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10-4)DVシェルターから夫の元へ戻るための理由(性的写真)の構築

2015/02/16(Mon) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【10.脚本の復活とバージョンアップ(2005.06~2005.夏)】


4)DVシェルターから夫の元へ戻るための理由(性的写真)の構築

さて、『シェルターでは最大でも1カ月しかいれないと聞いていた』ので、その間に身の振り方を考えなければなりません。かつて本気で離婚を決意した相手からこれほどの暴力を受け、やっとシェルターに保護されて逃れられたわけです。祐輔と生活している間もスポーツジムに行ったり、デパートで万引きしたりしていたわけですから行動できないわけではありませんし、現にハローワークにもブランドショッピングにも行っています。そこから友人に連絡を取ることも出来たでしょう。

けれど、歌織はかつての愛人以外にこのシェルター事件のことを話していません。
木村鑑定人「歌織被告は、鼻の骨が折れているという話は(不倫相手の)A男さんを除き、誰にも話していない。シェルター退所後、DV(配偶者間暴力)の話も友人に話していない。唯一、牧師さんがそういうニュアンスを受け取ったと話しているが。DVの加害者は何らかの介入がなされないままでは、シェルター保護くらいではDVがなくなることはありえない。歌織被告は誰にも話せず、DVは繰り返された」


祐輔が最も激怒するはずのリスクの高い相手である元愛人のA男には話しているのです。ということは、そういう自由を持つことが出来たということです。その時、A男にはどう話をしたのか。財力のあるA男であれば匿うことも出来たでしょう。

A男に助けを求めず、知人には一切連絡していないのです。不可解なことが多すぎます。その不可解の謎はひとまずおいといて、戻った理由を見てみましょう。





《鑑定人の説明は祐輔さんの暴力を受け、歌織被告がシェルターに保護された場面に移る。その後なぜ、歌織被告は祐輔さんのところに戻ったのか。鑑定人からその理由が明らかにされた》

木村鑑定人「17年6月22日にシェルターで保護された際、当時診断した医師は心的外傷後ストレス障害(PTSD)と判断した。(被告は)当時、『自分がいけないんじゃないか』と考えていて、(医師は)離婚を強く勧めた。診察した医師も(被告が)DV被害に遭った女性と考えて不自然ではないということだった。結局、(被告は)祐輔さんの元に戻っているが、その最大の理由は性的な写真を撮られていたことにある。その写真を『知人にばらまく』などの脅しが当時あった。このことについて、(被告は)鑑定が始まった前後からやっと話し始めた」

ここで、『祐輔さんの元に戻っているが、その最大の理由は性的な写真を撮られていたことにある』と一見納得できそうな理由が登場しています。

木村鑑定人「DVには性的暴行も含まれ、それをばらまかれると脅されていた。なぜ逃げなかったかというと…DVで囲い込みがあると逃げられないということでも説明できるが、性的な写真を知人にばらまくと脅されていたことは、一層逃げられない理由になる。この話を語れば有利だが、歌織被告はかたくなに語るのを拒んでいた」

金鑑定人「『写真をばらまく』と脅されたという話の信頼性は高い。歌織被告は(祐輔さんの)ご遺体の一部を袋に入れるとき、一度遺体を袋から出して、写真が入っていないか確かめた」

金鑑定人の言葉がひっかかりました―『『写真をばらまく』と脅されたという話の信頼性は高い』? では、現物はなかったのか?どうやら確認されていないようですね。



2008年3月12日に行われた臨時被告人質問で、歌織は祐輔から写真を返してもらって処分したが、それが全部ではないと言われ、祐輔の留守中に探してクローゼットの中に見つけて、それを沢山あったゴミ袋のどれかに入れた―と言っています。

検察官「その後、写真はどうなったの?」
歌織 「返してもらったものは処分しました」
検察官「ということは全て無くなったということ?」
歌織 「そう思っていましたが、(その後)彼から逃げようとしたとき、彼は『まだあるんだ』と言っていた。彼がいないときに部屋で写真を探しました。彼に写真を返してもらわない限り、(2人が住んでいた)あの家には写真がある。逃げたいが、写真を返してもらうまでは家を出られない。探す、見つからないの繰り返し。彼は私の友人の住所も知っていて、私が逃げたら友人に危害を加えると言ってきた」
検察官「努力したが見つけられなかった?」
歌織 「遺体をしまったクローゼットには使わないものを入れていて、(入っていた)ものを出して遺体をしまった。その時に(クローゼットから取り出したものの中から写真を)見つけました」
検察官「その写真は?」
歌織 「見つけた時点で、あのときの部屋にごみ袋がいっぱいあったんで、どれかに入れて捨てた。下半身を一番うしろの、手近にあった袋をつかんでいれたが、写真をどこに捨てたっけと思って、ごみ袋を探したが見つけられなかったので、『下半身の袋にもしかしたら写真があるのか』と思って、心配で心配で」
検察官「その袋は見たのか?」
歌織 「そんなものは見ていない。ヤだと思って」
《歌織被告は、「ヤだ」と発言したところで、嫌悪感を表すように手を空中で振り払うようなしぐさをした》

