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10-5)夫に提示した「3つの提案」に隠された罠

2015/02/17(Tue) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【10.脚本の復活とバージョンアップ(2005.06~2005.夏)】


5)夫に提示した「3つの提案」に隠された罠

歌織がなぜ祐輔の元に戻ったのか。それがわかる尋問があります。

弁護側「彼は知人に連絡などはしたのか」
歌織 「知人は何度も彼から電話があり、とても心配していたと言っていた」
弁護側「それを聞いてどうしたか」
歌織 「彼は以前から、もし私が逃げたら、知人にも何かしてやると言っていたので、彼に連絡して知人に迷惑をかけないようにと考えた」 

知人に迷惑をかけないために彼の元へ戻った―というストーリーになっていますが、これもおかしな話です。本当に知人のことを心配するのであれば、彼がそういう人間であることを知人に話すでしょう。(祐輔が、後に出会う女性に歌織が危険な女性であることを告げたように)


弁護側「彼に連絡した時の気持ちは」 
歌織 「何とかして彼に連絡しなければという気持ちと、彼と電話で話すだけでも怖く何も話せないと思ったので、あらかじめ話すことを決めてメモにしそれを読み上げるようにした」
《歌織被告は涙をこぼし言葉を絞り出した》
弁護側「どのような内容を話しましたか」
歌織 「彼に3つの提案をした。離婚すること、刑事訴訟に訴えた上で離婚すること、公正証書を作成したうえでやり直すこと」
弁護側「なぜそのような3つの提案を」 
歌織 「今までの彼のやり方を考えるとすぐに離婚には応じないと分かっていたので…」
《背筋を伸ばし裁判長席を見据える歌織被告。再びハンカチで目頭を抑えた》
弁護側「今回は離婚すると思った」
歌織 「そうです」
弁護側「そうしたらどうだったか」
歌織 「彼はその場で、公正証書を作ってやり直したいと言ってきた」


きわめて強い違和感を感じました。離婚という選択肢を2つ並べた上で、残る1つがやり直しです。この三択の内容が得も言われぬ奇妙さを醸し出しています。特に奇妙なのは、『刑事訴訟に訴えた上で離婚する』という選択肢。彼が絶対に選ぶはずがないことは誰しも分かることでしょう。それをなぜわざわざ入れたのでしょうか。

これは、「アリバイ作り」と同時に「保険をかけた」のだろうと私は感じました。

「アリバイ作り」というのは、離婚を2つ並べることで、自分は離婚をしたいんだというポーズを取るためでしょう。もし本気で離婚したいのであれば、DVシェルターからそのまま弁護士の元へ向かうでしょう。けれど母の拒絶に絶望し、厭がる心(かおりちゃん)を自己洗脳で封印し、万引きという謝罪ゲームまで仕掛けてようやく人生脚本のレールに復帰し、なくなっていた祐輔の暴力を復活させ、そこまで苦労してやっと手に入れたDV(ドメスティックバイオレンス)でした。それをさせたということは、“その先”があるはずです。それが脚本人生です。

「保険をかけた」というのは、万々が一にも彼が離婚と言い出さないように布石を置いたということです。離婚するなら刑事訴訟に訴えることもあるよ、と脅しをかけたわけです。それは直接的な脅しではありませんが、『刑事訴訟に訴えた上で離婚する』という文言を彼の目に見せればいいのです。それが暗示として効きます。

しかし、元々彼に離婚の意志はありませんから、離婚以外の選択をするに決まっています。ではなぜ、保険をかけてまでそこを選ばせる工夫をしたのか? つまり、それこそが絶対に手に入れたいものだったわけです。

もちろん、「やり直し」ではありません―歌織の目標は母親と住むことですから。そうではなく、「公正証書」です。祐輔はまんまと罠に落ちました。

弁護側「それを聞いてどう感じたか」 
歌織 「この期に及んでまだことの重大性が分かっていないと、彼の無責任さに腹が立った」 
弁護側「それで何と言ったのか」 
歌織 「『あなたでは全く話にならないので、今後一切連絡はしないで。あなたの両親から連絡するようにして』と言った」

歌織は本当に頭がいいなぁと感心しました。まず、公正証書を選ばせる。しかし、それに対して『この期に及んでまだことの重大性が分かっていない』と怒ることで、「かおりちゃん」をごまかすことができます。同時に、脚本人生劇場に証人を登場させることができるのです。

もしここで、祐輔が違和感を感じるところを「おかしい」ものは「おかしい」と言い、わからないところは理由を問いただしていけば、所詮底の浅い虚構ですから、違う展開もあったことでしょう。けれど祐輔は、この芝居にまんまと乗ってしまいました。





弁護側「祐輔さんの知人から連絡は」 
歌織 「1週間くらいしてから、(祐輔さんの)恩師で議員をしている人からあった」
弁護側「なんと」
歌織 「その方はとにかく離婚するにしても直接会って話す機会を作ってくれと」
弁護側「それでどうしたか」
歌織 「その方の取り計らいで他の議員の方とも一緒に目黒区役所の議員の部屋で会った」
弁護側「あなたはどういうつもりだったのか」
歌織 「離婚するつもりでいた」
弁護側「彼は何と」
歌織 「公正証書を作ってやり直したいと言っていた」
弁護側「その話し合いは」
歌織 「平行線のままで終わりました」
弁護側「その後彼の知人などから連絡は」
歌織 「弁護士の方など…(聞き取れず)」
弁護側「何と」
歌織 「本人も今回のことで自分の暴力を認め反省しているから、やり直すチャンスを与えてくれと」
弁護側「それで」
歌織 「公正証書を作成して自宅に戻ることにした」

上記を見て分かるとおり、その証人は公正証書の中身の証人であるばかりではなく、歌織の脚本―「自律せずに金を浪費し、男性に束縛され暴力で支配されて我慢しつつ、都心にマンションを得る」―の“我慢して男性に束縛される”部分の証人でした。

では、酷い暴力を受けてまで、またここまで周到に罠を張った上で手に入れたかった公正証書は、一体どのような中身だったのでしょうか。





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