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10-7)公正証書を母親に突きつけた娘、無視した母親

2015/02/19(Thu) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【10.脚本の復活とバージョンアップ(2005.06~2005.夏)】


7)公正証書を母親に突きつけた娘、無視した母親

歌織にとっての公正証書の意味を探ってきましたが、もう一つ疑問が残るのは、その内容について祐輔はどう思っていたのかということです。ここに、二人が結婚する際の保証人にもなった、歌織が商社勤務時代に知り合った女性の証言があります。

検察側「このとき、被告は公正証書の話をしましたか」
証人 「聞いたと思います」
検察側「どのような話をしましたか」
証人 「(シェルターを)出るときに、(祐輔さんが)どうしてもいっしょに生活をしたいというので、その条件として公正証書を作って、暴力を振るわれたら離婚するという約束をしたと」
検察側「実際に公証役場でのやり取りは知っていますか」証人 「公証人が『こんな条件で作っていいんですか』と祐輔さんに聞いたところ、祐輔さんが『いいです』と言ったと聞いています」
検察側「慰謝料の記述があると聞いていましたか」
証人 「はい」
検察側「金額は聞いていましたか」
証人 「結構大きい金額だと思いました」
検察側「代々木の店で会ったときに聞いたんですね」
証人 「はい」

「公証人が『こんな条件で作っていいんですか』と祐輔さんに聞いた」―それは公証人も驚くでしょうね。非常識だということがそこで明らかにされているわけですが、それを歌織は友人に語っているわけで、本人はその異常性を感じていないことがわかりますね。

けれど祐輔もまた、それに『いいです』と同意しています。それは、歌織が言ったように「ただの紙切れ」と高をくくっていたから応じたのでしょうか。しかし、次のような証言もあります。祐輔の会社の友人の証言です。

検察側「18年10月に離婚に踏み切れない理由については(どう思うか)?」
証人 「やはり公正証書。(離婚した際に祐輔さんが歌織被告に支払う)3600万円について『どうしよう』と、その都度言っていた」

離婚の足かせになっていましたね。祐輔は長期にわたれば3600万円を支払うことができると踏んだこともあって、離婚を決意していきます。つまり、祐輔は正面から受け止めていたわけです。





では、父親はどうでしょうか。歌織は両親には、翌年の11月に渡しています。

弁護側「平成18年11月、母親が上京したとき、歌織被告から何か預かったか?」
父親 「公正証書や写真」
弁護側「写真を見た?」
父親 「見た。これが女性のものとは見えないような青あざ…考えもつかなかった」

父親はしっかりと見ていますね。公正証書も見たでしょう。では、肝心の母親は?

弁護側「歌織さんから何か頼まれたか?」 
母親 「写真や公正証書など…(以下聞き取れず)」 
弁護側「何のために?」 
母親 「『預かってほしい』と」 
弁護側「理由は?」 
母親 「『自宅に置いておくと破られるから』と」 
弁護側「中身は?」 
母親 「恐ろしくて見ていない」 
弁護側「写真のことか?」 
母親 「はい」 

弁護側は「写真のことか?」と聞いていますが、この質問も限定的で、巧みに不利な状況をカバーしているように見えます。もしかするとこの母親は中身は一切見ていないのではないでしょうか。

祐輔は正面から受け止めました。
父親は見ました。
母親は見ませんでした。


虚構を生きる人は、自分のほしい事実(証拠)は採用し(スタンプ集め)、自分が不要な事実は却下します。不要な事実とは、脚本に合わない事実や現実に直面化せざるを得ないような事実です。

歌織は自分のほしい事実を集めて母親に見せようとしました。
母親は現実に直面化することを怖れて、それを見ませんでした。

二人とも虚構を生きる同じ穴の狢ですが、この攻防の本質は、
公正証書を卒業証書にして脚本人生から足を洗いたい歌織と、
脚本人生(母親の胎内世界)から卒業させたくない母親のバトルでした。


同時に、ここにも、「祐輔を矛にして母親に迫る歌織」と
「父親を盾にして歌織から逃げる母親」の構図が見える気がします。

「母親と暮らしたい歌織」は公正証書を母親に突きつけました。
けれど、「歌織と暮らしたくない母親」は、それを無視しました。

『2-3)娘に「存在不安」を植え付け、見捨て続ける』で見たとおり、母親は娘を拒否し続けるのです。






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