『手を空中で振り払うようなしぐさをした』―芝居がかっていますね。こういう場合は、その動作を見る「人の眼」を意識していることがあります。いわゆる脚本劇場上の演出です。

どうしても祐輔の元から逃げたいのに、ただそれがあるからこそ戻らざるを得なかった写真です。戻ってからも『逃げたいが、写真を返してもらうまでは家を出られない。探す、見つからないの繰り返し』―それがやっと見つかったのです。ならば、確実に消すでしょう。ゴミ袋のどれかに入れたという行為が信憑性が薄いのです。

しかも、写真はいくらでも現像できるわけですから、カメラなりフィルムなりデータなりを探すでしょう。そのことについては全く言及されていないのが不思議です。あれば、警察の捜査でも見つかっているはずです。



その上、弁護士から写真のことを法廷で話した方がいいとアドバイスされています。ICレコーダーを使ってまでも彼と別れようと思った理由の根拠になるからということからでしたが、にもかかわらず歌織は、おもしろおかしく報道されるのが嫌だからという理由でそれを拒否しています。

弁護人「弁護人に何を話していたのか確認します。(祐輔さんに撮られていたという性的な)写真について、(最初の)被告人質問前から、(弁護人に)法廷で出した方がいいと言われていましたか?」
歌織 「はい」
弁護人「鑑定人からは出した方がいいと言われた?」
歌織 「殺害した日に、なぜ私がICレコーダーまで持ち出して別れたいと思ったのか、その理由を説明するためにも、写真のことを出した方がいいとアドバイスされた」
弁護人「それで、鑑定人には(法廷で)話していいとなったのか?」
歌織 「はい」
弁護人「被告人質問前に写真のことを(法廷で)出したくないと思った理由は?」
歌織 「これまで、事件について、事実と違うことをおもしろおかしく報道されているのは分かっていました。写真のことを出して、事実と違う感じで報道されるのが嫌だったのです。あとは、あのような写真を夫から撮られていたことを知られるのが嫌だった、のもあります」

『ここに至るまでの彼との生活をわかってほしかった』と言っている人の言葉とも思えません。もしそういう気持ちがあるのであれば、殺害までした今、逃げも隠れもせずにすべてをさらけ出すはずです。けれどこれまで見ておわかりの通り、歌織は自分(かおりちゃん)から逃げ続けています。この写真も「かおりちゃん」を説得するためのものであって虚構だったのではないでしょうか。(理由は後述)

虚構人生が深まっていきますと、完全な嘘でも自分がそう思い込んで自己洗脳できればいいのです。この時警戒しなければ行けないのは、第三者に話してそれが嘘だと(自分に)ばれることです。だから、せいぜい情報操作できる相手だけに話をして虚構を維持します。けれど、鑑定人がこの話を信じたため、歌織はこの話を「利用できる」と考えて話す気になったのかもしれません。





このように当人の言っていることが不可解だったり、どこかおかしな場合は、本人の表層意識とは別に人生脚本を見てみる必要があります。そこで、歌織の「自律せずに金を浪費し、男性に束縛され暴力で支配されて我慢しつつ、都心にマンションを得る」という脚本に照らしてみてみましょう。

歌織は『ハローワークに行った』と言っていますが、自律してはならない脚本ですから、それは本気ではないでしょう。一方で、シェルターを抜け出してブランド靴を買うという脚本通りの行動を続けているわけですから、完全に脚本の世界を歌織が生きていることがわかります。

ということは、歌織は何が何でも祐輔の元へ帰らなければならないわけです。そのためには厭がる自分(かおりちゃん)に「仕方ないでしょ」と説得できる理由を編み出さなければなりません。それが、「性的写真」というアイディアだったのではないでしょうか(もしかするとシェルターでそういう類いの話を聞いたのかもしれません)。

そう考えると、愛人に助けを求めなかった理由も、友人に連絡しなかった理由も腑に落ちるのです。歌織は、「かおりちゃん」に対してこの脚本人生から逃げ出したいというポーズを取ってごまかしながら、必ず祐輔(脚本)の元へ自分を引き戻す工作をし続けています。(すべて一人芝居であることがわかるでしょうか)

そして、もう一つ「性的写真」の話を編み出した本当の理由もわかってきますが、最終章までお待ちください。

さらに歌織は、この事件を利用してもう一つの罠を仕掛けていました。







*事件1年後に行われる裁判―その間に十分にストーリーが構築できるのだなぁということがつくづく分かりました。本人は自分も無意識のままに脚本人生を歩いており、本であろうが裁判であろうがどこであろうが、常にそのストーリーを語りますので、本人の書いたものや供述だけでは真実にたどり着けないということです。

*秋葉原事件の犯人―加藤がいかに本を書こうとも、そこに書かれるのは脳内母親をかばった虚構のストーリーでしょう。というか、本人も無意識に支配されていますから、それ以外は書けないわけです。本人がなぜそれをしてしまったのか―そこにたどり着くためには、裁判ではなく人生脚本を解き明かすカウンセリングが必要だと思います。



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