プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
06 ≪│2017/07│≫ 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

11-4)渋谷署で狂言を演じた歌織(2005.夏)

2015/02/24(Tue) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【11.脚本人生劇場第二幕(2005.06~2005.秋)】


4)渋谷署で狂言を演じた歌織(2005.夏)

脚本人生はハムスターの回り車のように無限ループです。同じ事を延々と繰り返していくことになります。歌織は『男性に束縛され暴力で支配されて我慢』する姿を脳内親に見せ続けなければいけません。祐輔が法律事務所に勤めていた当時の同僚女性が次のように証言しています。

検察側「祐輔さんが被告に脅されているような話を聞いたことは?」
証人 「(歌織被告が)殴られたのでいつでも祐輔さんを告発できると言っていたと」
検察側「そのほかには?」
証人 「疑問を感じたことはある。平成17年夏に渋谷署に呼ばれたとき」
検察側「あなたが(渋谷署に)行ったのか?」
証人 「祐輔さんから『大変なことになった』と言われて行くと、祐輔さんと刑事さん2人がロビーにいた」
検察側「祐輔さんからはどんな話を聞いた?」
証人 「新しい家具を祐輔さんと歌織さんが一緒にに買いに行ったとき、口論になって突然(歌織被告が)『この人殴ります』と大声で言って、祐輔さんが『やめろ』と言ったところ、『暴力を振るわれたので(警察に)保護してもらう』と言ったと」
検察側「祐輔さんは暴力をふるったと言っていた?」
証人 「ふるっていないそうです」
検察側「それを聞いてどう思った?」
証人 「いくら何でも街中で暴力をふるうことは考えにくいので、今までのことを逆手に取って(歌織被告が)言ったのかなと思った」

歌織は狂言を演じたのではないでしょうか。歌織は祐輔が怒るポイントを熟知していますから、口論を仕掛けるのはたやすかったでしょう。しかし、これまでと違ってその場所が問題です。公の場でそれを仕掛けていますね。つまり、舞台が拡大しているわけです。

第二幕は第一幕と同じではいけないのです。母親にこんな酷い目に遭ったと言いに行っても「まだまだ」と突き返されるのが落ちですから、すべてが第一幕以上でなければなりません。第一幕が家庭内なら家庭の外に出、鼻が折られたならそれ以上の酷い目に遭わなければなりません。

けれどそれは狂言でもいいのです。所詮独り相撲のフィクションであり、自分を洗脳できればいいわけですから。これが虚構人生の興味深いところで、その人の脳内親に応じて、現実に近い狂言から全く口先だけの狂言まで、様々なレベルを人は生きています。



検察側「渋谷署では祐輔さんはどんなことを言っていた?」
証人 「祐輔さんは刑事さんに『(歌織被告に)会わせてほしい』と言っても、刑事さんは『会えない』と。私が公正証書の話をすると、刑事さんは『別れたほうがいい』と言っていた」
検察側「話は変わるが、祐輔さんから被告と別れたいという話を聞いたことがある?」
証人 「はい」
検察側「なぜ、離婚するのか言っていた?」
証人 「会社のほうに電話やメールが来たりして、脅されているようで生きた心地がしないと」
証人 「それに対してあなたは何と言った?」
証人 「別れた方がいいと」
検察側「別れたほうがいいとなぜ思ったのか?」
証人 「何かあると、ケンカになるので離れた方がいいと」

会社のほうに電話やメールをする―これは、相当にプレッシャーになるはずです。こういう行為ができるところを見ても、歌織がただ受け身のハラッシーではなかったことが覗えます。

もう一つ感じるのは、「別れたほうがいい」という言葉を集めているのかなということ。自分の力だけでは、「別れるな」と言う母親に対抗できませんから、それに対抗すべく第三者からの言葉集めをしていたかもしれません。





では、歌織の証言を見てみましょう。

弁護側「その後のことだが、渋谷署に駆け込んだのか」
歌織 「出かけたときに彼の暴力がまた始まったから」
弁護側「警察ではどんな様子だったか」
歌織 「警察署に着いたとたん、彼はまたおとなしい優しい夫の顔になった。警察に(暴力のことを)説明したが、そのせいで警察は状況を理解できなかった。やっぱり現場を見ないとダメなんだと思った。私は『目黒警察署に連絡したら(DVを受けていることが)分かる』と、何度も何度もお願いした。渋谷署が目黒署に連絡を取ってくれたので保護された。その後、○○さん(友人女性)の家に行った」 
《歌織被告は「何度も何度も」の言葉に力を込めた》

