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11-2)完全なる虚構世界―「マミィとダディ」を始めた理由(2005.07)

2015/02/22(Sun) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【11.脚本人生劇場第二幕(2005.06~2005.秋)】


2)完全なる虚構世界―「マミィとダディ」を始めた理由(2005.07)

この頃、妙なことを始めています。

弁護側「この頃、お互いをどう呼んでいたのか」
歌織 「『ダディ』と『マミィ』と呼んでいた」 
弁護側「それはいつごろから」 
歌織 「私がシェルターを出て間もないころから」 
弁護側「どうしてそう呼んでいたのか」
歌織 「シェルターを出て間もないころから、私は彼に自分の歌織という名前を呼ばれるだけで、今まで彼から受けた暴力を思い出したりした。怖くて怖くて仕方がなかった。彼に本当のことは言えなかったので、飼っていた犬の父親と母親ということを口実に彼に私の名前を呼ばせないようにした」
弁護側「このころどういう気持ちで毎日を過ごしていたか」 
歌織 「彼以外の人も彼と同じようにしか見えなくて…。みんな怖いし、何も信じられない。夜になればなるほど、彼が帰ってくると思ってまったく寝られなかった」


「歌織」と「祐輔」は、「マミィ」と「ダディ」になりました。
犬を子どもに見立てて疑似家族を演じ始めたのです。二人は自分たちを虚構化し、完全なる虚構の世界を生き始めたのです。「千と千尋の神隠し」という映画で、「千尋」が「千」となってあちらの世界で生き始めたように、歌織と祐輔も「マミィとダディ」になって、“あちらの世界”で生き始めたのです。

あのきわめて現実的なはずの公正証書は、歌織を虚実混合の世界から完全なる虚構の世界へ橋渡しする片道切符だったんだなぁと思いました。

なぜ、このようなことを始めたのでしょうか?
「子は鎹(かすがい)」と言いますが、犬を子に見立ててかすがいにしたのではないでしょうか。それは、前項で見たように祐輔から離婚を先に言わせないためでしょう。『私との結婚は失敗だと話していた』祐輔を懐柔するための演出だったのかもしれません。



けれどこれは、自らをも「完全なる虚構の世界」に閉じ込めることになります。それは、本当の気持ち(インナーチャイルド)を完全に封じる世界です。『みんな怖いし、何も信じられない』と言っていますが、当然でしょう。これは、よく見られる心性ですが次のようなカラクリです。

信じるとは「自分(インナーチャイルド)が自分を信頼すること」です。インナーチャイルドの「かおりちゃん」は、自分を「完全なる虚構の世界」に閉じ込めてしまった歌織を信じられるはずもありません。

「かおりちゃん」の声が届かない歌織を止める術はありません。その歌織は自分に向けて人に暴力を振るわせようとしますので、「かおりちゃん」にとっては出逢う人みんなが恐くなるのです。かおりちゃんの気持ちを代弁すると次のようになるでしょうか。

「この人(歌織)は、関わった人に自分に暴力を振るわせようとするので怖い。私(かおりちゃん)とは繋がってないので、それを止められないのが怖い。悔しい。悲しい。苦しい。イヤだ。ふざけんな。どっち向いてんだ。こっち向けバカヤロー。腹立つ。ムカツク。嫌いだ。残念だ。情けない。もうイヤだ。もううんざりだ。」

このような思いをし続けることになるからこそ、『みんな怖いし、何も信じられない』となってしまいますし、このように、自分(かおりちゃん)を怖がらせ自分自身をディスカウントしている自分(歌織)に対する激しい怒りが隠れています。

歌織の中には、激しさの順で言えば次のような怒りが隠れています。自分を道具にする自分自身への怒り>無意識の母親への憎しみ>無意識的&意識的な父親への怒り>夫(代理母親)への直接的な怒り・憎しみ―これらの怒りと憎しみが、一点に集中すると殺意に変わるのです。

その一点とは、「殺意を向けやすい相手」のことで、その相手は上記の順番を逆に辿ることになります。つまり、歌織が恐かったのは、彼を見ることで殺意が出てきてしまうことだったのではないでしょうか。もしかすると、この頃から潜在的に殺意が芽生えていたのかもしれません。




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