プロフィール
 

中尾英司

Author: 中尾英司
Doing(させる,働きかける)ではなく、Being(共にある,見守る)―半歩あとから


カウンセリング申込み要領

中尾真智子ブログ

ホ・オポノポノ to IC―
「ごめんね」「ゆるしてね」
「ありがとう」「愛している」

 
ピックアップ目次
最近の記事+コメント
 
 
カレンダー(月別)
 
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
 
カテゴリ
 
 
全ての記事を表示する
RSSフィード
 
 

14-6)噴出した母親への憎しみ(2006.09.28)

2015/04/04(Sat) Category : 渋谷夫バラバラ殺人事件
【「渋谷夫バラバラ殺人事件」の考察】
【14.離婚に向けての攻防(2006.04~2006.秋)】


6)噴出した母親への憎しみ(2006.09.28)

以下は、祐輔と11月19日に知り合って、その後結婚の申し込みをされた女性の証言です。

弁護側「結婚してからあなたと交際するまでに、祐輔さんが奥さん以外と交際していたことについて聞いたことは?」
証人 「仲良くしていた女性がいたことは聞いている」
弁護側「どの程度?」
証人 「肉体関係も含め、恋人のような感じだったのかな、と」
弁護側「時期は?」
証人 「(つき合う)直前にいるようなことをほのめかしていた」
弁護側「関係は終わっていた?」
証人 「聞いた範囲では。『君に悪いから会わないようにする』と」

祐輔がこの女性の前にも付き合っていた人がいたことがわかりますね。



歌織は、祐輔の変化に気づいていたはずです。理由は二つあります。
まず、ハラッサー(人を道具にする人)というのは「自分の道具」が自分から離れようとする動きにとても敏感だということ。
もう一つは、存在不安のきわめて強い祐輔が自分に執着しなくなるということ自体が、他に誰か女性がいるに違いない、とかつての自分の体験から思ったことでしょう。

祐輔が自分から心離れしていることを決定的に悟ったのが、祐輔が指輪を無くした事件だったのではないでしょうか。歌織は次のように答えています。

検察官「『心からあいつが憎い。憎くて憎くてしょうがない』と書いている。日付は9月26日。これは平成何年?」
歌織 「分からない」
検察官「17年では?」
歌織 「分からない」
検察官「9月28日に『けんかの原因となった、あいつが指輪をなくしていた(こと)』という記載は覚えているか」
歌織 「分からない。彼(祐輔さん)はない(指輪をなくしたこと)です。私はなくしたことはあったが」
検察官「それでは手帳の記載は嘘?」
歌織 「彼がはめていないことはあった。なくしたことはない」
検察官「いつ?」
歌織 「分からない」
検察官「『本当にあいつを何とかしてやるなら、誰にも頼らず、力をためておこう』という記載もあるが、あなたが書いたもの?」
歌織 「そうです。離婚の準備をするため(という意味だ)」

『彼はないです。私はなくしたことはあったが』
『彼がはめていないことはあった。なくしたことはない』
―2度も強調して事実否定をしています。
それほど歌織にとってこのことは、あってはならない事実―消し去らなければならない事実だったわけです。





そして、凄まじい憎しみが噴出しています。
「17年では?」と検察官が問うたのは、シェルター事件があった年なのでそのことに絡んで歌織が憎しみを持ったと推測したのでしょう。けれど、当時は脚本人生絶好調の時ですから、ちょっと考えられません。

この時期祐輔は離婚に向けて、前項で見たとおり他の女性を探し始めていました。だから、『彼がはめていないことはあった』のでしょう。けれど、それを“なくす”というのは許せないことでした。

不安の強い人間は、手紙であれ、写真であれ、アドレスであれ、なんであれ、自分が誰かと繋がっていることを示すアイテムをなくしたりはしません。一過性の知人でも、あるいは別れた相手でも、自分から捨てたり切ったりすることはありません。祐輔もそういう人間だと歌織はわかっていたでしょう。

それをこともあろうに、絆を示す最も大切なアイテム―指輪をなくしていたのです。それはつまり、祐輔の心の中に歌織がいなくなってしまったことを証明するものであり、ヤドカリである祐輔が他の女性を見つけようとしていることを示すものでした。歌織は見捨てられたことを悟ったと思います。

自分を見捨てて他の女性を選んだ祐輔の姿は、
自分を見捨てて夫を選んだ母の姿にダブったことでしょう。

封印されている感情は、似たようなシチュエーションに出逢うと一挙に噴出します。この時、まさに母に対する憎しみが噴出したのだと思います。

『心からあいつが憎い。憎くて憎くてしょうがない』

―愛情余って憎さ百倍。
まさにこの殺気立った激しい感情こそが、歌織が無意識に封印してきた母親に対する感情でした。けれど、その憎しみが母親に対するものであることを自覚してしまっては、母親と一緒に暮らすという夢を達成できません。ですから、その憎しみは代理母親に向かいます。歌織は、祐輔に対する憎しみを募らせていくことになります。





関連記事
 
Comment0  |  Trackback0
 
 

Trackback

 

Trackback URL :
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 
 

Comment

 
    
 
Home | Top ▲
 
はじめにお読み下さい
 

読まれる上での留意点
自分を取り戻す方法総目次
*全記事リンクフリーです

 
ブログ内検索
 
Google

Web このブログ
 
会場でお会いしましょう(^^)
風化させまいカレンダー
 
 
著作
記事・インタビュー他
わが子を守るために
写真/動画集はこちら↓
 
アルバム(flickr)
アルバム(フォト蔵)
YouTube

・写真はアルバムページに飛ぶようにしてあります。
 
お問い合わせなどあれば↓
 

名前:
メール:
件名:
本文:

 
ブックマークに追加
 
 
月齢
 
Today's Moon phase
 
↓このパーツを設置すると14本の苗木を植えられます
QRコード
 
QRコード