脚本人生を歩いている人の言葉は抽象的です。抽象的な言葉を聞き流さずに、どのようなきっかけで、どのような暴力が、どのように振るわれたのかを具体的に訊いていくことで、それが実際に行われていたことかどうかを見極めることができます。警察が状況を理解できなかったのは、歌織の話に具体性がなかったからではないでしょうか。

『「何度も何度も」の言葉に力を込めた』というのが興味深いですね。繰り返すことは強調することであり、相手に暗示を与えすり込むことでもあります。歌織は渋谷署に「自分がここでDVにあったこと」をすり込みたかったのではないでしょうか。

なぜか。歌織が狂言を起こした場所は、公的な場であるというだけではなく、そこが“渋谷”であることです。娘を高校時代からブランド志向に仕向けた母親の究極の夢は、渋谷のマンションでブランド品に囲まれて暮らすことではなかったでしょうか。その母に「証拠」を示すためにも、「渋谷で暴力を振るわれたという虚構」がほしかったのだと思います。


もう一つは、歌織は渋谷署でも『何度も何度もお願いした』のでしょうが、この法廷の場でも『何度も何度も』に力を込めていて、そこに気持ちがこもっていることが分かります。このように同じようなシチュエーションで同じように気持ちが出てくる場合は、元々あった気持ちがきっかけを掴んで出てきたことが考えられます。

渋谷署では、渋谷署自体が代理母親であり、その代理母親(渋谷署)に対して、自分が酷い目に遭っていることを『何度も何度も』訴えた。
法廷では、「代理母親(渋谷署)に対して、自分が酷い目に遭っていることを何度も何度も訴えた」ことを訴えた。
このような代償行為をしていたのかもしれません。





弁護側「その後は」 
歌織 「彼の暴力がなくならないことが分かり、シェルターに戻ることにした。彼がいない平日、最小限の荷物を取りに自宅に戻ったが、突然彼が家に戻ってきた。私が逃げようとしたら、彼は電話をかけ(受話器を)押しつけてきた」 
弁護側「相手はだれ」 
歌織 「私の弟だった」 
弁護側「どういう内容だったか」 
《よどみなく話していた歌織被告が少し言葉に詰まる。涙声もややひどくなる》 
歌織 「弟のその言葉で、彼が私の万引のせいで暴力を振るっていると説明していると分かった。彼が言っていたことが単なる“脅し”ではないことを思い知らされた」 
弁護側「『思い知らされた』ということは、事前に夫から言われていたことなのか」 
歌織 「そうです。私が別れると言ったとき、彼は私が戻らなければ私が万引したことを私の親や知人にばらまくと言っていた。それを思い知らされた」
弁護側「祐輔さんが平日に自宅に戻ることはよくあったのか」
歌織 「よくあった。私がいることを確認するために3~4回も、汗で服がヨレヨレになりながら帰ってきた」
弁護側「あなたはどう感じていた」
《少し考える歌織被告》
歌織 「まるで24時間監視されているような、窒息するような生活と感じた」 
弁護側「そのころ夫の両親に電話をしたのか」 
歌織 「どうにかして逃げたかったが自分ではどうにもできない。彼は警察もバカにすることをいう。彼に何かを言えるのは両親だけ」 

せっかく警察に保護されて、その後友人宅に匿われたにもかかわらず、わざわざ祐輔に捕まりに戻っていますね。と言うのも、『私がいることを確認するために3~4回も』帰ってくることを知っているからです。自分が居なくなってさらに頻繁に帰ってくることは予想できたはずです。にもかかわらず『最小限の荷物を取りに自宅に戻った』のは、自分を捕まえるきっかけを彼に与えるため、もしくは歌織のストーリーでしょう。

また、弟への電話の件は、歌織が「かおりちゃん」の厭がる祐輔の元へ戻るに当たっての、「かおりちゃん」への言い訳でしょう。このことが本当のことだとしても、それが自分が祐輔から別れない抑止力になるとは思えませんので、自己説得の材料なのだろうと思います。





関連記事
 
Comment0  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真/動画集はこちら↓
 
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード