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モラハラの心理-5.絶対服従を叩き込む

2006/06/20(Tue) Category : モラハラ(モラルハラスメント)
【モラルハラスメントの心理】

モラルハラスメントの心理構造…ようやく続きです―(私の人生と同じで寄り道だらけでスミマセン ^^;)。

人は親をモデリングしていることをふまえた上で、どのように変身のスイッチが入るのか、そのメカニズムを見てみよう。

一話目の事例では、結婚後のある日、「突然の夫の罵倒」から地獄のモラハラがスタートした。
二話目の事例では、夫の実家に入って1週間後、義母が「スイッチが入ったようにいきなりわめいて怒り出し」てスタートした。

共通のポイントは、次の3点である。
1,ある日突然
2,些細なことで
3,鬼のように怒る

つまり、「理不尽」であると言うことだ。
支配しようとする側が、真っ先に有無を言わさず身体に叩き込もうとするのは、上下の関係である。誰が上で誰が下か。これを徹底して叩き込む。上には絶対に逆らうことが出来ないことを身体に教えるためだ。

身体に覚えさせるための最もよい方法が、「理不尽であること」なのだ。
なぜ、突然なのか?
なぜ、こんな些細なことで怒るのか?
なぜ、そんなにまで罵倒されたり激怒されたりするのか?

理性で考えてもわからない。それがつまらないことであればあるほど、なぜ?の答えは出てこない。
身体が覚えるのは、服従しないとさらに嫌な思いをすると言うことだ。だから、“我慢”になる。
つまり、「理不尽」であればあるほど、服従の「絶対度」=支配の絶対度が際だつのである。

そして、支配者は支配者という立場を守るために、常に理不尽を押しつけ続けることが日課とならざるを得ない。
1つは、理不尽というもろいものの上に成り立っているからこそ、いつ支配の立場が崩されるか心配だからである。
2つには、理不尽を押しつけることが、相互に支配と服従の関係を確認することになるからである。

だから、一般にモラ夫(ハラッサー)が変わることは期待しないほうがよい。
そして、冷静に見れば、実はモラ夫が一人相撲をとっていて、奥さんはその一人相撲につきあわされていることが分かるだろう。






1-3)「第1次反抗期」に絶対服従を叩き込む

「土浦連続殺傷事件」―6,社会に出られない恐怖のトラウマ

妻が服従していくメカニズム

第6部-7、ついに服従を突きつけた父親




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ありがとうございます

まさかコメントを頂けるとは思っておりませんでした、本当にありがとうございます。

私が父へしたことに対し、父が母へ発散する・・・お恥ずかしいことに父は「学歴のある人間に対してだけは寛容」で、父よりも僅かに高い学歴を持つ私が父の沽券を帳消しにする言動を行っても反省はせずとも多少は耳を貸しています。同じことを母が言うと凄まじい剣幕で逆切れしますので私が代わりに伝えます。母を守らなくてはならないからです。しかしそうしても父は自らの支配圏のぐらつきに敏感になり母への態度を硬化させているかもしれません。

父が歪んでいるとのご指摘には救われました。ご指摘通り、父が育った家庭は輪をかけた学歴・肩書き主義で、「東大にあらずんば人にあらず」という思考でキレやすい祖父と、怒鳴る夫に疲れた同じく「超」学歴主義な祖母のもとで育ちました。祖母は孫の学歴により孫への態度を変え、孫たちは神経症や精神病に。

たとえそのような家庭に育ったとしてもいろいろな経験を通し、学歴や肩書きよりも大切なことに気付く男性はとても立派だと思います。

執着をしない母はもはや諦めの心境でして、夫婦であまり顔を合わす時間も多くないので、このままスルーさせたいそうで、私が愚痴の聞き役です。

また、モラハラ男を一人にする方向が望ましいとのことですが、もはや「俺は稼いでやってるんダ!」と大上段に構えられない定年後には、なるべく母は父を放置する覚悟を決めたようです。仕事以外はいつも一人で分不相応な貴族的な趣味に浸っていることに大満足な父ですから(家庭の団欒はなかった)、母の我慢により表面的にはなんとかこのままいくと予想されます。

私は幸せな家庭を築けるのでしょうか、潜在意識で男性不審の私が結婚できるのか、、that is the question.というところです。結婚に希望を抱きにくい。ちなみにモラハラ父は体力のない私をキャリアウーマンにすることしか頭になく、一度も結婚をすすめたことがなく、結婚をけなしてばかりです。いい歳をしている私が誰とどこで会うのかいちいち聞きます。作為的な父の言い分は無視するほかありません。私は私で早く家を出られるよう、頑張ります。

明快なご返答をありがとうございました。自由を得るために血を流すのは革命だけじゃありませんねー。

 

これからのこと

『モラハラ父親の娘』さん-このネームだけでも心が痛みますが…。

お父さんも、そのやり方を自分の親から学んでいます。それにしても、かなり歪んでますね。…

気になるのは『無邪気な』お母さんのこと。娘さんから受けたストレスをお父さんがお母さんに発散しないかどうか。

モラハラの連鎖を絶つこと。それが課題です。その課題達成のために行動しましょう。
もし、お母さんに離婚の意思があるのであれば、それも一つの道だと思いますよ。

こういう男性ほど、一人にされると脆いものです。一人になると、放っておいても弱くなっていくでしょう。

モラハラ男が最もつらいのは、自分の一人相撲に誰もつきあってくれないことなのです。ですから、一人にされることが最大の復讐となります。

ですから、お母さんが1日でも自分の人生を生きるにはどうすればいいか、そちらの方向で考えてみてください。

 

父の考えが分かりました

モラハラ父の内面がとてもわかりやすく説明されていて参考になりました。

父が言うには「妻である以上、どんな不条理にも耐えなくてはならない」そうで、なぜそんなことを考えているのか不思議でなりませんでした。

父はなぜ、母に理不尽なことを押し付け続けるのか?理不尽と訴えても聞く耳を持つどころか、扉を大きな音で閉めたり、理不尽を訴えることすら許さない態度(嫌がらせをします)に出るのか?母にたいして攻め立てるように「疲れたー」とだけ言い続けるのか?

