モラハラの心理-5.絶対服従を叩き込む
モラルハラスメントの心理構造…ようやく続きです―(私の人生と同じで寄り道だらけでスミマセン ^^;)。
人は親をモデリングしていることをふまえた上で、どのように変身のスイッチが入るのか、そのメカニズムを見てみよう。
一話目の事例では、結婚後のある日、「突然の夫の罵倒」から地獄のモラハラがスタートした。
二話目の事例では、夫の実家に入って1週間後、義母が「スイッチが入ったようにいきなりわめいて怒り出し」てスタートした。
共通のポイントは、次の3点である。
1,ある日突然
2,些細なことで
3,鬼のように怒る
つまり、「理不尽」であると言うことだ。
支配しようとする側が、真っ先に有無を言わさず身体に叩き込もうとするのは、上下の関係である。誰が上で誰が下か。これを徹底して叩き込む。上には絶対に逆らうことが出来ないことを身体に教えるためだ。
身体に覚えさせるための最もよい方法が、「理不尽であること」なのだ。
なぜ、突然なのか?
なぜ、こんな些細なことで怒るのか?
なぜ、そんなにまで罵倒されたり激怒されたりするのか?
理性で考えてもわからない。それがつまらないことであればあるほど、なぜ?の答えは出てこない。
身体が覚えるのは、服従しないとさらに嫌な思いをすると言うことだ。だから、“我慢”になる。
つまり、「理不尽」であればあるほど、服従の「絶対度」=支配の絶対度が際だつのである。
そして、支配者は支配者という立場を守るために、常に理不尽を押しつけ続けることが日課とならざるを得ない。
1つは、理不尽というもろいものの上に成り立っているからこそ、いつ支配の立場が崩されるか心配だからである。
2つには、理不尽を押しつけることが、相互に支配と服従の関係を確認することになるからである。
だから、一般にモラ夫(ハラッサー)が変わることは期待しないほうがよい。
そして、冷静に見れば、実はモラ夫が一人相撲をとっていて、奥さんはその一人相撲につきあわされていることが分かるだろう。
・1-3)「第1次反抗期」に絶対服従を叩き込む
・「土浦連続殺傷事件」―6,社会に出られない恐怖のトラウマ
・妻が服従していくメカニズム
・第6部-7、ついに服従を突きつけた父親