔を操っているにもかかわらず、
表層では(歌織の操るままに動く)祐輔に復讐を誓っているわけです。

自分が操る操り人形に自分を叩かせて、むかついてその人形をぶっ飛ばす―そういうことをしているわけですから、歌織が全く身勝手でとても酷い人間だと思われるかもしれませんね。けれど人生脚本に操られている私たちは、それに気づくまでは皆このような生き方をしています。

たとえば、『結婚して仕事を辞めて悔しい』と言っていますが、仕事をして自律してはいけないのが歌織の脚本ですから、自ら選択したわけです(スポーツジムは祐輔に文句を言われながらも継続し続けていますから、歌織は祐輔に惑わされず自分の意志で選択し続けています)。

にもかかわらず誰かのせいにするのは、「かおりちゃん」をなだめるためです。その相手が祐輔であり、祐輔は代理母親ですからしっくりくるわけです。こうして、脚本ちゃんが従っている脳内母親への怒りを代理母親へすり替えながら、憎しみを募らせていくことになります。

歌織は、それが母親への復讐と気づかないままに、『向こうの出方を見て一発何かやってやろう』と祐輔への復讐を決意しました。






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