機能不全家族を正当化する、日本の未熟な自称「亭主関白」男たち。

権力(→肩書きと学歴のない人間はおもむろに無視します)が大好きな頑迷な父が、無邪気な母に与えた苦痛を、私が与えなくてはならないと思っています。父を攻撃するどんな小さな機会も逃しません。父から仕込まれたモラハラぶりを父にだけ発揮しています。本番は老後ですw

ちなみに父は、事務的なことが大嫌いで電話番号を書き取る程度のことすら全てを人にやらせ、父の周りの社員は何人もストレスでおかしくなっていったそうです(嬉しそうに語っていました)。家のことは沽券にかかわるとでも思っているかのように絶対にやりません。母が病気でも家事を強要し、母の親族は無視、母の父が危篤でも母に会いに行かせず、家を建てるときも家事のしやすさを訴える母を退け、好みの外観の家を作ることだけを考えました。

 

会社は救ってくれません

私がそのタイプの上司の首に鈴をつける決意をしたときは、自分の首もかける腹をくくりました(本に書いてあります)。
まぁ、そこまでしないと会社はなかなか動いてくれないかもしれませんねぇ。

ところで、この上司との密着が1年超えるとあまりよくはないですね。私の知っている事例で、1年で胃ガンになってしまった方がいらっしゃいました。初期なので手術で助かりましたが身体は大ダメージです。
しかも、身体を壊した方を会社は面倒見ません。

ある朝突然起きられなくなって、会社に行けず、鬱が発症したという方もいらっしゃいます。
ご様子の変化に一番先に気づくのは奥さんです。見守ってあげてください。

それから、書くことも吐き出すことです。事実を書き留めておくことをお薦めください。状況を冷静に眺めることができますし、何かあった場合の役に立ちます。

また、これを乗り越えた場合、必ず得るものがあります。私もこのように、同じ痛みや苦しみを抱えている人の気持ちが分かるようになりましたし。

ともかく、あの手この手を使って、今はサバイバルすることです。

陰ながら応援しております。
負けるな!

 

お返事ありがとうございます。
そして夫宛にもお返事をくださって
本当にありがとうございます。

「あきらめの壁をぶち破った人々」
ぜひ読ませていただきます。
ブログでも本当に分かりやすく勉強になりました。

夫は仕事が忙しく(今日もまだ帰ってきてません)
家には帰って寝るだけになってますが
本とブログだけは絶対に見てもらうようにします。

ご相談に乗っていただく事があるかもしれませんが
その時はよろしくお願いします。

 

休むときは休んでください

全く蛇のようにいやらしい上司ですね(あ、蛇に悪いか…)。
ご主人の苦境が手に取るように分かります。しかも、マンツーマンとはかなり地獄ですね。

ご主人はストレス反応が出ていますね。ストレス源から遠ざかることが回復の道なのですが、このまま孤立無援だと厳しいですね。

先ずは、敵を知ること。このブログやモラハラ関連の記事を読んでやり口を学んでください。

次にどのように抜け出したか、という事例を知っておくことも大切。拙著「あきらめの壁をぶち破った人々」にも書いてあります。

それから、心のサポーターが必要です。当時私は、カウンセリングの勉強仲間がいて、ロールプレイで悩みを話すことによって随分救われました。話を聞いてもらえるだけで、力が湧いてくるものです。

もし、身近にいらっしゃらなければ私でよろしければお電話ください。電話は、左上にある「中尾相談室」のHPに書いてあります。

ご主人へ。
大変さを分かってくれる人が1人いれば、抱えていた心の重荷が半分になります。
2人いれば1/3になります。
聴いてくれる人が増えれば増えるほど、軽くなります。

それにこれは愚痴ではありません。話せば話すほど、そういう人間がいることやどういう思いになるかをシュミレーションできます。つまり、モデリング学習になるわけです。

ですから、臆せずどんどん話しましょう!
そして、精神体力を取り戻していきましょう!

 

初めまして

職場のモラハラ、パワハラについて
興味深く読ませて頂きました。

私の夫の事なんですが
ブログに書いてある事と同じような事を上司にされてるようです。
その上司の下についてうつ病や分裂症になったり会社を辞めたりした人は数人いるそうです。

すれ違う時に挨拶をしたら無視された事からはじまり
他の人と機嫌よさそうに話してた時に夫が話しかけると突然不機嫌になったり
説教される時はひどい時で3時間程されたり
しかも最後の方は夫の人間性を否定する内容で・・・
最近夫はその上司に怒られ始めると暑くもないのに汗がボタボタと落ちるほどかいて頭が真っ白になり眩暈がするみたいなんです。
職業柄(建設業)現場常駐での仕事が主なもので日々その上司とマンツーマンで仕事をしなくてはいけないので、今までそういう免疫が全くないせいもあり
うつ病になったりしないかすごく心配です。

中尾さんのブログはとても勉強になりました。
ありがとうございます。

 
    
 
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